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東京~横浜の湾岸線「無料の側道」いつ全通? 進展見えない「国道357号」神奈川県内はどこまで進んでいるのか

くるまのニュース / 2024年3月25日 16時40分

首都高湾岸線の「側道」として、千葉から羽田へ伸びている無料道路が国道357号です。そこから横浜方面はいつになったら開通するのでしょうか。

■湾岸線の「無料部」は横浜へつながるのか

 千葉~東京~横浜の臨海部を、都心部をバイパスするように抜けていく高速道路が、首都高湾岸線です。
 
 湾岸線には「側道」として、無料の道路が並行しています。国道357号です。
 
 この国道357号、横浜までつながっておらず、一部区間は首都高湾岸線だけとなっていて、無料だけで臨海部を走り抜けることはできません。
 
 将来的につなげる構想はあります。どこまで開通済みで、どこの計画が進んでいるのでしょうか。

 国道357号は千葉市中央区(浜野)が起点で、中心街を抜けると検見川から東関東道の側道となり、そのまま湾岸線の側道になります。

「湾岸線の側道」が途切れるのは、羽田空港です。空港ターミナルの南側で環八通りに接続し、そこで終わりとなります。

 そこから多摩川を越えて、川崎浮島で東京湾アクアラインへ行くには、首都高湾岸線に乗るしかありません。

 しかし、この多摩川を渡る区間は、今まさに国道357号の工事中です。「多摩川トンネル」というこの建設事業、2015年に事業化され、現在に至ります。

 まずは首都高の西側に、海底シールドトンネルを1本通り、そこに2車線道路(片側1車線)をまず暫定開通させる計画です。もう1本のトンネルは、まだ事業化されていません。

 多摩川トンネルの工事は、2020年に準備工事が開始。準備というのは「シールドマシンをスタートさせるために、地上からマシンを投入していく立坑」を作ることです。

 この工事の工期は、2024年3月末。つまり、順調に進めば、今年にはいよいよ「シールドマシンの掘削スタート」となるかもしれません。

 さらに、反対側の川崎側でも、2021年3月に立坑の工事がスタートしています。遠い先のように思われた、無料国道の「東京湾アクアライン直結」も、いよいよ本格工事の段階に入ろうとしています。

 ※ ※ ※

 さて、川崎浮島から先、横浜方面へはどうなっているのでしょうか。残念ながら、現時点で、川崎浮島~大黒ふ頭はまるごと「事業化すらまだ」の状況です。途中の東扇島地区では「側道」が開通済みですが、首都高沿いに島から外へ出ることはできません。

 大黒ふ頭から先は「横浜ベイブリッジ」があります。橋は2層構造で、上層は有料道路(首都高湾岸線)、下層は無料道路(国道357号)です。そこからはずっと国道357号が側道として存在しています。

 悲願とも言える「川崎浮島~大黒ふ頭」ですが、計画の最初の出発点である、概略ルートをまず決める「計画段階評価」すら、まだ始まる兆しがありません。これさえ始まれば、概略ルート決定→都市計画決定・環境アセスメントを経て、事業化と進んでいくことになります。

 いっぽうで、千葉~東京をむすぶ新たな臨海部の高速道路「新湾岸道路」が、3月にいよいよ「計画段階評価」へ入りました。

 この新湾岸道路のプロセスがある程度進み、多摩川トンネルも無事開通に近づいてきた段階で、「では次はこちら」とばかりに、「川崎浮島~大黒ふ頭」の話も進展があらわれるかもしれません。

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