1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ゲーム

プレステvsセガサターン、仁義なき「次世代ゲーム機戦争」の残酷 「2大タイトル」が勝敗を決めた?

マグミクス / 2023年12月20日 21時50分

写真

■初代プレステとセガサターンの間で「次世代ゲームハード戦争」が勃発!

 今から29年前の1994年12月に発売された、初代「PlayStation」(以下、プレステ)は、『ファイナルファンタジーVII』(以下、FF7)、『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(以下、ドラクエ7)といった大ヒット作を多数輩出したゲームハードです。

「プレステ」は日本だけで約1900万台、世界的には約2億台も売り上げて大成功をおさめましたが、同時期に発売された「セガサターン」と壮絶な次世代ゲームハード戦争を繰り広げました。

 この両ハードによる争いの趨勢(すうせい)が「プレステ」に大きく傾いたのは、あるゲームタイトルの影響が大きかったことをご存知でしょうか。

 「プレステ」の発売は1994年12月3日で、「セガサターン」の発売は1994年11月22日のことです。ほぼ時を同じく発売された両ハードの熾烈な争いが幕を開けましたが、1995年末の段階では「セガサターン」が「プレステ」よりも先に国内販売台数200万台を達成しました。

 そのような状況下で、1996年の年明け後に「プレステ」で『FF7』がリリースされることが発表され、「プレステ」の驚異の巻き返しが始まります。ソニーは1997年に発売される『FF7』を主軸としたプロモーションを展開し、『FF7』発売前に500万台近くまで販売台数を伸ばしました。

 一方のセガも、1996年は『サクラ大戦』や、ハドソンの参入第一弾となる『サターンボンバーマン』といったタイトルを送り出し、さらに販売台数を上乗せして国内販売台数は400万台に達しました。

「プレステ」と「セガサターン」の両ハードがともに販売台数を伸ばすなか、1997年に入ると「プレステで『ドラクエ7』が発売決定」という衝撃的なニュースが報じられます。

 それまでエニックスは「もっとも勢いのあるハード」での『ドラクエ』の発売を匂わせていましたが、それが「プレステ」に決まったことはゲーマーの間にも衝撃が走りました。

 実際『ドラクエ7』が発売されたのは「PlayStation2」が発売された後の2000年8月のことだったので、かなり先の話だったのですが、この発表は「プレステvsセガサターン」という次世代ゲーム機戦争に大きな影響を与えるほどの破壊力があったのです。

 そして1997年の「プレステ」は、『FF7』の大ヒットや『ドラクエ7』発売決定の話題性などが後押しして、年内に国内1000万台を突破。ライバル「セガサターン」を大きく引き離すことに成功しました。

 ネット上でも当時の印象を語る声は多く、「初代プレステと一緒に買ったソフトはFF7」「『FF7』のために初代プレステを購入した」といった意見が目立ちます。

 セガとソニーの間で勃発した「次世代ゲーム機戦争」は、こうして「プレステ」に軍配が上がりました。そして、その勝敗の裏側には、『ファイナルファンタジー』と『ドラゴンクエスト』という、日本を代表するRPGの存在があったのです。

(LUIS FIELD)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください