1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. アジア

韓国LG電子がロボットに戦略的投資…産業、ウェアラブルから物流まで

KOREA WAVE / 2024年3月14日 8時0分

LGクロイスーツボット=LG電子(c)KOREA WAVE

【KOREA WAVE】韓国LG電子がロボット分野へ戦略的に投資を続けている。約7年前、産業用ロボットと専門サービス領域であるウェアラブルロボットメーカーへの投資を手始めに、多様なロボットへと影響力を拡大している。

LG電子がロボット事業を本格的に始めたのは2017年だ。ロボット先行研究所を設立し、ロボットブランド「クロイ」を発表した。この時期、戦略的投資も並行実施された。

LG電子は2017年、ウェアラブルロボット企業「エンジェルロボティクス」の設立初期に約30億ウォン規模の投資を始めた。昨年末でエンジェルロボティクスの株式7.22%(96万株)を保有している。エンジェルロボティクスは人体に直接着用するウェアラブルロボットを専門に開発する企業だ。今月末、ウェアラブルロボット専門企業の中で初めて韓国新興市場のコスダック市場に上場する。

LG電子はエンジェルロボティクスと共同研究・開発を進め、2018年にベルリンで開かれる欧州最大の家電見本市「IFA」と、2019年に米ラスベガスで開催される世界最大のテクノロジー見本市「CES」でウェアラブルロボット「LGクロイ スーツボット」を公開した。

エンジェルロボティクスは昨年10月からLG電子とロボットハンド用駆動機の開発サービスを進めている。昨年末には自動化が不可能な人力作業の筋・骨格系疾患予防のためのロボットを開発して納品。今年はLG電子の消耗性資材業者に登録し、売り上げの成長が期待されている。

エンジェルロボティクスのコン・ギョンチョル代表は12日の新規上場記者懇談会で「LG電子の初期投資から今までのさまざまな協力関係が、今の私たちを支えるものの一つだったことは事実だ。LG電子がロボット分野に対してビジョンを持っているため、引き続き緊密な関係を維持する」と話した。

エンジェルロボティクスが2016年10月に公開したウェアラブルロボット「ウォークオンスーツ」シリーズ=エンジェルロボティクス(c)KOREA WAVE

LG電子は2017年にロボット部品開発企業「ロボティーズ」にも90億ウォンを投資した。昨年9月時点で株式の7.6%(約96万株)を保有している。ロボティーズは1999年に設立されたロボットソリューション専門企業だ。サービスロボット構築ソリューションを核心技術として掲げている。ロボットの間接部分を構成する「アクチュエータ」が売り上げの大きな割合を占めており、自動運転ロボット事業を徐々に拡大している。

LG電子は翌2018年にロボティーズとロボット核心モジュール開発のための契約をした。当時、LG電子のロボット先行研究所が知能型ナビゲーション技術を適用してソフトウェアを開発し、ロボティーズは自動運転モジュールの駆動部、モーター制御機などハードウェア開発を担当した。

ロボティーズのアクチュエータ「ダイナミックセルY」(c)KOREA WAVE

さらに、LG電子は2018年に産業用ロボット製造企業「ロボスター」の株式約30%を800億ウォンで取得した。産業用ロボットの技術力確保のための戦略的投資だった。昨年9月時点で33.67%の持分を保有している。

LG電子はこの他にも、2018年にはAIスタートアップのアクリルに10億ウォンを、米ロボット開発のボサノバロボティクスに300万ドルを投資した。

投資協力も実施された。2018年11月に新世界系の大型スーパー「イーマート」と、2019年1月には韓国IT大手「ネイバー」とロボット共同研究開発のための協定をそれぞれ締結した。2022年6月には韓国物流大手「CJ大韓通運」と物流ロボット共同開発のための業務協定を、同年8月、韓国の通信事業大手「KT」と韓国内サービスロボット事業拡大のための業務協定を結んだ。

ロボスターの垂直多関節と水平多関節ロボット=LG電子(c)KOREA WAVE

それ以降、投資に関するニュースは途絶えたが、今月12日に自動運転サービスロボットのスタートアップ「ベアロボティクス」に6000万ドルを投資したと明らかにし、再び関心を集めた。今回の投資を通じて未来新事業の一つとして育成中の配送・物流など商業用ロボット事業の高度化を推進するという。

イ・サムスLG電子CSO(最高戦略責任者)は「サービスロボット市場が本格的な成長期に入る展望の中で、今回の投資が事業の『勝つ競争力』を確保することに大きく寄与するだろう。中・長期的な観点ではEmbodied AI(視覚・言語・行動モデル基盤の身体を持つAI)やロボット・マニピュレーションの高度化など、差別化する技術領域と融合し、多様な機会を探索してロボット事業を未来成長エンジンにする」と話した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください