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遂に完成! ランボルギーニのサーキット専用ハイパーカー「SCV12」始動

くるまのニュース / 2020年6月26日 14時50分

ランボルギーニ・スクアドラ・コルセは、サーキット専用ハイパーカー「SCV12」の開発が完了し、2020年夏に開催予定のワールドプレミアに向けて始動すると発表した。

■エンジンはランボルギーニ史上最強のV12

 ランボルギーニ・スクアドラ・コルセは、サーキット専用ハイパーカー「SCV12」の開発を完了。2020年夏に開催予定のワールドプレミアに向けて始動すると発表した。

 ランボルギーニのデザイン部門チェントロ・スティーレがデザインを手掛け、ランボルギーニ史上最強のV型12気筒自然吸気エンジンを搭載するSCV12は、空力を利用したスーパーチャージャーにより、最高出力は830hpに到達する。

 SCV12は、ランボルギーニ・スクアドラ・コルセがGTモータースポーツで培った経験を活かし、「ウラカンGT3」より高い空力効率とダウンフォースを実現。フロントボンネットにあるダブル・エア・インテークと中央に配されたリブが、空気の流れをルーフ上のラムエア・インテークスクープに向かわせることにより、車両の動きが生み出す動的な風圧がエンジンのインテーク・マニホールドの静的な空気圧を高め、エンジンに流れ込む空気量を増やして出力を増大させるのだ。

 また、フロントで存在感を発揮するスプリッター、サイドシルの横方向のフリックと縦方向のフィンが明らかなサーキット指向を強調し、空力効率をさらに高める一方で、リアには専用に開発されたカーボンファイバー製のリアウイングが装着されている。

 SCV12は、スクアドラ・コルセのエンジニアたちが考案した具体的なレース仕様で、例えばフルカーボンファイバー製の新しいシャシは、パワーウェイトレシオを向上させ、サーキットで最高のハンドリングと走行感覚を体感できる。

 そして後輪駆動の軽量シャシの本体には6速シーケンシャルギアボックスがシャシの構造要素として組み込まれ、軽量化と優れた重量配分が図られている。プッシュロッド式リアサスペンションはギアボックスに直接取り付けられており、マグネシウムホイール(フロント19インチ、リア20インチ)に装着された特別開発のピレリ製スリックタイヤが、エンジン出力を路面に伝達する。

 SCV12は限定エディションとして、サンタアガタ・ボロネーゼにあるランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・ファクトリー内で生産される。

 SCV12のオーナーは極めて限定されたメンバーのみで構成されるクラブの一員となることが許され、世界有数の著名なサーキットで開催される高度なドライビングプログラムに参加が可能となる。

 プログラムでは、スクアドラ・コルセのエンジニアの技術支援の下、ル・マン24時間レースで5度の優勝を果たし、現在はランボルギーニ・スクアドラ・コルセのスペシャルプロジェクト・コンサルタントを務めるエマニュエル・ピロ氏の特別指導を受けることができる。

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