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スポーツマネジメント研究所 2024パリ五輪の総括と2028ロス五輪への期待に関するアンケート調査結果

共同通信PRワイヤー / 2024年8月28日 13時0分

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202408285507-O10-L7Q1JS47


2-3.観戦満足率(上位10件)

 本章の最後に掲載するのは「観戦満足率」です。この指標は、➊(視聴・観戦)の該当者に占める❸(視聴して良かった)該当者の割合です。前節同様に視聴・観戦率のしきい値は5%以上に設定しましたが、前節とは対照的に日本代表がメダルを獲得した種目が多くを占め、例外は「バレーボール男子」と「陸上男子マラソン」のみです。特に「金メダル」獲得種目が半数以上であることから、観戦満足率には「競技の結果」が大きな影響を与えていることが推察されます。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202408285507-O11-2TbeMlQZ


3. 意識調査

 2024パリ五輪を社会調査的な視点から総括すべく、「はい」と「いいえ」を選択肢とする質問を、「五輪の意義と大会運営に関する調査」と「日本代表の活躍とコミュニケーションに関する調査」の2つのテーマに分けて、それぞれ5問ずつ尋ねました。なお、前者については「大会運営の良かった点と改善点」、後者については「日本チームのマネジメントにおいて評価できる点と今後の課題」についても自由記述で尋ねました。以下にそれらの結果概要を述べます。


3-1.五輪の意義と大会運営に関する調査

 「はい」の回答率を肯定率として、関連する5つの質問の肯定率を属性ごとに集計し、全体としての肯定率の高い順に並べた結果が上方の表になります。各セルの網掛けは、相対的に肯定率が高いほど暖色、低いほど寒色としています。

 パリ五輪に限定せず一般的な五輪に対しては、すべての層で「素晴らしい祭典だと思う」の肯定率が過半数にのぼり、女性と60代では約7割にもおよびました。しかしながら、2024パリ五輪に限定すると、各層でおおむね10ポイントずつ肯定率が低下していることがわかります。「夢中になれる瞬間があった」については過半数となっているものの、「世界平和の祈念」や「パリやフランスへの関心度アップ」にはあまり結びつかなかったことが定量的な結果として示されています。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202408285507-O12-0zFsJO9P

 

 その背景を定性的な自由記述で探ったものが下方の表になります。パリ五輪の良かった点として、「式典の豪華さ」「有観客での無事開催」「美しい景観」「歴史的建造物との融合」「コスト削減」「SDGsへの配慮」「交流の促進」が挙がる一方で、「不公平性・誤審」「選手村の環境」「セーヌ川の水質」「商業主義」「治安の悪さ」「ジェンダー問題」などへの不満の声も上がっていました。とりわけ170件以上記入された「不公平性・誤審」への批判は、競技の結果にも直結する重大問題のため、パリ五輪を一概に成功と呼べない第一の原因だと考えられます。

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