「酒買ってこい!」で飛降り騒動、トンネル掘り脱出も…『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁のリアル

TABLO / 2020年10月16日 5時52分

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「酒を買ってこい!」と騒ぎ、バルコニーの外側にしがみつく男性(釜山警察庁提供)

新型コロナウイルスを克服し、世界経済が元の軌道に戻るためには、各国間の自由な往来が不可欠だ。日本政府も10月1日から、新型コロナ対策として取られてきた外国人の入国要件を緩和した。

とはいえ、全面的な緩和はいまだ想像すら及ばないのが現状で、外国からの入国が認められても、一定期間の隔離が求められる。もちろん、これは日本に限った話ではなく、むしろ日本よりもずっと厳しい隔離義務を課している国もある。そのひとつが韓国だ。

9月26日から韓国に出張中の会社経営者A氏(40代、男性)の「隔離日記」を紹介する。連載の第5回目=最終回(編集部)。

参考記事:「話がぜんぜん違うじゃん!」いきなり入国不可のピンチ 『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁の始まり

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私が韓国・ソウル市内で2週間の隔離生活を送った前後、隔離とからむニュースをいくつか目にしました。

ひとつは今月9日、海外から帰国した50代の女性が、隔離生活を送っていたソウル市内のホテル最上階の自室で「飛降り」騒動を起こしたのです。2週間の隔離解除を翌日に控えた女性はこの日、保健所に新型コロナウイルスの検査に行った帰り、隔離期間中は本来禁止されている酒を飲み、酔った状態で騒ぎを起こしたとのことです。

女性は自身の金銭問題を口にしながら、「なぜこんな状態で私を苦しめるのか」と、隔離生活の苦しさを訴えたとのことでした。ただ、結局は警察の説得を聞き入れ、騒動は収まったとのことです。

これと同様の騒ぎは、9月23日に釜山市でも起きています。現地報道によると、やはり海外から帰国した40代の男性が隠し持っていた酒を飲んだうえ、付近にいた警察官に「酒を買ってこい」と要求。警察官が拒否すると、自室バルコニー外側から手すりにしがみつき、「買ってこないなら飛び降りる」と騒いだのでした。

歌舞伎町「オンラインキャバ」で撃沈

こちらも警察官の説得で収まりましたが、男性は30分間もしがみついていたというので、かなり危険な状況だったと言えるでしょう。

一方、隔離解除を目前にしながら、ホテルの敷地から外側につながるトンネルを掘って脱出した人もいました。

この人はインドネシア国籍の男性で、隔離解除を翌日に控えた10月4日、ソウル市内の施設1階にある庭から塀をくぐって外側に抜けるトンネルを掘り、脱出したとのことです。

この男性はその後、警察により拘束されましたが、脱出の動機に関する詳しい発表はまだありません。ただ、男性は一時上陸していた船員だということで、テレビのコメンテーターらは「船に戻らず韓国国内で不法就労しようとしたのではないか」などの見方を語っていました。

飲酒にからむ騒動などは、表沙汰になっていないものが大量にあるように思われます。

私の場合、ホテルの部屋に入って5日目あたりで一度、虚無感のようなものを感じました。ただ、隔離中もオンラインでフツーに仕事をし、この機会に読もうと持ち込んだ本も大量にあり、運動不足にならないようYouTubeを見ながらトレーニングに励んでいたら、なんとなく時間は過ぎていきました。

それでも、10日以上にわたり、狭い空間に閉じ込められ誰とも直接顔を合わせないのは初の経験だったので、まったくストレスがなかったと言ったらウソになります。刑務所を舞台にした映画などを見ると、規律を破った囚人が懲罰として独房に入れられる場面がよく出てきますが、その意味がよくわかったような気がします。

実は、そんなこともあろうかと、出張前に計画していたことがありました。

普段よく行く歌舞伎町のキャバクラがやっている、「オンライン・キャバクラ」を利用しようと思っていたのです。これも今回が初なので、仲良しのキャバ嬢と日時を調整し、いざ本番のタイミングがやってきました。

ところが、これがうまく行きません。どうやらオンライン営業を請け負っている業者が、セキュリティのため海外からのアクセスをブロックしていたようなのです。日本国内のサーバを経由してアクセスする方法も知ってはいたのですが、設定に手間取るなどして、結局は接続できず仕舞いでした。

楽しみにしていたのに、ガッカリです。これが隔離期間中で、いちばん寂しい瞬間だったかもしれません(笑)。(おわり)

参考記事:「客」ではなく「コロナの容疑者」『不安だらけの韓国隔離日記』2週間軟禁のリアル

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