硬派な車好きにも一目置かれる? レアな高性能オープンカー3選
くるまのニュース / 2021年8月29日 6時10分
まだまだ暑い日が続いていますが、もうすぐ秋です。秋といえばオープンカーに乗るのに、まさにベストシーズン。そこで、ちょっと通好みのレアな高性能オープンカーを、3車種ピックアップして紹介します。
■レアな高性能オープンカーを振りかえる
もうすぐ8月も終わろうとしていますが、日本列島の広い範囲でまだまだ暑い日が続いています。しかし、もうすぐ秋の到来も間近です。
秋といえばオープンカーのドライブに、まさにベストなシーズンといえるでしょう。
オープンカーの醍醐味はやはり普通のクルマでは味わえない開放感で、一度体験してしまうとやみつきになること間違いなしです。
オープンカーはそれだけでも個性的なクルマですが、なかには珍しいモデルや高性能なモデルも存在、
そこで、ちょっと通好みのレアな高性能オープンカーを、3車種ピックアップして紹介します。
●三菱「エクリプス スパイダー」
アメリカナイズされたスタイルとターボエンジンが魅力の「エクリプス スパイダー」
1989年にアメリカで生産・販売された「エクリプス」は、当時の「ギャラン」と同じ2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した高性能スポーツカーとして人気となり、日本にも輸入されました。
そして、1996年には2代目エクリプスをベースにしたオープンカー「エクリプス スパイダー」が登場。生産は初代と同じくアメリカで、日本にも左ハンドルのまま輸入され、一見するとかなり日本車離れしたモデルです。
ボディはファストバッククーペをベースにルーフが電動ソフトトップに置き換えられ、とくにオープンにした状態ではキャビン上部がフラットとなり、クーペとは趣の異なるスタイリッシュなフォルムを実現。
内装では、ソフトトップを格納するために後席のシートバックは直立に近いほど立っており、2+2の4名乗車ですが、後席はあくまでも緊急用といったところです。
日本に輸入されたのは駆動方式がFFで、最高出力220馬力を誇る2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。スポーティな走りには十分なパワーを発揮します。
また、足まわりもFFながら4輪マルチリンクを採用し、優れたコーナリング性能誇りました。
その後、2004年からは3代目エクリプスをベースにしたエクリプス スパイダーも日本で販売され、さらにアメリカナイズされたルックスから、もはやエンブレムを見ないと日本車とは思えません。
●マツダ「ロードスターターボ」
シリーズで唯一となるターボエンジンを搭載した「ロードスターターボ」
1998年に登場したマツダ2代目「ロードスター」は、シャシやエンジンを初代から踏襲し、外観も固定式ヘッドライトに改められましたが初代のデザインを受け継いでいました。
一方で、2代目では初代にはなかった試みとしてバリエーションの拡充が図られ、2タイプの特別なロードスターが登場。
まず、2003年10月には完全受注生産でクーペボディに改造された「ロードスター クーペ」を発売。もともとオープン専用だったシャシに、ハンドメイドで屋根部分を溶接したクローズドボディとなっていました。
さらに、2004年2月には1.8リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した「ロードスター ターボ」が登場しました。
ターボチャージャーを装着することによって最高出力は160馬力から172馬力に、最大トルクは17.3kgmから21.3kgmにアップ。決して大幅なパワーアップではありませんでしたが、低回転域からトルクを発生させるセッティングで、ターボエンジンながら気持ちの良いアクセルレスポンスを実現していました。
ロードスター ターボは限定350台で販売されましたが、歴代ロードスターでターボチャージャーを搭載した唯一のモデルとあって、今ではかなり貴重なモデルです。
●BMW「E30型 M3カブリオレ」
硬派なレーサーイメージに華やかさをプラスした「M3 カブリオレ」
1975年に、BMWのラインナップのなかでも新たなエントリーモデルとして3シリーズが誕生しました。
その後、1982年に2代目にモデルチェンジされると、2ドアクーペと4ドアセダンを基本に、カブリオレが2種類、ステーションワゴンなどの豊富なボディバリエーションを展開。
さらに、1985年にはBMWのレース活動をサポートする「BMWモータシュポルトGmbH(現在のBMW M社)」が、欧州ツーリングカーレースに参戦する目的で設計、開発した初代「M3」が登場します。
M3は2代目3シリーズの2ドアクーペをベースに、最高出力195馬力を発揮する2.3リッター直列4気筒DOHC自然吸気エンジンを搭載。
外観も大きく手が加えられ、専用のフロントスポイラーとリアの大型スポイラー、サイドスカートを装着。
最大の特徴だったのがワイドタイヤを収められるように迫力あるブリスターフェンダーの採用で、さらにCピラーからトランクリッドも専用形状とされるなど、シルエットこそ3シリーズの2ドアクーペですがほぼすべて専用にデザインされています。
このM3にはわずかな台数ですがオープンモデルの「M3 カブリオレ」が設定されました。
基本的なスペックや装備はM3に準じており、外観はルーフがソフトトップになっている以外はブリスターフェンダーやエアロパーツなども継承されています。
内装は本革シートが標準でゴージャスに仕立てられた4シーターです。
車重こそ1360kgとスタンダードなM3より160kgほど増加していますが、レスポンスの良い自然吸気エンジンの咆哮が直に聞けるのは格別でしょう。
その後、M3は代を重ねてもカブリオレがラインナップされ、現行のひとつ前の5代目にあたる「M4 カブリオレ」まで存在しました。
なお、初代M3 カブリオレは日本に正規輸入されていませんが、並行輸入で僅かな台数が上陸しています。
※ ※ ※
オープンカーが走っていると傍から見ても気持ちよさそうですが、最近のモデルは空気の流れが上手にコントロールされているので、かなり快適です。
一方で古いオープンカーは室内への風の巻き込みが激しいモデルもあり、とくに髪の長い女性が乗るとセットが乱れるので注意が必要でしょう。
オープンカーはネガティブな部分もありますが、それらを払拭するほどのドライビングプレジャーがありますから、まずは体験してみることをおすすめします。
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