1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ

改良したのは大正解! マイナーチェンジでかなり良くなった車3選

くるまのニュース / 2021年11月28日 6時20分

新型車の多くは発売から2年から3年ほどで、大きな改良をともなうマイナーチェンジがおこなわれます。マイナーチェンジの理由はさまざまですが、商品としての魅力が向上しないと意味がありません。そこで、マイナーチェンジでかなり良くなったモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

■マイナーチェンジで魅力度が一気にアップしたクルマを振り返る

 新型車が発売されると、人気となるモデルなら6年から10年経つとフルモデルチェンジがおこなわれて代替わりします。しかし、人気がないモデルならば一代限りで廃止されるケースも珍しくありません。

 発売から長い期間にわたって人気をキープするモデルもありますが、やはり発売から月日が経つと商品としての魅力の低下は避けられません。

 そこで、各メーカーともフルモデルチェンジではなく定期的に改良をおこない、約1年ごとの「年改(イヤーモデルともいう)」であったり、2年から3年ごとの比較的大きな改良をともなうマイナーチェンジがあります。

 マイナーチェンジの理由は商品力のアップが一番ですが、その手法はさまざまで、デザインの変更やエンジンの換装、装備の充実などが挙げられます。

 そこで、実際にマイナーチェンジによって大きく魅力度がアップした現行モデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●三菱「デリカ D:5」

唯一無二のクロカンミニバンとして長く人気をキープしている「デリカ D:5」唯一無二のクロカンミニバンとして長く人気をキープしている「デリカ D:5」

 三菱は「ジープ」や「パジェロ」など本格的なクロスカントリー4WD車で培った技術を応用して、1982年にそれまでに無い1ボックスワゴンのクロカン車として「デリカスターワゴン 4WD」を発売しました。

 デリカスターワゴンは高い悪路走破性能を誇り、アウトドア派のファミリー層から絶大な支持を受け、同様のコンセプトで代を重ねました。

 そして、2007年に発売された現行モデルの「デリカ D:5」が実質的な後継車です。

 デリカ D:5は悪路走破性が高い唯一無二のミニバンとして一定の人気をキープしてきましたが、さらならユーザー獲得を使命として、2019年2月に大幅な改良をともなうマイナーチェンジを実施。

 まず外観デザインでは、フロントフェイスが三菱のデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を取り入れて一新し、標準仕様に加え、より都会的な印象の「アーバンギア」が設定されました。

 同時に内装の質感の向上と、足まわりとパワーステアリング機構の変更で、乗り心地とハンドリングが大きく改善され、最新の安全運転支援システムを搭載するなど、走りの質と安全性が飛躍的にアップしました。

 マイナーチェンジ後もガソリン車のみ従来モデルが併売されましたが、2019年10月に廃止。最高出力145馬力の2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載する新型に一本化されました。

 トランスミッションは8速ATのみで、全グレードとも3つの走行モードが選択できる4WDシステムを搭載し、さまざまな路面状況に対応。

 デリカ D:5は誕生から14年が経過したロングセラーですが、今も三菱の主力モデルとして、好調なセールスを記録しています。

●スバル「フォレスター」

よりパワフルなデザインとなり高い安全性が評価されている「フォレスター」よりパワフルなデザインとなり高い安全性が評価されている「フォレスター」

 スバルといえば「レオーネ」「レガシィ」「インプレッサ」と、4WD車によってブランドイメージを構築してきましたが、1997年には初の本格的な4WDSUVである「フォレスター」が加わりました。

 フォレスターは初代から3代目まで、名機と呼ばれる「EJ20型」2リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載するグレードをラインナップする、ステーションワゴンタイプの高性能SUVとして人気を獲得しました。

 その後も同様なコンセプトで代を重ねて現行モデルは2018年に発売された5代目で、ボディは初代からのステーションワゴンタイプを継承しつつも、よりSUVらしい機能性と迫力を備えた印象のデザインとなっています。

 パワーユニットは2リッターと2.5リッターの自然吸気ガソリンエンジンと、フォレスターでは初となる2リッターハイブリッドが設定されました。

 トランスミッションは全グレードともリニアトロニック(CVT)を搭載し、駆動方式は路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分する「アクティブトルクスプリットAWD」です。

