実は逆効果だった? ダイエットにサウナスーツの落とし穴【K-1格闘家が解説】

TABLO / 2013年10月14日 8時0分

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 スポーツジムや町中でもダイエットに励む方でサウナスーツを着ている方をよく見かけます。ボクサーや格闘家がサウナスーツを着ている影響だと思いますが残念ながらサウナスーツでは痩せる効果は期待できません。

 というか逆効果なんです。格闘家の場合は減量は汗を出して体重を落としているだけで体脂肪を落としているわけじゃありません。

 減量の場合は計量の瞬間だけ規定体重になっていれば良いので、翌日には体重が戻っています(一日で10kg近く落として翌日には戻っている選手もいます)。

 その計量に向けてサウナスーツを着て動いたりして汗をかき、水分を抜く訳です。なので体脂肪は落ちません。水分で体重を落としているだけで水を飲めば戻ります。うまく水分が抜けるように糖質カットしたり塩分カットしたりといろいろな準備をしてます。

 それに対して一般の方のダイエットの場合は体脂肪を落として体重を落としたい場合がほとんどだと思います。

 やっぱり消費カロリー>摂取カロリーというのが王道なんですね。

 しかし、サウナスーツを着てトレーニングをすると暑さによる疲れで運動時間が減り、全体の消費カロリーが減ってしまうことにも......。これでは本末転倒です。それにサウナスーツでのトレーニングには恐ろしい罠も待ち受けています。

 サウナスーツを着てトレーニングをするとダーッと汗をかきます。実際はそんなにカロリーを消費していなくても「今日はたくさん運動した!」と勘違いしてしまいます。汗をかいた時はどんなものが欲しくなりますか?ビールにジュースにアイス......。

「今日は頑張ったからご褒美に!」とキューっと一杯。

 これを続けているとどんどん体重が......。実際はそんなにカロリーを消費していないのに汗が出るので頑張った感が出やすいんです。

 私達の体には脂肪を分解するリパーゼという酵素が有ります。この酵素で体脂肪が分解されて使われることで体脂肪は減少します。

 体脂肪を分解→運動で使う

 という二段階のサイクルを踏む訳です。

 実はリパーゼは体温が上がらないと活性化しません。そういう意味ではサウナスーツもよさそうですが、体温が上がりすぎると働きが低下してしまうんです。これでは、運動しても脂肪が使われないという何とも報われない状態に......。

 正しいダイエットのためにも体が温まって汗が出てきたら上着を脱いで運動しましょう。

Written by 大野崇(プロキックボクサー、元K-1 JAPAN選手、トレーナー)

Photo by worradmu

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