「便器のふたを閉めて流してください」は衛生的か?
共同通信PRワイヤー / 2024年10月28日 14時0分
トイレ水洗時に生じる飛沫の見える化と飛散ウイルスの定量測定に成功
ポイント
・ 便器のふたの開閉による違いなどを考慮し、水洗トイレ洗浄時に発生するエアロゾルの空間分布を測定
・ トイレを使用した後の水洗で、どの程度ウイルスが飛散するかを推定
・ 水洗トイレ使用時の衛生管理に重要な科学的根拠に基づく知見が明らかに
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202410248718-O1-ed6W182U】
概 要
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)センシングシステム研究センター 福田 隆史 総括研究主幹、安浦 雅人 主任研究員、河合 葵葉 リサーチアシスタントは、国立大学法人 金沢大学 理工研究域フロンティア工学系 微粒子システム研究グループ 瀬戸 章文 教授と共同で、水洗トイレから発生する飛沫(ひまつ)の挙動を、湿度制御下における粒径分布・空間分布といったさまざまな観点から捉え、可視化しました。また、ウイルス粒子を含む飛沫の飛散を分析し、汚染リスクの評価に成功しました。
コロナ禍以降、ウイルスの汚染リスクを抑制する衛生管理の重要性が再認識されています。しかし、特段の科学的根拠に基づかない風説や思い込みによる習慣が今なお存在しています。そこで、水洗トイレの日常の使用や衛生管理における注意点を科学的な観点から明らかにすることに取り組みました。
具体的にはパーティクルカウンター(微粒子計測器)を用いて、環境湿度を制御した上で水洗トイレ洗浄時に発生するエアロゾル(飛沫のうち0.3 µm~10 µmサイズの微粒子)の空間分布を粒径別に測定し、便器のふたの開閉による違いを環境湿度の影響も含めて初めて明らかにしました。また、トイレを使用した後に水洗することでどの程度ウイルスが飛散するかを推定するため、模擬ウイルスを含む飛沫の汚染リスクを評価しました。その結果、水洗トイレ使用時の衛生管理に重要な科学的根拠に基づく知見が得られました。この知見が生かされた“衛生度”という新たな付加価値を備えた便器の開発につながることが期待されます。
なお、この研究成果の詳細は2024年11月3日~7日にBorneo Convention Centre Kuching(マレーシア クチン市)で開催される「第13回Asian Aerosol Conference(AAC)2024」にて発表されます。
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