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「第5回 なんとなく不調に関する実態調査」 20代〜60代男女の約8割が「なんとなく不調」

共同通信PRワイヤー / 2025年1月15日 14時0分


■ホルモンの影響を受けやすい女性は、男性より「なんとなく不調」になりやすい

 「なんとなく不調」を感じる方は、男性よりも女性に多い傾向が見られます。これは、女性の方が男性よりホルモンの変動が大きいことが原因の一つで、月経周期による大きな女性ホルモンの変動は、イライラ感や頭痛、腰痛、腹痛など心身に影響します。今回の調査でも、頭痛はどの年代でも女性が男性より多くなっていますが、片頭痛は20代~40代の女性に多く、女性ホルモンと関係があるとされています。


■「なんとなく不調」に影響する気象の変化や日照時間 低気圧による不調は「水毒」と捉える

 また、6割を超える人が気象の変化が「なんとなく不調」に影響すると答えていますが、気象の変化だけでなく、実は日照時間も影響します。日光を浴びる時間が短くなると体内時計のリズムに影響し、睡眠障害や気分の落ち込みにつながるのです。

 漢方医学では、寒い、暑い、湿度が高い、乾燥しているなどの気候の変化に合わせて心身も変化すると考えます。気候の変化は農作物の発育などに必要なものですが、ゲリラ豪雨のように変化が急であったり、秋になっても猛暑日が続くなどいつもと異なる気象の変動があるときは、その変化に心身が追い付かず不調につながります。例えば、低気圧が接近すると、本来は貯留しないような体の部位に水がたまる状態となり、これを漢方医学では「水毒」と呼びます。頭痛、体が重い、むくみ、胃でポチャポチャ音がする、めまい、関節の痛みなどはいずれも「水毒」と考えます。これらの症状に対する漢方薬を服用することにより、症状が改善する場合があります。


■ 2025年も約8割が「なんとなく不調」を予感、医療機関の受診で隠れた病気の発見につながることも

 2025年も約8割の方が「なんとなく不調」を感じそうと答え、約7割の方が気象の影響による「なんとなく不調」を心配しています。十分な睡眠、適度な運動、規則正しい食事は、いずれも対策の基本です。例えば、梅雨や低気圧が接近する前の不調に対しては胃腸の機能が低下しないように、冷たい飲食物を多くとることをさける、運動などで汗をかくなど、四季に合わせた対策も大切です。「なんとなく不調」で医療機関を受診する人は約2割しかいませんが、医師に相談することで、例えば、慢性上咽頭炎のように治療により改善が期待できる症状や、睡眠時無呼吸症候群などのように放置してはいけない病気が発見される可能性もあります。受診された際は、ご本人が関係ないと思っている症状でも、医師に伝えることが診断・治療の手がかりになります。体調不良があれば医療機関を受診し、重篤な病気が隠れていないかを調べることは大切です。漢方医学では、西洋医学が比較的苦手とする体力を補う、体を温める、気圧の変化への対応などの治療が可能です。

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