カーボンニュートラル実現のために何をすべきか
共同通信PRワイヤー / 2025年2月3日 14時0分
数理モデルを用いて2050年の日本のエネルギー需給をシミュレーション
ポイント
・ 新たに開発した数理モデル「AIST-TIMES」を用いて、日本が2050年カーボンニュートラルを実現するためのシナリオを分析
・ CO2排出を削減するための革新的技術、エネルギー・環境政策の動向や産業界の取組を反映
・ カーボンニュートラルを実現するために必要な水素・アンモニアの輸入量やCO2除去量を明らかに
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202501303583-O1-D3fdx78a】
概 要
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下「産総研」という)ゼロエミッション国際共同研究センター Gonocruz Ruth Anne 研究員、小澤 暁人 主任研究員、工藤 祐揮 副研究センター長は、産総研で新たに開発した数理モデル「AIST-TIMES」を用いて、将来における日本のエネルギー需給をシミュレーションしました。
日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出量を全体としてゼロにするカーボンニュートラルの実現を目指しています。カーボンニュートラルの実現のためには、さまざまな低炭素技術が将来もたらす効果を分析し、技術開発の方向性を検討しなければなりません。
今回開発した数理モデルAIST-TIMESは、従来の数理モデルでは考慮できなかった水素還元製鉄や燃料アンモニアなどの革新的技術による効果を新たに追加したことで、現在のエネルギー・環境政策の動向や産業界の取組を適切に反映させて分析できます。この数理モデルを用いて、日本が2050年にカーボンニュートラルを実現するためのエネルギー需給をシミュレーションした結果、産業・運輸部門では水素・アンモニアの利用が必要であり、2050年時点で必要な輸入量が推算されました。従来の数理モデルを用いて分析した結果と比較して、革新的技術の導入により2050年に必要となるCO2除去量は少なくなることが示されました。今後は、DXなどの進展によって生じうる電力需要増加の影響について分析する予定です。さらに、合成燃料やバイオ燃料などの脱炭素燃料やカーボンリサイクル技術など、産総研で技術開発を進めている各種低炭素技術も考慮したカーボンニュートラルシナリオについても分析する予定です。
なお、この研究の詳細は、2025年1月20日に「Applied Energy」にオンライン掲載されました。
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