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『ガンダム』量産型ザクIIとジム、どっちが強いのか 性能差はパイロットの「練度」でカバー?

マグミクス / 2023年10月1日 6時10分

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■性能ではジムがザクを上回るが?

 ガンダムシリーズの量産型MSといえば、ジオン公国軍のザクII(型式番号MS-06)、地球連邦軍のジム(型式番号RGM-79)が有名です。両MSは将棋でいえば「歩」のような存在で、いわゆる「やられ役」というイメージを持っている人が多いかもしれません。ガンダムの量産型MSを代表するザクIIとジムはどちらが強いのか、ファンの間でもたびたび議論となるこの問題について考えます。

 ガンダムファンの間では、「ジムの方がスペック的に優れている」「ジムの性能だけ見れば、ザクどころからリック・ドムよりも上」といった声が多数あがっています。それは、ジムが開発された経緯そのものが背景にあるのです。

 実際にザクIIとジムの性能を比較してみると……

●ザクII
ジェネレーター出力:976k
全備重量:73.3t
スラスター総推力:43300kg
装甲材質:超硬スチール合金

●ジム
ジェネレーター出力:1250kw
全備重量:58.8t
スラスター総推力:55500kg
装甲材質:チタン系合金

 このように、数値上ではジムの方が軽く、さらに出力、推力ともにザクIIよりも上回っています。ザクIIよりも早く動けるうえに、扱える武装の幅も広くなり、装甲も超硬スチール合金より頑丈といわれているチタン系合金を採用しています。ジムはもともとジオン公国軍のMSを上回るために開発されたという経緯があり、そうした要求を一定レベルで満たした機体といっていいでしょう。

 また、マシンガンやバズーカを使うザクIIは、出力の問題で圧倒的破壊力をもつビームライフルが扱えません。一方で、ガンダムの実践データをもとに開発されたジムは、ビーム・スプレーガンやビーム・サーベルを使用可能です。さらにジムには胴体ほどの大きさがあるシールドも装備していますが、ザクIIの場合は右肩部にある部分的にしか守れないシールドのみです。防御用の装備においても、ジムの方が充実しているといえるでしょう。

■「一年戦争」の結果には「起用法」も影響か

ジムは「リック・ドムよりも性能が上」といわれ、コスパも優秀。画像は「MG 機動戦士ガンダム RGM-79ジム Ver.2.0 1/100スケール 色分け済みプラモデル」(BANDAI SPIRITS)

 機体の性能面ではジムの方がかなり優勢に見えますが、だからといってそれだけで戦果が決まるわけではありません。

 ガンダムファンからは「ジオン軍の方が練度が上」「性能だけ見ればジムだけど、パイロットが変わればザクが勝つこともある」といった意見もあがっています。

 やはりジオン軍は連邦軍よりも早くMSの開発や操縦に関わっていると考えれば、確かに練度が高いパイロットが多いのも納得の意見です。ジオン軍の失敗例になりますが、ガンダムよりも性能が上といわれれるゲルググのパイロットを練度が低い学徒兵にしたため、戦果を挙げたものは少なかったこともあります。なのでザクIIとジムの数を同等にしてパイロットレベルを据え置いた場合、ザクIIに軍配が上がる可能性はあるかもしれません。

 またザク支持派からは、「強さでいうならジムと認めるが、ビジュアルのかっこよさは圧倒的にザク」「ザクは男のロマン!」などのコメントも。「強さよりも見た目重視」というファンも少なくないようです。

 一方、実際の「一年戦争」終盤で、連邦軍はジムと簡易型MSの「ボール」を組み合わせた部隊を大量に投入してジオン軍に攻勢をかけています。ボールは、ザクなどを倒すのに十分な180ミリ砲を備える以外はとても貧弱な機体ですが、製造コストが安く大量生産が可能です。一年戦争の最終局面「ア・バオア・クー」では、ジムが敵のMSなどを抑え込み、その後方からボールが弾幕を浴びせる……といった活躍が描かれています。ジム&ボールによる物量作戦は、勝利を大きく引き寄せたことでしょう。

「たられば」で考察した面もありますが、ザクは宇宙世紀におけるMS戦闘の時代を切り開いた存在であり、一方のジムは目立たない存在ながら、一年戦争の終結に関わる活躍をした機体と考えられます。そして一年戦争後も、各勢力によってザクとジムの遺伝子を受け継ぐMSが次々と生み出されていくのです。

(LUIS FIELD)

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