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えっ!? ランドクルーザーなのに2人乗り? 珍2シーター車5選

くるまのニュース / 2020年4月9日 6時10分

一般的に2シーターのクルマといえば、見るからに速そうなフォルムのスポーツカーやスーパーカーを連想しますが、意外な2シーター車も存在。そこで、国内外の珍しい2シーターモデルを5車種ピックアップして紹介します。

■カタチに似合わないユニークな2シーター車たち

 スポーツカーやスーパーカーといった速く走ることに特化したクルマの場合、人や荷物をたくさん積む必要がないため、ふたり乗りであることは珍しくありません。

 一方で、もともとは4人乗り、5人乗りで設計されていたはずが、あえて2人乗りを選択したクルマが存在します。

 そんな珍しい国内外の2シーターモデルを5車種ピックアップして紹介します。

●スズキ「X-90」

コンセプトカーそのままで発売された「X-90」(画像は欧州仕様)コンセプトカーそのままで発売された「X-90」(画像は欧州仕様)

 1993年に開催された第30回東京モーターショーのスズキブースに、「X-90」というコンセプトカーが展示されました。

 そして、来場者から高い評価を得ると2年後の1995年に市販化が実現します。

 市販モデルの車名はそのままX-90で、同社のコンパクトSUV「エスクード」のシャシをベースに、Tバールーフの2シーターボディを架装。丸みを帯びた2ドアセダンのようなSUVとは思えないユニークなスタイルとなっています。

 パワートレインやドライブトレインもエスクードから流用され、エンジンは1.6リッター直列4気筒でトランスミッションは5速MTと4速ATを設定。駆動方式はパートタイム式4WDを採用しています。

 X-90は海外でも話題になり、欧州などに輸出されましたが、日本では2シーターSUVの需要がなく、わずか2年ほどで販売を終了。

 コンセプトカーが高評価だったにも関わらず、実際に販売してみると売れなかったという残念な結果となりましたが、記憶に残る1台です。

●三菱「ミラージュ ザイビクス」

企画されたことはスゴイけど売れなかった「ミラージュ ザイビクス」企画されたことはスゴイけど売れなかった「ミラージュ ザイビクス」

 1970年代中ごろから各メーカーともFFコンパクトカーを続々と発売するなか、1978年に三菱から発売されたのが「ミラージュ」でした。

 三菱初のFF車で、新世代のコンパクトカーとしてデビューします。

 1987年に登場した3代目ミラージュは、ミドルクラスセダンの「ギャラン」をイメージさせるデザインを採用し、ハッチバックとセダンをラインナップ。

 この3代目ミラージュのハッチバックには「SWTIFT(スイフト)」「CYBORG(サイボーグ)」「FABIO(ファビオ)」「XYVYX(ザイビクス)」と、4タイプが設定されました。

 なかでもザイビクスは、リアサイドウインドウが鉄板で塞がれて暗窓化されており、まるで商用車のパネルバンのような2シーター車で、三菱は「無限の可能性を秘めた新遊び提案車」と表現していました。

 オプション設定された装備もユニークで、後部の荷室でテレビが見られるキットなどがありました。

 しかし、このコンセプトは一般には理解されず、デビューから1年で生産を終了。景気が上向きだった背景から誕生した、希代の珍車です。

●日産「GT-R ピュアエディション For TRACK PACK」

高性能かつストイックな仕様だった「GT-R ピュアエディション For TRACK PACK」高性能かつストイックな仕様だった「GT-R ピュアエディション For TRACK PACK」

 日産「GT-R」は、4シーターにトランクを有することで、普段使いも考慮された日本が誇るスーパーカーです。

 一方、よりスパルタンなGT-Rの走りを楽しみたいユーザーのために、「ピュアエディション」グレードにカスタマイズオプション「For TRACK PACK」が設定されました。

 このFor TRACK PACKは2012年モデルに設定され、専用サスペンション、前後ブレーキ冷却用エアガイド、レイズ製アルミ鍛造ホイール、カーボン製エアダクト付きフロントスポイラー、専用フロントシートをセットで装備。

 さらに軽量化のために2シーター化され、リアシート部分にはキルティングクロスマットが取り付けられました。

 主にサーキット走行を想定したFor TRACK PACKはすでに廃止されていますが、現在はサーキット走行向けのグレードとして「GT-R Track edition engineered by NISMO」や「GT-R NISMO」が設定されています。

■世界的に人気のクロカン4WD車にも2シーターがある!?

●ルノー「クリオV6ルノースポール」

まるで往年のグループBカーのようなつくりの「クリオV6ルノースポール」まるで往年のグループBカーのようなつくりの「クリオV6ルノースポール」

 1990年に発売されたルノー「クリオ」は5(サンク)の実質的な後継車としてデビューした、3ドアと5ドアハッチバックのコンパクトカーです。

 ちなみに、クリオは登録商標の関係から日本では「ルーテシア」の車名で現在も販売されています。

 そして、1998年に2代目クリオが発売されると、2001年にはクリオをベースにリアミッドシップに230馬力を発揮する3リッターV型6気筒自然吸気エンジンを横置きに搭載した「クリオV6ルノースポール」が登場。

 クリオV6ルノースポールはキャビンの後半部分がエンジンルームとなっており、2シーター化されています。

 外装はクリオのイメージを残しつつも、大きく張り出した前後のフェンダーによって迫力あるフォルムとなっており、クリオと共有するパーツはほとんどありません。

 2003年にはクリオのマイナーチェンジとともにフロントフェイスを一新し、日本にも「ルーテシア ルノースポールV6」として正規輸入されました。当時の価格は588万円(消費税5%込)です。

●トヨタ「ランドクルーザー コマーシャル」

ある意味贅沢な商用車の「ランドクルーザー コマーシャル」ある意味贅沢な商用車の「ランドクルーザー コマーシャル」

 トヨタは英国市場において、「ランドクルーザー」のラインナップに「ランドクルーザー コマーシャル」を設定しています。

「コマーシャル」というのは「商業上の」という意味で、つまり商用車版のランドクルーザーです。

 このランドクルーザー コマーシャルは、一見すると日本で販売している「ランドクルーザー プラド」と同じに見えますが、5ドア(ロングホイールベース)に加えて3ドアボディ(ショートホイールベース)をラインナップ。どちらも2シーター化されており、後席部分を含めてフロントシートの後部はすべて荷室です。

 また、ハロゲンヘッドライト、スチールホイール、マニュアルエアコンなどの装備を簡素化し、リアサイドウインドウはガラスではなくプレートがはめ込まれています。

 エンジンは2.8リッター直列4気筒ディーゼルにMTのみが組み合わされ、燃費は10.4km/L(複合燃費)と比較的良好です。

 なお、前出のミラージュ ザイビクスや、ランドクルーザー コマーシャルのようなパネルバンタイプのモデルは、英国において税法上で優遇されるため、ほかにも数多く存在します。

※ ※ ※

 現在、マツダ「ロードスター」やトヨタ「スープラ」など、2シーターのスポーツカーは当たり前のように存在しますが、1980年代中頃までは日産「フェアレディZ」くらいしかありませんでした。

 これは、当時の運輸省(現在の国土交通省)が認可しなかったからといわれており、フェアレディZの場合は前身の「ダットサン フェアレディ」から継続して2シーターだったことから、例外的に認められていました。

 たとえば1983年に発売されたホンダ「バラードスポーツ CR-X」は、国内仕様では簡易的なリアシートを装備した4シーターでしたが、北米仕様では2シーターです。

 事故の増加からスポーツカーに対しての風当たりが強く、国産2シーター車の販売が認められない時代でした。

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