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心血管疾患リスクを早期に発見する指標

共同通信PRワイヤー / 2024年8月1日 14時0分


動脈スティフネス 

動脈の構造(壁厚、弾性体の含有率、カルシウムや最終糖化産物の蓄積など)および動脈壁を構成する血管平滑筋の緊張度によって決定される壁の硬さ。中心動脈と呼ばれる大動脈および頸動脈はもともと伸展性が高いが、30歳代から硬化が進む。大動脈のスティフネスが高いと、血液を駆出する際に左室が受ける抵抗(左室後負荷)が高くなり、CVDの発症につながる。多く疫学研究により、中心動脈のスティフネスは心血管疾患の発症・予後・死亡と強く関係することが明らかとなっている。一方、血管平滑筋が多い四肢の動脈は中心動脈よりも硬いが、加齢に伴う変化は小さい。


心臓足首血管指数(Cardio Ankle Vascular Index: CAVI)

大動脈を含む心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標で、当該部位のPWVを求めたのち、血圧の影響を除外している。PWVは血圧が高いほど高値になるが、CAVIは血圧に依存しないため、緊張などによる血圧変動の影響を受けにくい。


左室後負荷

左心室が大動脈内へ血液を送り出す際に左室が受ける抵抗を指す。高血圧症などで左室後負荷が高まっていると、血液を駆出するために左心室がそれを超える圧力を心収縮のたびに発揮する必要がある。これが慢性化すると、左心室の肥大や心ポンプ機能の低下が起きCVDを誘発する。大動脈スティフネスが高い場合も、左室後負荷が増大するため、CVDの発症リスクとなる。


フラミンガム一般的CVDリスクスコア

心筋梗塞、脳卒中、心不全、末梢動脈疾患などの一般的な心血管疾患を10年以内に発症するリスクを、年齢、性別、総コレステロール値、HDLコレステロール値、収縮期血圧、血圧治療の有無、喫煙の有無、糖尿病の有無の8因子から推定するシステム。


ROC曲線分析

ROC(Receiver Operating Characteristic)曲線分析は、指標の二値分類の性能を評価するためのグラフおよびその分析手法。x軸に偽陽性率、y軸に真陽性率をとる。各プロットを結んだ曲線とx=1, y=0の2直線で囲まれた面積(ROC曲線下面積)が大きいほど指標の判別精度が高い。異なる指標のROC曲線下面積を比較することで、どの指標が優れているかを判断できる。本研究では、フラミンガム一般的CVDリスクスコアの判定で「一般的な心血管疾患を10年以内に発症するリスク」が高いと評価された場合を「陽性」と定義した。


プレスリリースURL

https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2024/pr20240801/pr20240801.html


関連URL:https://kyodonewsprwire.jp/release/202407314421

本プレスリリースは発表元が入力した原稿をそのまま掲載しております。詳細は上記URLを参照下さい。また、プレスリリースへのお問い合わせは発表元に直接お願いいたします。

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