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COP29開催でも話題!気候変動の影響により大きく変化する海洋事情!

共同通信PRワイヤー / 2024年8月20日 14時0分


 今年のCOP29は、2024年11月11日~22日に、アゼルバイジャン共和国バクーで開催。気候変動について、その対策資金面も議題に上がるといわれています 。


 気候変動による海洋温度の上昇は魚種や漁獲量にも影響を及ぼしており、北海道でサケやサンマが不漁だったり、東北で南方系の魚が水揚げされたり、各地の漁場での魚種や漁獲量にも大きな変化が見られます。魚種や漁獲量が予測困難で不安定な時代、魚を扱う回転寿司業界、そして魚食を楽しみ続けたいと願う消費者の意識も変わっていくべき過渡期に来ています。


 今回、くら寿司では、気候変動による海の生態系の変化や、海の環境を守っていくことの大切さについて、実際の漁業関係者や生態系の専門家にヒアリングを行いました。また、海に関係する企業として、気候変動を踏まえ今取り組んでいること、今後取り組んでいきたいことについて紹介します。


1種類の生き物がいなくなっただけで生態系が崩れることも予測不能な自然を予測するための研究と未来の海を守るために留意すべきこととは


気候変動による漁場の変化によってどのような事態が起こるのか。影響と今後の対策について、「環境DNA」を駆使した海洋生物のビッグデータ構築を進める東北大学近藤教授に伺いました。


――気候変動等により、1種類の生き物がある場所からいなくなると、生態系にどんな影響があるのでしょうか。

 自然はとても複雑な精密機械のようなものです。海の中では、哺乳類、魚、プランクトン、海藻やサンゴ、その無数の生き物たちが影響し合い、増えたり減ったりしながらバランスを保っています。例えば、ある地域で1種類の魚が獲れなくなったとします。「たった1種類だし、別の地域で獲れるなら問題ないのでは」と考える人もいるでしょう。実際は、たった1種類がいなくなったことで、全体のバランスが壊れ、ほかの生き物が存続できなくなる可能性も大いにあるのです。


――魚の獲れる場所が変わることで、漁業関係者、生活者にはどのような影響があると考えられますか。

 ある魚が別の場所で獲れるようになったとしても、そのある魚が獲れてこなかった地域で商品化することは容易ではありません。魚を獲って、加工して、流通させる、という仕組みが整っていなければ、容易には実現できないのです。ならば加工場を協力して作ればよいかというと、それもそうではない。その魚が獲れるのは今年だけかもしれませんし、3年先には全く獲れないかもしれないのです。獲れる状況がどれくらい続くのか予測できないと、漁業関係者に大きなリスクが生じてしまいます。これからはどうやって新しく獲れるようになった魚、いなくなった魚に適応していくかが、関係者の大きな課題になっていくと思います。

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