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国宝・松江城天守、VRで“登閣”体験を 体不自由な人も楽しんで

共同通信 / 2024年3月21日 15時18分

VR映像で再現された松江城天守の最上階(松江市提供)

 松江市の国宝・松江城天守の魅力を広く知ってもらおうと、仮想現実(VR)映像を見ながら天守内を疑似的に巡る体験ができるシステムが、城近くにある松江歴史館に設置されている。市松江城・史料調査課の木下誠係長は「車いすの方や高齢者など実際の登閣が難しい人はもちろん、観光客にもVRならではの体験を楽しんでほしい」と話す。(共同通信=鈴木人生)

 天守は地下1階付き5階建て。石垣を含めると高さ約30メートルに及ぶ。システムは市と同志社大文化遺産情報科学調査研究センターが共同で製作。天守の写真を3万枚ほど撮影し、CGと組み合わせてVR映像を完成させた。

 松江歴史館で2022年8月から試行。来館者に好評だったため、23年4月から本格運用を始めた。VR用ゴーグル端末を装着して2メートル四方の枠の中を動くとセンサーが反応し、連動してVR空間内を移動できる。

 体が不自由な人のため、手元のコントローラーでも操作が可能だ。VR空間内では最上階の窓から身を乗り出して松江の風景を眺めることができるほか、梁の上に立つ柱を間近で見られたり、実際は柵があり立ち入りできない塩蔵の一部に入れたりする。このため実際に天守に登ったことがある人でも新たな発見がある。利用は土日祝日で、無料。対象は13歳以上。申し込みは同館、電話0852(32)1607。

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