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EY Japan、日本のツーリズム産業成長に向けオーバーツーリズムを考察

共同通信PRワイヤー / 2024年7月29日 13時30分

北海道旭川市、栃木県那須塩原市、東京都台東区、静岡県静岡市、岐阜県郡上市、

京都府京都市、奈良県奈良市、島根県浜田市、島根県出雲市、広島県廿日市市


1)オーバーツーリズムに対する住民の意識

アンケート結果では、自分の居住する地域に多くの観光客が来ることについて、ポジティブに捉えている人が約4割、特に気にならないという意見を含めると約7割が特にネガティブに捉えているわけではないという状況になっています。また、観光・ツーリズムが自分の住んでいる地域の住民が豊かな生活を送るために重要な役割を果たしているかを聞いてみると、6割弱がポジティブな意見を持っており、ネガティブな意見は15%程度と低い状況が確認できました。


観光客が多く地域に来ることで、オーバーツーリズムと感じるかという問いに関しては、オーバーツーリズムと「とても強く感じる」と「一部の地域で強く感じる」が約2割、「やや感じる」と「一部の地域でやや感じる」が約3割という結果になりました。また、オーバーツーリズムを感じている5割の住民の地域別の割合は、京都市が最も高く、次いで浅草が代表的な台東区、奈良市、宮島のある広島県廿日市市の順となっており、一定程度観光客が急激に増加している地域の中でもこれら地域は、より多くの住民がオーバーツーリズムを感じていることがわかります。


オーバーツーリズムを感じる理由としては、外国人観光客の増加が一番の理由で全体の6割弱、日本人・外国人の双方の増加によると回答した割合は2割超24%となっており、外国人の増加がオーバーツーリズムを感じる大きなきっかけとなっていることが確認できます。


2)ツーリズムが住民に与えるプラスとマイナスの影響とは何か

■プラスの影響

アンケート調査により、オーバーツーリズムと感じていても、豊かな生活を送るために観光・ツーリズムが重要な役割を担っているとポジティブに感じている住民が約6割いることが確認されました。また、観光・ツーリズムの成長により、「景気が良くなったという経済的実感」のほか、「自分の地域の魅力を新たに再発見」するような影響を感じていて、現時点では、観光・ツーリズムは住民にとっては豊かな生活を送る上で、まだポジティブに捉えていると言えます。


■マイナスの影響

1番の影響は「マナー違反」となっています。次いで、「バスや電車などの公共交通や、道路が混雑して使いづらくなった」という交通の問題、「観光地・施設やその周辺が混雑しており、住民が使いづらい」等アクセス環境の悪化が大きな要因として挙げられています。

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