 また、安全運転支援システムでは「アイサイト」に「ツーリングアシスト」を採用し、ACCや車線中央を維持する機能が追加され、さらにスバル車では初の「ドライバーモニタリングシステム」を搭載。

 室内に設置された専用カメラでドライバーを常に見守り、5人までを自動に認識してシートポジションやドアミラーの角度を自動で設定したり、居眠りを監視して警告するなど、快適性と安全性を高めました。

 なお、パワーユニットに関して、2020年10月の改良で2.5リッターエンジンが廃止され、1.8リッターターボエンジンとハイブリッドの2本立てに改められています。

 そして、2021年8月にビッグマイナーチェンジを実施。フロントフェイスは最新のデザインコンセプトである「BOLDER」を採用して一新され、精悍でより力強さを強調しています。

 さらに全グレードで足まわりを改良してより快適な乗り心地を実現し、安全運転支援システムも新世代のアイサイトにアップデートされました。

 加えてユニークな装備としてドライバーモニタリングシステムにジェスチャーコントロールが実装され、これはドライバーが手で「パー」のジェスチャーをするとエアコンの設定温度が上がり、「グー」のジェスチャーで設定温度が下がるというもので、視線を前方から動かす必要がなく、より安全に配慮して操作することが可能となりました。

●日産「スカイライン」

先進的なモデルながらスポーツセダンとしてのコンセプトも継承する「スカイライン」先進的なモデルながらスポーツセダンとしてのコンセプトも継承する「スカイライン」

 日産「スカイライン」は同社の現行ラインナップでもっとも長い歴史を刻んでおり、初代は1957年に、プリンス自動車の前身である富士精密工業から発売されました。

 歴代スカイライン一貫してスポーティさを重視し、常に先進的なモデルとして代を重ね、現行モデルは2014年に発売された13代目になります。

 ボディは4ドアセダンのみとされ、外観デザインは精悍なフロントフェイスと、流麗かつグラマラスなシルエットに、フェンダーとボディサイドのキャラクターラインが複雑な造形となっているのが特徴です。

 エンジンは当初、システム最高出力364馬力の3.5リッターV型6気筒+モーターのハイブリッドのみで、2.5リッターモデルは12代目が併売されましたが、後にメルセデス・ベンツ製の最高出力211馬力の2リッター直列4気筒ターボエンジンが追加されて12代目は生産を終了しました。

 そして、2019年に大幅なマイナーチェンジがおこなわれ、全体のシルエットは継承しつつ、フロントフェイスは日産のデザインアイデンティティであるVモーションを採用して一新されました。

 また、大きなトピックスだったのがハイブリッドモデルに最新の安全運転支援システム「プロパイロット2.0」が搭載され、高速道路での同一車線ハンズオフ走行が可能となりました。

 さらに、ガソリン車では2リッターエンジンから3リッターV型6気筒ターボエンジンに換装され、スカイライン史上最高となる405馬力を誇る「400R」が登場。

  同時に、4輪にアルミ製対向ピストンブレーキキャリパー、専用にチューニングされた「ダイレクトアダプティブステアリング」、新開発の電子制御ショックアブソーバーなどを装備し、エンジンパワーに見合う高い運動性能を実現しました。

※ ※ ※

 昭和の時代には、フルモデルチェンジのサイクルは4年というのが一般的でした。

 ところが、次第にフルモデルチェンジのサイクルは長くなり、前述のとおり現在は6年から10年というのがスタンダードで、なかにはデリカ D:5のように10年以上もフルモデルチェンジしないケースも珍しくありません。

 さらに特殊な例ですが、トヨタ「センチュリー」やスズキ「ジムニー」のように、20年もフルモデルチェンジしなかったモデルもあります。

 とくにジムニーはライバル不在でフルモデルチェンジする必要がなかったといえますが、さすがに安全運転支援システムなどの搭載や環境性能の向上は急務で、フルモデルチェンジせざるを得なかったのかもしれません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください