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心血管疾患リスクを早期に発見する指標

共同通信PRワイヤー / 2024年8月1日 14時0分


今後の予定

baPWVの測定機器を販売している企業と共同研究を行い、hbPWVの算出アルゴリズムを搭載した測定機器の開発を進めるとともに、予防医学・臨床医学的側面からの研究開発を実施します。


論文情報

掲載誌:Hypertension Research

論文タイトル:Cross-Sectional and Longitudinal Evaluation of Heart-to-Brachium Pulse Wave Velocity for Cardiovascular Disease Risk

著者:Sugawara J, Tanaka H, Yamashina A, Tomiyama H.

DOI:10.1038/s41440-024-01805-5


用語解説

脈波伝播速度(Pulse wave velocity: PWV)法 

世界中で最も普及している動脈スティフネスの指標。心臓から血液が送り出されることにより発生した脈波が離れた2点間を通過する時間と、その間の距離(動脈長)と伝わる時間から速度を算出する。この速度が速いほど動脈スティフネスは高い。欧米では、首とそけい部(脚の付け根)に脈波センサーを当て計測する「頸動脈-大腿動脈間PWV」が一般的である。日本国内では、上腕と足首に脈波センサーを当てて計測する上腕-足首間脈波伝播速度(baPWV)ならびに心臓足首血管指数(CAVI)が広く用いられている。


上腕-足首脈波伝播速度(brachial-ankle pulse wave velocity: baPWV)

脈波センサーを上腕と足首に巻いて計測する。心臓を起点に、足首方向に伝わる脈波の伝播距離と時間から、上腕方向へ伝わる脈波の伝播距離と時間を差し引いて、速度を算出する。全身的な動脈硬化度の指標とされる。


心臓-上腕脈波伝播速度(heart-brachial pulse wave velocity: hbPWV)

胸部に固定した心音センサーと上腕に固定した脈波センサーで、心臓から上腕へ伝わる脈波の伝播速度を計測する。対象となる動脈の大部分は、血管平滑筋が非常に多く、加齢に伴う変化が小さい特徴を有する動脈ということもあり、臨床医学領域ではあまり注目されていなかったPWV指標である。


心血管疾患(Cardiovascular disease: CVD)

冠動脈疾患、脳卒中、高血圧、心不全、末梢動脈疾患など、心臓および血管に関連するさまざまな疾患の総称。主に動脈の狭窄や硬化、機能障害によって引き起こされ、心臓や他の臓器への酸素供給が不足することで発症する。

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