新車で予算外の人気モデルも狙い目に!? 最新中古車人気ランキングTOP5
くるまのニュース / 2020年7月18日 6時10分
いま人気の中古車は何でしょうか。大手中古車サイト「グーネット」の人気中古車ランキングから上位5車種をピックアップし、人気車の特徴や、最近の動向などをみていきます。
■ベスト3を独占! 中古車市場でも人気のトヨタ車
日本自動車販売協会連合会によると、2019年に販売された中古乗用車の台数は、軽自動車を除いた乗用車の合計で337万1104台でした。
同年の新車乗用車(軽自動車除く)の販売合計台数が282万1886台でしたので、およそ55万台も上回る数字となっています。新車では手の届きづらいクルマも、中古なら入手しやすいことがひとつの要因でしょう。
では、中古車において、いま人気が高いのはどんなクルマなのでしょうか。大手中古車サイト「グーネット」の2020年5月の人気中古車ランキングをもとに、上位5車種の中古相場と、それぞれの車種の特徴や近況をあわせて紹介します(中古車相場は記事執筆当時のもの)。
●1位:トヨタ「アルファード」
2002年発売のトヨタ「アルファード」は、高級感のある内外装と広い室内空間が特徴の大型ミニバンです。
現行の3代目は2015年から販売されており、現在の新車価格(消費税込、以下同様)は352万円からとなっています。
そしてグーネットによると、アルファードの中古車市場での平均価格は、約276万円となっています。
最近の動向としては、2019年12月の一部改良で、スマートフォンと連携させて対応するスマホアプリをディスプレイ上に表示・操作が可能な9インチのディスプレイオーディオ(DA)や、バックガイドモニターが全車標準装備となりました。
また、3眼のLEDヘッドライトやウェルカムパワースライドドア&予約ロック機能が標準装備設定となるグレードが追加したほか、スライドドアと連動してステップが展開格納される電動サイドステップのオプション設定がおこなわれ、使用性を向上させています。
さらに、2020年5月には特別仕様車「S“TYPE GOLD”」が、2代目に続き現行モデルでも設定されました。
●2位:トヨタ「クラウン」
1955年に初代が発売されたトヨタ「クラウン」は、国産車初の高級車として、現在まで60年以上もの間、トヨタのみならず日本の高級車のアイコンとなっている車種です。
現行モデルの15代目は2018年6月から販売されており、新車価格は469万5000円からとなっています。
一方、年式やグレード展開が幅広いことから新車価格と比べて中古車相場は低く、クラウンの中古車市場での平均価格は、約124万円です。
最近の動向としては、2020年4月に現行モデルになってから初の一部改良がおこなわれ、同時に65周年記念モデルを含めた3つの特別仕様車が設定されました。
一部改良では、T-Connect SDナビゲーションシステムへスマホアプリを連携させる機能が追加されました。
また、合成皮革(一部グレード除く)を採用したドアトリム&インストルメントパネルの加飾により上質感を向上させるなどの改良が施されています。
特別仕様車は、65周年を記念した「RS“Limited”」と「S“Elegance Style II”」、そしてスポーティなテイストに仕立てられた「S“Sport Style”」の3モデルが登場しています。
●3位:トヨタ「プリウス」
1997年発売のトヨタ「プリウス」は、世界初の量産ハイブリッド乗用車です。
現行モデルの4代目は2015年から販売されており、新車価格は260万8000円からとなっています。
一方、プリウスの中古車市場での平均価格は約114万円となっており、手頃な価格から購入可能です。
最近の動向は、2018年12月にマイナーチェンジがおこなわれ、内外装のブラッシュアップが図られたことがおおきなトピックです。
また、専用通信機DCMが全車に標準搭載となったことで、口頭で目的地設定や情報検索を依頼できるオペレーターサービスをはじめ、さまざまなサービスが24時間365日利用できるコネクティッドカーとなりました。
安全面では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」が全車に標準装備となり、安全・安心装備の拡充が図られています。
ほかにも、フロントコンソールのトレイ内に設置された「おくだけ充電(ワイヤレス充電)」が大型スマートフォンにも対応できるようスペースが拡大されるなど、より便利で快適なクルマへと進化しています。
■話題のSUVやロングセラースポーツカーも人気
上位トップ3はトヨタが独占でしたが、ほかにはどんな中古車が人気なのでしょうか。
●4位:スズキ「ジムニー」
スズキ「ジムニー」は、1970年に発売された本格軽4WD車です。
強度と耐久性を重視した「ラダーフレーム」の採用をはじめとした走破性重視の設計や、小型で軽量なボディを活かした機動力は、世界中で高い評価を得ています。
長期に渡り販売され続けていますが、フルモデルチェンジは3回しかおこなわれておらず、モデルライフが長いことも特徴です。現行モデルの4代目は2018年から販売されており、新車価格は148万5000円からとなっています。
ジムニーの中古車市場での平均価格は、約71万円と、100万円台を切る価格となっています。
現行モデルが発売されてからは、マイナーチェンジや改良、新グレードの設定といった動向はまだなく、現行モデルの仕様は発売当時のままです。
しかし、現行モデルはすでに国内外で高評価を獲得しています。
発売後の2018年10月には、2018年度グッドデザイン賞において、とくに優れたデザインに与えられる「グッドデザイン・ベスト100」に選出され、スズキ初のグッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)を受賞しました。
翌年2019年4月には、米国で開幕したニューヨークモーターショー2019において、日本車が受賞するのは史上初となる「2019ワールドアーバンカーオブザイヤー」も受賞しており、国内外からともに高い注目を浴びているクルマといえるでしょう。
●5位:日産「スカイライン」
日産「スカイライン」は、同社を代表するプレミアムスポーツセダンで、1957年に富士精密工業(後のプリンス自動車)から発売されました。
1966年の合併後は、日産自動車がプリンス自動車時代から唯一継続生産し、販売しているクルマです。
スカイラインシリーズのなかでも、高性能グレードのGT-Rが初めて設定された、通称「ハコスカ」と呼ばれる3代目や、同じくGT-Rが設定された、通称「ケンメリ」と呼ばれる4代目は、有名なモデルです。
現行型の日産「スカイライン」。プロパイロット2.0など注目点も多いが、まだ中古車市場の流通量は少ない
現行モデルの13代目は2014年から販売されており、新車価格は435万3800円からとなっています。一方、スカイラインの中古車相場は、約136万円です。
最近の動向では、2019年7月にビッグマイナーチェンジがおこなわれ、世界初の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」を搭載しました。
これにより、ドライバーはただちにハンドル操作ができる状態にある限り、同一車線内でハンズオフすることが可能となりました。
ほかにも、ガソリン仕様に3リッターV型6気筒ツインターボエンジンが搭載され、スカイライン史上最高の400馬力を実現したグレード「400R」がラインアップされるなど、技術の日産の新しい時代の幕開けとなるモデルとして、年々進化しています。
※ ※ ※
いま、中古車市場では、安定してファンを獲得している定番のロングセラーモデルだけでなく、近年話題のSUV、低燃費なハイブリッドカーなども注目されているようです。
人気モデルを購入したい人は、新車だけでなく少しでも価格を抑えられる中古車での購入も検討してみてはいかがでしょうか。
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