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24年「フィッシング」過去最多 偽サイト誘導148万件

共同通信 / 2025年1月11日 7時1分

中国語の闇サイトで確認された投稿。日本を標的とするフィッシングサイトの運用方法を解説した動画の販売をうたっている(セキュリティー会社KELA提供)

 偽サイトに誘導してクレジットカード情報を盗む「フィッシング」を狙い、金融機関などを装って送り付けられたメールやショートメッセージサービス(SMS)の報告件数が2024年、過去最多となることが11日、フィッシング対策協議会のまとめで分かった。1~11月の累計件数は148万5746件だった。

 統計を取り始めた05年以降で最多だった23年の年間の119万6390件を既に上回った。協議会は犯罪者が自動送信システムを使っている可能性を指摘。セキュリティー企業は文面作成に生成AIを悪用している恐れがあるとみる。

 協議会はクレジットカード会社やネット通販会社、一般のメール利用者などから報告されたフィッシングのメールやSMSの件数を集計。担当者は同じ文面のメールが同時間に何万通も送信される例があるとし「人手でこれほど大量に送ることは難しい」と分析した。

 ロシアの情報セキュリティー大手「カスペルスキー研究所」はチャットGPTの提供が始まった22年以降、生成AIで作成したとみられるフィッシングメールが増えたとする。

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