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「そのRPG、1周どのくらい時間かかる?」ゲームへの時間コスパ要求がシビアすぎな現実

マグミクス / 2022年12月19日 16時40分

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■確かにストーリー攻略だけなら何時間って言えるけど…

「そのRPGって、ストーリー1周するのにどれくらいかかる?」
 オススメ作品を布教するゲームファンであれば、一度は返答に困ったことがある質問ではないでしょうか。

 エンドロールを迎えることだけに集中すれば〇〇時間くらい……。とはいえ、サブイベントや裏ボスを攻略、用意された分岐をそれぞれ試した後に味わい深くなる作品も無数に存在するため、一様の回答はできません。

 作品をおすすめされる側も、例えば『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』などの有名RPGなら、過去作のプレイ経験から大体のボリュームが想像できるでしょう。

 しかし2022年は、Nintendo Switchで展開されるスクウェア・エニックスのRPGだけでも、細部まで創り込まれた作品がそろい踏みです。

 自分の選択が物語に反映されるタクティカルRPGなら『トライアングルストラテジー』に『タクティクスオウガ リボーン』。フリーシナリオシステムが敷かれた『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター』は、8人の主人公から1人を選ぶところから冒険がスタートします。

 いずれの作品もストーリーを1周しただけでは、そのまま「物語を味わい尽くした」とは言えないでしょう。

 また、12月9日(金)には『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』もリリースされたばかりです。しかし、本作が「モンスターズ」シリーズの系譜をひくのであれば……ストーリーをクリアして初めて、スタート地点に立ったという見方もできます。

『ポケットモンスター』同様、ストーリークリア後のやり込み要素、オンライン対戦にこそ熱をあげるファンが多いタイトルは、1周してからが「沼」の始まりです。こだわり始めれば数か月、数年単位で時間をとられてしまうことも少なくありません。

■動画の「倍速再生」よりも、消費者がゲームに向けるコスパの目線はシビア?

通称「ミンサガリマスター」。時間なんて気にしていたら味わい尽くせない  (C)2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

 娯楽があふれすぎている昨今、作品の面白さ以前に、プレイするかどうかの判断基準に「時間」が優先されてしまうのも無理のない話かもしれません。

 少し前、長編映画を切り貼りした「(違法)ファスト映画」や、動画の「倍速再生」の是非がたびたびニュースで報じられていました。「鑑賞」ではなく「消化」を目的にした視聴スタンスは世代によっても意見が分かれています。

 このことは、ゲーム作品に関しても同じことが言えそうです。

 むしろ、ゲーム機本体とソフトを購入するイニシャルコスト、作品に向き合う時間を考えれば、消費者がゲームに向ける「コスパ」の目線は、映画以上であるかもしれません。

 一方、両者には決定的な違いも存在します。まず、ゲームはあくまで「能動的」な娯楽である点です。向き合う時間、ペースもプレイヤーに委ねられているため、まとまった時間を用意する必要がありません。

 また、映画や動画作品と違い、「所要時間」が明記されていないこともゲームの特徴でしょう。「面白いゲーム」を紹介する方も、「プレイ時間なんて気にならなくなるほど熱中する」ことを期待してオススメしている可能性があります。

 例年より冷え込むと予報がされている2022年の冬も、お家時間が長くなりそうです。慌ただしい12月の仕事を終えたら、置物にしてしまっているNintendo Switchを引っ張り出し、時間を忘れてゲームに明け暮れる年末年始を過ごしてみるのはいかがでしょうか。

(ツナカン)

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