ネイチャーポジティブな循環型社会を創る!発電型のバイオ炭生産技術
共同通信PRワイヤー / 2024年10月31日 14時0分
論文情報
掲載誌:Energy Conversion and Management: X
論文タイトル:Integrating thermoelectric devices in pyrolysis reactors for biochar and electricity co-production
著者:Soumei Baba, Kazuki Imasato, Atsushi Yamamoto, Takao Ishida, Michihiro Ohta
DOI:https://doi.org/10.1016/j.ecmx.2024.100725
関連特許
発明の名称:「発電装置」
出願番号:特開2024-047207
公開日:2024年4月5日
用語解説
バイオ炭
植物などの生物由来の物質を、酸素が少ない状態で加熱して作る炭のこと。長期間分解されにくい特徴があるため、土壌改良や炭素貯蔵に使用され、気候変動対策に役立つ。バイオ炭の生産と利用は、大気中のCO2を実質的に削減する「ネガティブエミッション技術」の一つとして注目されている。これは、植物が成長過程で大気中から吸収したCO2を、バイオ炭として長期間固定できるためである。
コプロダクション
複数の製品や価値を同時に生産するプロセスや概念。エネルギー分野では、一つの生産過程で複数のエネルギー形態や資源を同時に生み出すことを意味する。産業や農業などの分野でも応用され、循環型経済の実現に向けた重要なアプローチの一つとして注目されている。
ネガティブエミッション
大気中のCO2を積極的に減らす技術や方法のこと。単に排出を抑えるだけでなく、実際に大気からCO2を取り除くことを目指す。気候変動対策の新しい取り組みとして期待される。
カーボンニュートラル
人間活動によるCO2の排出量と吸収量を差し引きゼロにする考え方のこと。例えば、産業活動で排出するCO2を森林による吸収や技術的な回収で相殺する。地球温暖化対策として、多くの国や企業が目標に掲げている。完全なゼロ排出は難しいため、排出量と吸収量のバランスを取ることを目指している。
ゼロエミッション電源
発電過程で温室効果ガスや有害物質を排出しない、または排出量が極めて少ない電力源のことを指す。本研究では、バイオマスの炭化過程で発生する廃熱を熱電変換ユニットで電力に変換するシステムを指す。通常は大気中に放出される廃熱を有効活用して発電を行うため、追加の燃料や排出物を生じることなく電力を得ることができる。
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