全長3.8m切り! スズキ「斬新小型トラック」に熱視線! 車中泊もできる“画期的荷台”採用! タフデザインがカッコイイ「X-HEAD」に今も反響
くるまのニュース / 2024年4月1日 12時30分
スズキが「東京モーターショー2007」に出展したコンセプトカー「X-HEAD」について、公開から17年が経過した今でもさまざまな意見が寄せられています。
■今市販化して欲しい!? 実は“超実用的”な「X-HEAD」
これまで開催されてきた国内外のモーターショーでは、新発想のコンセプトカーなどが多数披露されますが、市販が大いに期待されるも残念ながら叶わなかったモデルも存在します。
スズキが2007年10月開催の第40回「東京モーターショー2007」で参考出品した「X-HEAD(エックスヘッド)」はまさにそんな1台で、現在もなおさまざまな意見が寄せられています。
X-HEADは2ドアボディの小型トラックで、コンセプトは「従来に無い多様な価値をもたらす新ジャンルの“クロスユーティリティビークル”」だと当時説明されています。
ボディサイズは全長3750mm×全幅1695mm×全高1860mm、軽自動車規格より大きいものの、いわゆる4ナンバーサイズにおさまり、非常に短い全長を持ちます。
エクステリアはSUV風の車体に後ろ半分を荷台とすることで、ピックアップトラックスタイルを実現。高い積載性を持つ「キャリイ」のDNAを受け継ぐといい、優れた機能性も持っています。
その一方で、垂直なウインドウ配置や大きく張り出した前後フェンダー、短いボンネットと垂直なフロントフェイスなどは、スズキだけでなく他のメーカーでも見られない斬新なもので、ボディサイズ以上に存在感を発揮し、力強いスタイルが与えられました。
パワートレインはミッドシップレイアウトに1.4リッターガソリンエンジンを想定し、さらにスズキが四輪駆動車「ジムニー」「エスクード」で培ってきた本格的な四輪駆動システムを搭載。
加えて、ハイリフト化による大きなデパーチャー・アプローチアングルの確保、ラダーフレーム・前後3リンクリジットサスペンション・大径タイヤ・LSD付センターデフ方式のフルタイム4WDを採用するなど、エクステリアの存在感に負けない高い悪路走破性を実現しています。
なおラダーフレーム式にすることで、トラック同様ライフスタイルに合わせた荷台ユニットの装着が可能です。
当時示された例としては、大人2人が寝泊まりできる「キャンパー」、街でクールに乗る「ファッション」、さまざまな道路状況での救難・救助を想定した「レスキュー」ユニットなど、一般ユースのみならず業務や公的機関での使用も検討されていたようです。
荷台部分のボディ側面は開閉式で、開くと「マルチボックス」と呼ばれる収納が出現。公開時はオフロードバイクを積載していたため、マルチボックスにはゴーグルやグローブ、ブーツなどが収納できる様子が表現されていました。
X-HEADは公開時、コンセプトカーとしては比較的現実味のあるパッケージングやスタイリッシュなデザイン、絶妙なサイズ感などから多くのユーザーから市販化が期待されていましたが、登場から17年が経過した現在も直接的な市販モデルは登場していません。
しかし、キャンプやアウトドアレジャーが一般的になった現在、これまで商用ニーズがメインであった小型トラックや商用バンが、手軽かつ利便性の高いベース車として一般ユーザーにも選ばれるようになっています。
17年が経過した現在でも、X-HEADについてSNSなどではさまざまな意見が投稿されており、「このX-HEADは見た目がミニ四駆みたいで面白いなと思ったのを思い出しました」と、当時の鮮烈な記憶を思い出すコメントもあるなど、非常に新鮮味のあるモデルだったことが伺えます。
また、「今見てもあまり古さを感じない」「カッコイイよね本当」など、デザイン面でも十分通用するといった意見や「ハイリフト軽トラをなんでスズキが出さないのか」「農家としてはこういう軽トラ並に小さい1t超積みトラックが欲しい」といった、利便性の高さという面で市販を求める人もいるようです。
さらに、「今こそ実用化して欲しい」「当時より今の方が受けそうなコンセプト」「アウトドア人気の今出すべき」など、今もなお魅力的なパッケージングが評価されているようです。
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