年2回投与のレナカパビル、HIV予防において100%の有効性、および1日1回投与のF/TDFに対する優越性を示す
共同通信PRワイヤー / 2024年7月8日 15時0分
PURPOSE 1試験のトップラインデータ
PURPOSE 1試験は、南アフリカ(25施設)およびウガンダ(3施設)で、16~25歳のシスジェンダー女性および少女、5,300名以上を対象に、曝露前予防(PrEP)として年2回皮下投与のレナカパビルと、1日1回経口投与のデシコビ(エムトリシタビン 200mgおよびテノホビルアラフェナミド 25mg:F/TAF)の安全性と有効性を評価する、第III相、二重盲検、無作為化試験です。両剤の評価は並行して行われ、第1グループは年2回投与レナカパビル群、第2グループは1日1回経口投与F/TAF群、さらに第3グループは、1日1回経口投与F/TDF群が割り当てられました。被験者は、2:2:1の比率で無作為にレナカパビル群、F/TAF群、F/TDF群にそれぞれ割り付けられました。既に効果的なPrEPの選択肢が存在するため、PrEPの分野ではプラセボの投与は非倫理的であると広くコンセンサスが得られています。従って、本試験では、bHIVが第1次比較対照、F/TDF群が第2の比較対照に設定されました。
レナカパビル群の2,134名の女性において、HIV感染例はありませんでした(発生率:0.00/100人年)。F/TDF群では、1,068名の被験者のうち、感染例は16件でした(発生率:1.69/100人年)。この結果から、bHIV(主要評価項目、発生率:2.41/100人年)、1日1回経口投与のF/TDF(副次評価項目)との比較のいずれにおいても、年2回投与のレナカパビルの優越性が示されました(有意水準:p<0.0001)。本試験において、レナカパビルの忍容性は概して良好で、重大または新たな安全性に対する懸念は認められませんでした。
F/TAF群のHIV発現率は、数値的にF/TDF群と類似しており(2,136名の女性のうち、感染例は39件、発現率:2.02/100人年)、bHIVに対する統計学的な優越性は認められませんでした。シスジェンダー女性を対象とした過去の臨床試験では、一般的に毎日経口剤をPrEPとして服用することにおいてアドヒアランスの問題がみられましたが、PURPOSE 1試験におけるF/TAFおよびF/TDFに関するアドヒアランス解析は現在進行中です。本試験では、F/TAF、F/TDF両剤の忍容性は概して良好で、新たな安全性に対する懸念は認められませんでした。
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