気になるデリケートゾーンの臭い どうしてクサくなるの？

日本人は体臭がほとんどないと言われますが、まったく臭いがないわけではありません。体質や好む食べ物によって肉体から発せられる臭いは人それぞれですし、汗をかきやすい季節には誰だって体臭がきつくなるものです。

また、エッチをする時に口や舌をつかっての愛撫があると考えれば、胸元や股間にやたらと香水を振りかける気にはならないはず。でも、そうした部位に好きな男性が顔をうずめることを思うと、臭いを気にせずにはいられないでしょう。

大概の女性は自分の臭いに関して、「気にしすぎている」といわれますが……デリケートゾーンがクサくなるのはなぜなのかを探ってみます。

汗をかくと臭う！

乳房のそばにはわきの下があり、永久脱毛を施していても、わきの下にはもともと腋毛が生えています。また、股間にも陰毛が生えており、毛が生えているということは、その部位に『汗腺』が存在します。（永久脱毛をしても、汗腺が破壊されるわけではありません）

また、汗をかくことは体臭を生み出す最大の原因。夏ほどマメに制汗剤を使うのは、いまどき常識といえます。

汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があり、エクリン汗腺から分泌される汗は99％が水分です。汗と共に流れ落ちる角質などが雑菌で分解されると、いわゆる汗臭さを発しますが、基本的には無臭なんだそうです。

丁寧に正しいデオドラントを心掛ければ、わきの下が汗臭くなることはなく、ノースリーブの服を着て男性の首に両腕を回しても「クサい」と嫌がられたりはしないでしょう。そして、エッチの前にシャワーを浴びて股間を洗えば、陰毛が臭うこともありません。

もし、『わきが』だったら……？

2種類ある汗腺のうち、アポクリン汗腺から分泌される汗には、水分以外にアンモニアや尿素、脂肪、タンパク質などが含まれていて悪臭を放ちます。一般的なデオドラント対策ではなかなか臭いを消すことはできません。

また、アポクリン汗腺から分泌される汗が多いと、いわゆる『わきが』と診断されて、体臭で悩むことが多いでしょう。わきがの人は陰毛にもアポクリン汗腺を持つため、股間が臭いやすいともいわれます。

嫌な臭いを抑えるにはやはり、専門的な手術で汗腺そのものを除去するか、汗腺の活動を抑制する治療を施すしかなさそうです。方法や料金はさまざまなので、自分に合った解決法を見出すことが大切だといえます。

そもそも無臭なのに、臭うようになることも！

もともと体臭がないタイプの女性でも、肉体関係を持つ男性が包茎だったり、彼氏が性交時にちゃんと性器を洗っていなかったりすると、男性器に付着する雑菌が膣内に入り込んで悪臭を放つ場合があります。

また、皮膚や粘膜が体質的に弱い女性は、性交によって子宮の入り口（びらん部分）に傷ができて出血したり、おりものが増えたりして臭うようになるかもしれません。

どちらの例もセックスをすることで悪臭が生まれるため、不衛生な性交はしないように心掛けて、自分の体質をよく理解しながら無理のないエッチを楽しむことが大事です。

 

Photo by. Mike Monaghan