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心血管疾患リスクを早期に発見する指標

共同通信PRワイヤー / 2024年8月1日 14時0分


2)引用文献: Tomiyama et al. Influences of age and gender on results of noninvasive brachial-ankle pulse wave velocity measurement--a survey of 12517 subjects. Atherosclerosis 2003.

脚注 今回発表した論文では、先行研究で提案した2つの動脈長推定式(加齢に伴う動脈長の伸長を考慮しない式と考慮した式)でhbPWVを算出しています(hbPWVeq1およびhbPWVeq2)。本プレスリリースでは、年齢との関係性が強く、かつCVDリスク推定に優れていたhbPWVeq2の結果をhbPWVとして紹介しています。ただし、2つのhbPWVの有用性に顕著な差は認められていません。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407314421-O3-50fJ6tUT


 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407314421-O4-O1iWRN6v


CVDリスクとの関連性についても、横断研究、追跡研究とも、hbPWVはbaPWVよりもフラミンガム一般的CVDリスクスコアと有意に強い相関関係を示しました。さらにROC曲線分析の結果、hbPWVがbaPWVよりもCVDリスクの有無を判別する能力が有意に高いことが示されました(図4)。


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202407314421-O5-5grRenxc


hbPWVが成人期早期から加齢とともに直線的に増加し始め、CVDリスクと強い関連性を示すという結果は、hbPWVがCVDリスク早期発見の有望な指標であることを示唆しています。また、hbPWVはbaPWVと異なる部位の動脈のスティフネスを評価しているため、両指標を評価することで、加齢に伴う動脈スティフネスの増大が引き金となって起きる腎臓病や閉塞性動脈疾患などのさまざまな疾患リスクを多面的に評価できる可能性があります。このhbPWVを計測するためのアルゴリズムは、スポットアーム式の血圧計、さらには家庭用血圧計にも搭載できるポテンシャルを有します。これが実現することで動脈硬化度指標を計測する機会が増え、心血管系疾患リスクを早期に発見できる機会をより増やすことが期待できます。

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