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三菱「パジェロ」復活へ!? “噂”の三菱関係者に真相を直撃! 伝説の「本格SUV」はどう「蘇る」のか

くるまのニュース / 2024年3月27日 9時10分

三菱を代表するブランドの「パジェロ」に、復活の噂が広がっています。2020年に国内の販売を終了した四輪駆動車は果たして本当に復活するのでしょうか。関係者に直撃しました。

■最近の三菱に対する期待の表れが「パジェロ復活」の報道につながった!?

 過酷な砂漠で行われる「パリ・ダカールラリー」でたびたび総合優勝を獲得するなど、三菱自動車工業(以下、三菱)の一時代を支え、今も根強い人気を誇る四輪駆動車ブランドが「パジェロ」だ。
 
 残念ながら国内では2020年に販売を終え、輸出向けも含め2021年には絶版となったが、ここ最近「パジェロ復活」との声が、一部の新聞報道などでささやかれている。果たして真相はどうなっているのだろう。

 次期型パジェロについてのウワサが流れ飛んでいる。なぜだろうか。

 まずひとつに、ここにきて皆さんが三菱の元気を感じるようになっているらしく、次なるステップを期待していること。

 次に、2024年2月に12年ぶりの国内復活を遂げた新型ピックアップトラック「トライトン」の仕上がりが、4WD性能を含め予想以上に良く、このイキオイでパジェロを作ったら面白いんじゃないかと思わせることの2つだと思う。

 これは、現在の三菱に対する期待値の高さの表れだと考えても良い。

 一方、実は“パジェロ”というブランドは、未だ新興国で残っている。

 正確には「パジェロスポーツ」という車名なのだけれど、ピックアップトラックの「トライトン」をベースにしたSUVで、なかなかカッコ良い。

 このクルマ、日本でも「チャレンジャー」(2代目パジェロのラダーフレームを使う)として販売されていたことがある。

 ということは、パジェロスポーツのラダーフレームでパジェロを作ることは十分可能だろう。

 唯一残る問題が「リアサスペンション」かもしれない。

 最終型パジェロのリアサスは、乗り心地を重視した4輪独立懸架式を採用し、当然ながらコイル式バネとなる。

 一方、新型トライトンといえば耐久性を重視するピックアップトラックの定番となるリジットアクスル+リーフスプリングだ。

 そのまま新型トライトンをベースにパジェロを作ろうとしたら、異論反論かまびすしいことになるだろう。

2024年2月に12年ぶりの国際復活を遂げた三菱の新型ピックアップトラック「トライトン」2024年2月に12年ぶりの国際復活を遂げた三菱の新型ピックアップトラック「トライトン」

 ちなみに現行パジェロスポーツのリアサスペンションは3リンクリジット+コイルバネとなっている。

 興味深いことに、絶対的な乗り味や悪路走破性で評価すれば、最終のパジェロより新型トライトンの方が勝る。

 リジット+リーフバネながら、新型トライトンは最新の技術を投入したフル新設計で造られている。

 アシは一般道でもしなやかに動くし、極悪路はモーグル路面に強いというリジットの利点がしっかり出ている。

 さらにラリー車のような全開走行をしても、サスペンションはしっかり動く。明らかに最終型パジェロより良い仕上がりだ。

 ということで、ハード的には新型パジェロを作れるし、新型トライトンと同じリジット+リーフバネでも、乗り心地や走行性能は最新のライバルと比べ勝るとも劣らないことだろう。

 折しも筆者(国沢光宏)は、3月26日からタイで始まった「バンコクモーターショー}の取材に来ている。

 日本でパジェロを生産する工場ラインは無くなってしまったことから、次期型パジェロもトライトン同様にタイ生産になることは確実だ。

 前置きが長くなった。タイから始まるであろうパジェロ復活の可能性について探ってみたので、レポートしたい。

■「パジェロは復活する!?」タイ・バンコクモーターショー会場で三菱関係者を直撃!

 まずバックボーンとして、次期型パジェロを作ろうとすれば、2つの方法がある。

 アライアンスを組む日産との共同開発プラットフォームを使うか、タイで生産している新型トライトンを使うか、の二択だ。

「バンコク国際ショー2024」で公開された三菱 新型「パジェロスポーツ」(一部改良版)「バンコク国際ショー2024」で公開された三菱 新型「パジェロスポーツ」(一部改良版)

 このうち、前者は日産との調整に時間が掛かるし、日産「エクストレイル」/三菱「アウトランダーPHEV」のシャシだと、悪路性能的に物足りない。

 時間的に急ぐとなれば、新型トライトンのフレームを使うしか選択肢は無いということになる。

 バンコクショーの三菱ブースに行くと、新型パジェロのことを知っているだろう様々なポジションの人がいたので、質問と答えの概要を紹介しておく。

 もちろん新型車の情報はトップシークレットだから、明確な答えなど無し。質問と答えの「行間を読んで」頂ければと思う。

 また、答えている三菱関係者は前述の通り、複数だということもあらかじめ記しておく。

筆者(以下、国)「今回マイナーチェンジしたパジェロスポーツは、2代目パジェロの基本構造を引き継いだチャレンジャーの進化形といっていいでしょうか。

 だとしたら、次期型は新型トライトンのシャシを使うことになるという理解でよろしいですか」

三菱関係者(以下、三菱)「現時点で次期型パジェロスポーツを出すかということは明確にしていません。

 ただ、もし作るのであれば、新型トライトンのシャシを使うというのがセオリーだとは思います」

国「先日日本で新型トライトンの試乗会があった時、リーフバネのままでいいから上物だけ変えてパジェロにすればいいのに、と聞いたら『板バネでいいんですか』と逆に聞かれちゃいました」

三菱「そんな余計なことを言っちゃいましたか!

 三菱社内にも『パジェロは絶対板バネじゃダメだ』という人が数多くいることは否定しません」

国「フレーム構造は、ホイールベースを短くすることが割と容易に出来ると認識しています。

 だったら新型トライトンのフレームを短くして、現在パジェロスポーツで使っているリアサス(2代目パジェロと同じ)を組み合わせたらいいということになりますか」

三菱「やるかやらないかは全く別の問題として、仮定の話であれば可能ですね」

「パジェロ」といえば、高い悪路走破性に加え、上質な仕立てや乗り心地の良さも魅力だとする三菱関係者は少なくない(写真は大人気を誇った2代目「パジェロ」)「パジェロ」といえば、高い悪路走破性に加え、上質な仕立てや乗り心地の良さも魅力だとする三菱関係者は少なくない(写真は大人気を誇った2代目「パジェロ」)

※ ※ ※

 ここまで読んで、どう感じただろうか。

 三菱の皆さんは終始にこやか。現在進行形でトヨタの次に元気を感じます。

 おそらく次期型パジェロスポーツの開発と同時進行形で、パジェロもスタートしているような気がしてならない。

 すでに新型トライトンという優秀なベースモデルもあるので、スピード感さえあれば、2025年末のアンベールで2026年発売も可能だと、希望を込めて予想する。

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