2025年、世界で最も強いパスポートと最も弱いパスポート
共同通信PRワイヤー / 2025年1月8日 17時22分
米国と英国のパスポートが下落率上位
世界の199か国のパスポートのうち、過去10年間にヘンリー・パスポート指数のランキングを下げたのは22か国だけです。意外なことに、アメリカは2015年から2025年の間にベネズエラに次いで2番目に大きく順位を下げており、2位から現在の9位まで7ランクも急落しています。バヌアツは3番目に大きく順位を下げ、2015年にトップだった英国のパスポートは現在5位に沈んでいます。下落率5位の最後を飾るのはカナダで、過去10年間で4位から現在の7位まで3ランク下がりました。
対照的に、中国はビザ不要渡航先の数が40か国増え、2015年の94位から2025年には60位にまで上昇するなど、最も順位を上げた国の1つとなっています。また、他国に対する開放性という点では、中国はヘンリー開放度指数(Henley Openness Index)でも急上昇しています。ヘンリー開放度指数は、事前ビザなしで入国を許可している国籍の数に応じて世界199か国すべてをランク付けしたものです。中国は過去1年だけでさらに29か国にビザなしの入国を許可し、現在58か国にビザなしの入国を許可して80位となっています。これに対し、ライバル国のアメリカは84位で、ビザなしの入国を許可しているのはわずか46か国です。
ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所のシニア・アソシエイトであるAnnie Pforzheimer氏は、2025年版「ヘンリー・グローバル・モビリティ・レポート(Henley Global Mobility Report)」の中で次のように述べています。「トランプ大統領の再選以前から、アメリカの政治動向は著しく内向きで孤立主義的なものになっていた。結局のところ、関税と強制送還がトランプ政権の既定の政策手段であるならば、米国は移動性指数において他国との比較で低下を続けるだけでなく、おそらく絶対ベースでも低下し続けるだろう。この傾向は、より開放的になった中国の姿勢と相まって、世界的にアジアのソフト・パワーの優位を高めることになるだろう。」
アメリカ人が第二市民権申請者のトップに
米国国民は現在、代替居住権および市民権の申請者の中で最大のグループとなっており、2024年にヘンリー&パートナーズが受け取った投資移住プログラム申請全体の21%という驚くべき割合を占めています。
二重国籍研究の第一人者であるPeter J. Spiro教授は、報告書の中で次のように述べています。「トランプ大統領の再選は、アメリカ以外の居住権や市民権を持つことの新たな価値を浮き彫りにしている。政治的リスクに対する保険としての価値だ。今回のリスクは従来よりも高い。トランプは望むものを手に入れるだろうと人々は感じている。彼の政治的アジェンダは、控えめに言っても気まぐれであり、アメリカ人はもはや安定を当然視することはできない。トランプはアウトサイダーに対しても気まぐれなところがある。新政権の早い時期に、悪名高い『渡航禁止令』を復活させるのはほぼ確実だろう。」
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