距離11万キロ超えでも1800万円! 赤ボディ輝く…伝説の「ランエボ」とは
くるまのニュース / 2023年4月17日 17時10分
三菱「ランサーエボリューション VI」の「トミ・マキネン・エディション」はいまでも熱狂的なファンの多い1台です。今回海外のオークションサイトでは12万5000ユーロ(約1835万円)という価格で販売され話題を集めています。
■「トミ・マキネン・エディション」が1800万円!?
世界ラリー選手権(WRC)で三菱のドライバーとして4連覇を果たしたトミ・マキネン氏を記念して販売された「ランサーエボリューション VI」の「トミ・マキネン・エディション」。
いまでも熱狂的なファンの多い1台ですが、海外のオークションサイトでは12万5000ユーロ(約1835万円)という価格で販売され話題を集めています。
1992年から2016年にかけて販売された三菱「ランサーエボリューション」は、世界ラリー選手権(WRC)をはじめとする国内外のモータースポーツで大きな活躍を収めたことなどから、現在でも根強い人気を誇る1台です。
「ランエボ」の愛称で親しまれているランサーエボリューションは、「I」から「X」までの10世代に分類することができます。
そのなかでも、第6世代となる「ランサーエボリューションVI」は、当時のWRCにおいて、三菱のワークスドライバーであるトミ・マキネン選手が4年連続でドライバーズ・チャンピオンを獲得した際のベースモデルであることなどから高く評価されています。
1999年に登場したランサーエボリューションVIですが、翌2000年にはトミ・マキネン選手の活躍を記念した特別仕様車である「トミ・マキネン・エディション」が発売されました。
「トミ・マキネン・エディション」では、ベースモデルに対してターマック(舗装路)での走行に特化させたさまざまな改良が施されているほか、内外装にWRCを感じさせる演出が与えられています。
たとえば、ターマック仕様の専用サスペンションや、新構造のスポーツマフラー、新デザインのフロントバンパーの採用にくわえて、エンジンやステアリングにも専用チューニングが施されています。
また、WRCに参戦しているラリーカーと同デザインの17インチアルミホイールや、ディテールを再現する「スペシャルカラーリングパッケージ」もオプションで用意されています。
「トミ・マキネン・エディション」の発売に際して、マキネン氏は次のようなコメントを寄せていました。
「ランサーエボリューションはすべての性能のバランスが取れており、私がWRCで記録を更新をするために最も相応しいクルマであると確信している。
ランサーエボリューションを選ばれた方、それは『正しい選択』であったと申し上げたい」
現在でも多くのファンを持つ「トミ・マキネン・エディション」は、国内外の中古車市場で高値で取引されています。
■新車価格を大きく上回る個体とは
実際、海外のオークションサイトでは、当時の新車価格327万8000円を大きく上回る価格で販売され話題を呼んでいます。
2000年にスウェーデンで購入されたこの個体は、走行距離が12万km近くにおよんではいるものの、内外装ともに良好なコンディションが維持されています。
エクステリアカラーの「パッション・レッド」が2010年にリペイントされている以外には大きな修復歴はなく、2014年にノルウェーに住む現在のオーナーのコレクションに加わったとされています。
この「トミ・マキネン・エディション」は、12万5000ユーロ(約1835万円)が即決価格、6万5000ユーロ(約954万円)が入札開始価格とされています。
ただ、2023年4月13日現在、入札は確認されていません。
適度なコンディションが保たれている「ランサーエボリューション VI トミ・マキネン・エディション」(Photo:eBay Inc.)
※ ※ ※
2023年に59歳を迎えるマキネン氏は2002年に三菱からスバルへと移籍した後、2003年に現役を引退しています。
一方、2015年にはWRCに復帰を果たしたトヨタのチーム代表に就任し、2018年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得。
選手としてだけでなく監督としても大きな功績を残したマキネン氏は、2019年に国際自動車連盟(FIA)の殿堂入りを果たしています。
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