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トヨタの最小SUV「ライズ」グレードごとに何が違う?最上級から最廉価の装備や価格を徹底比較

くるまのニュース / 2021年7月31日 18時10分

トヨタ「ライズ」は、数あるトヨタSUVのなかでもっともコンパクトなモデルです。2019年11月のデビュー以来人気が続いていますが、ライズの魅力はどんなところにあるのでしょうか。グレードごとの装備をチェックしつつ、人気の秘訣を探ってみます。

■発売直後に一気に人気モデルに躍り出たトヨタ「ライズ」

 トヨタ「ライズ」は、数多く存在するトヨタSUVのなかでもっともコンパクトなモデルです。
 
 角ばったスタイルはトヨタのミドルサイズSUV「RAV4」にも似ており、SUVがRVと呼ばれていた頃のオフロード車のイメージを受け継いでいます。

 ライズはSUVならではの高い視界を確保していますが、これは運転のしやすさにもつながっており、運転初心者でも乗りやすく、エントリーカーとしてぴったりのクルマだといえるでしょう。

 ライズのボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm、ホイールベース2525mmです。5ナンバーSUVとして、3ナンバーSUVでは得られない取り回しの良さを実現しました。

 なお、ライズはダイハツからOEM提供を受けるクルマで、ダイハツ「ロッキー」の兄弟車となります。

 2019年11月に登場したライズは、ワイルドなデザインや扱いやすいサイズが好評となり、日本自動車販売協会連合会によると、2020年上半期(1月から6月)では登録車販売台数で1位になりました。2021年7月現在でもトップ10圏内にランクインするなど人気が続いています。

 そんな高い人気を誇るライズですが、グレードごとの装備にはどのような違いがあるのでしょうか。

 ライズのグレードは、エントリーグレードの「X」「X”S”」、中間グレードの「G」、最上級グレードの「Z」の4つで構成されています。

 このうち「X」は、衝突被害軽減ブレーキの「スマートアシスト」をオプションでも装着することができません。価格こそ安価ですが、実質的には限られた人向けのグレードであると考えられます。

 パワートレインは、全グレードに1リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載。最高出力は98馬力で、組み合わされるトランスミッションはCVTのみです。

 このCVTには「7速に切り替えられるマニュアルモード」、「有段式オートマチックトランスミッション」のように、車速とアクセル開度によって変速ポイントを決定する「Sモード」、「手元のPWRスイッチを押し、高いエンジン回転数を保ってアクセルレスポンスを優先するモード」の3種類をドライバーが選択することができます。

 マニュアルモード選択時には、シフトダウン時にエンジンをいったん空ぶかしをし、シフトショックを減らすブリッピング制御も搭載。この機能により、シフトダウン時のショックを減少させるとともに、MT車を操作しているかのようなフィーリングを味わえます。

 駆動方式はそれぞれのグレードに2WDと4WDを設定しました。4WDは前輪駆動を基本とし、電子制御で後輪にもエンジンパワーを配分する「ダイナミックコントロール4WD」を採用。滑りやすい路面でも安定した走行性能を実現するとともに、低燃費性能を両立しています。

■グレードごとの見た目の違いはほとんどなし!? 装備の違いは?

 エントリーグレード「X」と最上級グレード「Z」の装備品などには、どのような違いがあるのでしょうか。

 エクステリアは基本的に大きな違いはありませんが、グレードごとのわずかな違いとして、ドアハンドルが「X”S”」はボディ同色、「G」と「Z」ではメッキとなり、バックドアのガーニッシュは「X”S”」が黒色で、「G」と「Z」は黒の艶あり塗装仕上げになります。

トヨタ「ライズ」トヨタ「ライズ」

 ボディカラーは全8色設定されています。「Z」グレードには、ボディとルーフの色が異なる「TWO TONE」が3色用意されました。

 また、ガラスが「X”S”」は紫外線のみカットですが、「G」と「Z」ではさらに近赤外線もカットする仕様となり、夏のジリジリとした暑さを抑制する効果が期待できます。

 ライト類を比較すると、すべてのグレードでLEDヘッドランプ+LEDクリアランスランプとなり、「Z」はオートレベリング機能、そのほかのグレードはマニュアルレベリング機能となります。

 ハイビームの機能は、「Z」はアダプティブ式で先行車や対向車を照らさない機能が組み込まれますが、「G」と「X”S”」はハイとローを切り替える方式です。

 また、曲がり角などで照射範囲を広くする仕組みとして、サイドビューランプ機能が「Z」に備えられています。

 さらに、クリアランスランプは「Z」がライト上部、そのほかのグレードがライト内側となり、意匠が異なるとともに、フロントターンランプは「Z」のみがLEDのシーケンシャル式となっています。

 フロントフォグランプとリアフォグランプともにLED式ですが、「Z」は標準装備、そのほかのグレードはオプションで装着可能です。

 タイヤサイズは、「X”S”」が195/65R16タイヤとスチールホイールの組み合わせで、樹脂フルキャップを装着。「G」になると同じタイヤサイズでホイールがシルバー塗装のアルミホイールに変更されます。

 さらに、「Z」は195/60R17と大径化され、切削光輝+ブラック塗装のアルミホイールとなります。

 インテリアは、全グレードがブラック、シートはファブリック仕様です。「G」と「Z」は前席シートに赤いパイピング加飾が加わるほか、「Z」ではフロントドアアームレストとセンターコンソールボックスにソフトパッドがついています。

 気温が低いときに活躍するシートヒーターは、「Z」の2WDと4WD、「G」と「X”S”」の各4WDに標準装備され、「G」と「X」の2WDではオプションとなります。

 さらに、とくに小柄なひとが運転するときに重宝する運転席シート上下アジャスターは、「Z」のみ装備されます。

 メーター、「Z」と「G」はスピード表示がデジタルとなり、中央に7インチTFTカラー液晶ディスプレイが装着され、エンジン回転数を中心として情報の表示をおこないます。「X」はスピードとエンジン回転の二眼で、文字が光るオプティトロン式としました。

 また、小型ながら、マルチインフォメーションディスプレイがメーター間に装備されます。

 ハンドルなど手に触れる部分は、「X”S”」と「G」がウレタン巻き、「Z」が本革巻きで、「Z」はさらにシフトレバーにメッキのオーナメントが追加されました。

 高級車のシフトレバーに装着されているブーツは全グレードに装着されており、「Z」は本革仕様。高級感を演出するステッチが「Z」と「G」には施されています。

 運転支援面では、前方に対する機能はダイハツのシステムである「スマートアシスト」が採用されています。

 前方へのブレーキ機能は同一ですが、標識認識機能が「X”S”」ではオプションとなり、「Z」と「G」は標準装備です。

 アダプティブクルーズコントロールとレーンキープコントロールは「Z」のみ標準で、ほかのグレードでは選択することができません。

 また、斜め後方からの接近車両を知らせるブラインドスポットモニターや、駐車時に自車を上方から見下ろした映像で表示するパノラミックビューモニタは、「Z」と「G」ではオプションで選択可能ですが、「X”S”」は装着不能です。

 駐車支援システムのスマートパノラマパーキングアシストは、「Z」と「G」の各2WDのみオプションで選択可能です。

 これらのオプションは、ナビゲーションなどとともにパッケージオプションとして用意されています。

 このほかの装備として、エアコンが「Z」と「G」はオート式、「X”S”」はマニュアル式となります。

※ ※ ※

 ライズの価格(消費税込)は、2WDが167万9000円から206万円、4WDが191万8800円から228万2200円です。

 エントリーグレードの「X」と最上級グレードの「Z」の価格差は、2WDが38万1000円、4WDは36万3400円です。

 もともとの価格を低く抑えているライズですが、発売当初は最上級の「Z」がもっとも売れており、販売の7割を占めるほどでした。次いで「G」が2割と、上級モデルに人気が集まりました。

 ライズにはマイルドハイブリッドを含めたハイブリッドシステムは搭載されておらず、燃費は不利になってしまうことは否めませんが、その分価格は安く抑えることができます。

 エンジンには、ハイブリッドシステムもマイルドハイブリッドシステムも搭載されておらず、アイドリングストップのみとシンプルになっています。

 ハイブリッドと比較すると燃費のうえでは不利になるのは否めませんが、車両価格は低く抑えることができます。

 それでいてデザイン性にも優れ、必要にして十分な装備を備えつつ手が届きやすい価格設定としたところが、ライズの人気の秘密だといえそうです。

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