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7000万円超えのレクサス「LFA」 超ド派手カラーで中東に存在

くるまのニュース / 2020年10月30日 11時10分

「究極の国産スーパーカーを作る」という目標を掲げ、トヨタの技術力とレクサスのブランドを世に広めるために生まれた和製スーパーカーのレクサス「LFA」。海外ではすでに新車販売価格の倍ほどの値段で取引されています。

■トヨタF1で培われた技術が集約された究極のFRスポーツ

 世界からも高い評価を受けている国産「スポーツカー」はたくさん存在しますが、国産「スーパーカー」というとちょっと考えてしまいます。
 
 多くの人は、日本車よりもフェラーリやランボルギーニなどのヨーロッパ車をまずはじめにイメージするのではないでしょうか。

 しかし、2009年にトヨタのレクサスから限定500台で販売された「LFA」は、当時のトヨタF1で培った技術で開発した「V10エンジン」を搭載したまぎれもないスーパーカーといえるでしょう。

 4.8リッターV型10気筒エンジンからは最高出力560馬力、最大トルク48.9kgmが生み出され、最高速325km/h、0-100km/h加速3.7秒という圧巻の実力を発揮します。

 大排気量のV10エンジンを搭載しているにもかかわらず車両重量はわずか1480kgと、圧倒的な軽さを実現していることも特徴です。

 その秘訣はカーボン素材が多用されていることにあります。

 開発初期はアルミボディで開発を進めていましたが、より運動性能を高めるために、当時市販車での実用化が進んでいなかったカーボン素材で再開発されたエピソードが伝えられています。

 またフロントミッドシップにエンジンを搭載し、ミッションを後方に配置した「トランスアクスル方式」を採用。

 さらにフロント部分のフレームにアルミ素材を多用することで、FRスポーツでありながら前後重量配分48:52という、ミッドシップ車のような後方重量配分を実現しています。

 このおかげで、ヨーロッパのスーパーカーに決して引けを取らないハンドリングやコーナリング性能を手に入れました。

 もちろんレクサスらしい緻密なデザインであることも忘れてはいけません。

 フロントヘッドライトやリアエクステリア、とくにテールランプと一体デザインのメッシュグリルやセンター部に集中配置されたマフラーは、レクサスらしい特徴的なデザインとなっています。

 ちなみにリア後方には、車速に応じて上下に格納される「アクティブリアウイング」を搭載。これにより、停車時はラグジュアリーな雰囲気、反対に高速走行時はGTマシンのようなアグレッシブな雰囲気と、ふたつの顔を見せてくれます。

 スーパーカーとして堂々たるスペックを持つLFAは世界からの評価も高く、アメリカのセレブとして有名なパリス・ヒルトンや、イギリスの人気自動車番組の司会者ジェレミー・クラークソンなどが現在愛車として所有しているといわれています。

■限定500台の超希少車を褐色ボディに…でも意外と似合うかも

 そんなLFAですが、すでに生産は終了されており、限定500台という希少性も合わさって世界の中古車市場ではプレミア価格で取引されています。そして最近、珍しいボディカラーをもつLFAが発見されました。

 このLFAはアラブ首長国連邦の構成国「シャルジャ」にある中古車販売店から販売されています。

 生産最終年である2012年に製造されたもので、カスタムされていないノーマル状態です。

 走行距離1728kmと、ほぼ慣らし運転を終えたばかりの状態といっても良いかもしれません。

 ボディはすべて褐色に再塗装されています。なぜこのようなカラーリングにしたのかはさておき、さすがスーパーカーであるLFAは、どのような色でも圧倒的な存在感を放ちます。

 もともとLFAのイメージカラーがホワイトであったため、褐色という大胆なカラーリングに「どうしてこうなった…?」と違和感を感じる人も少なくないはず。

 ただ、アストンマーティンやジャガーなどが販売するラグジュアリースーパースポーツ路線として考えてみると、より一層存在感や高級感が増したようにも見えますので、意外とアリかもしれません。

 インテリアもレクサスらしい高級感ある内装が目立ちます。

 液晶パネルと可動式リングを組み合わせたメーターパネルやインパネ周りは、いかにもレクサスらしいともいえるデザインです。

 このLFAは至るところにオレンジの本革を採用。外から見るとウインドウ越しに見えるオレンジのシートのおかげで、より一層高級感を引き立てくれます。

レクサスの世界観を引き立てるオレンジ内装を採用しているレクサスの世界観を引き立てるオレンジ内装を採用している

 シート形状もただ乗り心地が良いように設計されているだけではなく、横Gがかかっても身体を支えてくれるよう、左右の「へり」が高められており、インパネ周りやハンドルにはカーボンが採用されているのもわかります。

 また、ペダルを見てみるとアクセル、ブレーキペダルは「オルガン式」が採用されていることもわかります。

 オルガン式は足の支点がズレにくく、微妙な踏み加減が調整できるメリットがありますので、F1やGTマシンなどレーシングカーにも採用されているのです。

 このように決して高級感だけでなくスーパーカーらしいスパルタンな部分もしっかり備えていますので、一度コックピットに乗り込むと、いかにも「俺はスーパーカーに乗っているんだ!」という感覚になるはず。

 価格は約7100万円と破格の設定。しかし全世界に500台しか存在しない貴重なスーパーカーだと考えると、このような値段になるのも無理がないとも考えられます。

 むしろ、世界に1台ともいえる特殊カラーのLFAとして考えると、どんどん高騰する中古スーパーカー市場では、決して高すぎるとはいい切れないのかもしれません。

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