20年以上無事故・無違反の「トラックドライバー認定制度」始まる! 全国初の取り組み、狙いは?
くるまのニュース / 2024年3月4日 5時50分
2024年3月4日から自動車安全運転センター愛知県事務所と愛知県トラック協会は、トラック・セーフティ・ラリーにおいて、公私ともに20年以上無事故・無違反かつ安全運転の模範となるドライバーを「マイスタードライバー(安全運転優良トラックドライバー)」に認定する全国初の取組みを始めます。
■「トラックドライバー認定制度」始まる! 全国初の取り組み
愛知県では自動車安全運転センターとトラック協会が合同で、20年以上無事故・無違反のトラックドライバーを「マイスタードライバー」に認定する全国初の取組みを開始します。
では、これには一体どのようなねらいがあるのでしょうか。
年々、人手不足や高齢化などトラックドライバーを取り巻く環境は厳しさを増しています。
2024年4月からはトラックドライバーの働き方改革に関する法令が施行され、ドライバー1人当たりの労働時間が短くなると推測されます。
その結果、輸送能力が不足して物流が停滞する可能性が懸念されており、「物流の2024年問題」と言われています。
そのような状況の中、自動車安全運転センター愛知県事務所と愛知県トラック協会は、トラック・セーフティ・ラリーにおいて、公私ともに20年以上無事故・無違反かつ安全運転の模範となるドライバーを「マイスタードライバー(安全運転優良トラックドライバー)」に認定する全国初の取組みを始めます。
そもそもトラック・セーフティ・ラリーとは、交通安全と事故防止を目的に愛知県トラック協会が2010年から下半期(7月~12月)を対象におこなっている無事故・無違反を競い合うラリーです。
愛知県トラック協会に加盟する会社のドライバーや従業員などが5人1組のチームとなって無事故・無違反を目指すもので、2022年は7万人以上が参加しています。
そしてこのたび、ラリーに参加した愛知県トラック協会第1支部のドライバー約1万2000人のうち、260人をマイスタードライバーとして認定することが決定しました。
認定されたマイスタードライバーは、今後自分の運転するトラックにマグネット式の「マイスタードライバー認定証」を貼付して走行しますが、この取組みには一体どのような狙いがあるのでしょうか。
自動車安全運転センター愛知県事務所の担当者は次のように話しています。
「トラックドライバーは四六時中稼働しているにもかかわらず、20年以上無事故・無違反の人がたくさんおられます。
そこで、特に高い運転技術や規範意識を持つ人をマイスタードライバーに認定。
交通安全の模範的存在やペースカーとして活動していただくことで社会全体に交通事故防止と安全運転を広めていくねらいがあります」
自動車安全運転センター愛知県事務所の資料によると、20年以上の無事故・無違反率(2022年度)はドライバー全体で9.4%、トラックドライバーに限定すると約10.6%でした。
トラックの運転に関しては「事故を起こしやすい」「危ない」などと誤解される傾向にあるものの、実際は一般ドライバーよりも無事故・無違反率が高い状況がうかがえます。
マイスタードライバーの認定には「物流の2024年問題」を前に、トラックの運転に対するこのような誤解を解消する効果も期待されています。
マイスタードライバー認定証(画像提供:自動車安全運転センター愛知県事務所)
さらに、マイスタードライバーの認定条件について担当者は次のように説明しています。
「トラック・セーフティ・ラリーに参加しているドライバーのうち、20年以上無事故・無違反であること、また会社(事業者)からの推薦があった人を選定しています」
つまり無事故・無違反はもちろん、日頃の運転状況なども考慮され、より模範的なドライバーが選ばれるといえるでしょう。
そのほかマイスタードライバー認定の今後の方針に関して、担当者は次のように話しています。
「今回は、9つの支部から構成される愛知県トラック協会のうち、第1支部のトラックドライバーを先行的に認定しました。
2025年からはマイスタードライバー認定の対象をすべての支部に広げるほか、この活動を今後も継続していく予定です」
※ ※ ※
2024年3月4日以降、マイスタードライバーは自分のトラックに認定証を取付けて走行します。
トラックドライバーは「周囲から見られている」という意識を持って運転でき、また一般ドライバーは模範的な運転を参考にできるため、双方に良い効果をもたらすことが期待されています。
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