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「中部縦貫道」さらに延伸へ!? 飛騨高山~松本に無料高速!? 難所の「新平湯トンネル」事業化秒読み「高山東道路」整備でどう便利になる?

くるまのニュース / 2024年3月5日 7時40分

道路整備にGOサインとなる「事業化」の候補路線に、高山~松本を直結する「中部縦貫自動車道」の区間も挙げられました。開通すればどう便利になるのでしょうか。

■平湯峠の区間が高規格化へ!?

 国土交通省は2024年3月1日、きたる2024年度に道路整備事業として新規事業化を進める路線について、候補を選定しました。
 
 その中に、岐阜県高山市と長野県松本市をむすぶ高規格道路「中部縦貫自動車道」のうち、上高地周辺の区間が含まれています。開通すればどうなるのでしょうか。

 中部縦貫道は、福井~高山~松本を走りやすい高規格道路で東西に短絡する、壮大な構想です。

 このうち福井~高山はほとんど完成間近になっています。福井・岐阜県境付近を抜ける「大野油坂道路」工区はすでに九頭竜湖(福井県大野市)まで到達。油坂峠道路を経て東海北陸道までつながれば、延々と続く長い厳しい山道から、ドライバーは解放されます。

 いっぽう、高山から松本方面は少しずつ事業化を進めていて、事業化したところから粛々と工事を進めていくという段階です。飛騨清見ICから高山ICまで開通済みで、そこから高山市街を丸ごとスルーして市街東側まで抜ける区間が、着々と出来上がってきています。

 岐阜・長野県境付近に立ちはだかるのが、平湯峠と安房峠です。安房峠は有料道路「安房峠道路」があり快適ですが、平湯峠は平湯トンネルこそあれ全体的に旧態依然とした峠越えで、「中部地方の大動脈」を担うほど強靭ではありません。雨や雪が降れば通行止めが発生し、勾配もあって、国道158号の県境越えの中では特に厳しい区間となっています。

 その平湯峠を、ほぼ直線かつ小さな勾配、広い幅員によるトンネル主体のバイパスでぶち抜いていくのが、今回の事業化候補である「高山東道路」工区です。

 なお、高山東道路は「飛騨大鍾乳洞」のあたりから平湯ICまで抜ける約17kmの工区ですが、今回事業化されようとしているのは、その中でも東側の一部である、平湯トンネルに並行する「久手~平湯」と発表されています。

 クネクネ峠道である日面(ひよも)~久手は、ひとまず事業化が「お預け」となる格好です。

 この理由についてはまだ明らかにされていませんが、久手~平湯は長大トンネルとなることが確実です。工事にも時間がかかるため、まず優先順位を高くして先に着工へ漕ぎつける思惑があるのかもしれません。

 とはいえ、延々と果てしなく長いうえに、集中力が必要でドライバーを疲弊させる高山~松本が、少しずつでも快適になりつつあることは確かでしょう。

 これから委員会等による検討をふまえて、2024年度に事業化するかどうかの最終判断が行われます。事業化すれば2024年度予算にさっそく測量調査・設計費が計上され、工事準備へ動き出していくこととなります。

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