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意外な顔合わせの「VSもの」4選 『ゴジラVSコング』を上回る衝撃!

マグミクス / 2020年6月27日 12時10分

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■世界最強の称号は誰のもの?

 プロレスラーのアントニオ猪木選手とボクシング世界王者のモハメド・アリ選手が同じリングで闘ったら、一体どちらは勝つのか? 1976年にテレビ朝日系でTV中継された「格闘技世界一決定戦」をドキドキしながら観戦した記憶は、今でも強烈に焼き付いています。それぞれの世界でのチャンピオン同士の対戦は、少年心をワクワクさせるものがあります。

 2020年6月27日(土)の「土曜プレミアム」(フジテレビ系)で、『キングコング:髑髏島の巨神』(2017年)がオンエアされます。これは、2021年に劇場公開が予定されているハリウッド大作『ゴジラVSコング』の前哨戦とも呼べる作品です。

 本多猪四郎監督の『ゴジラ』(1954年)は世界的な大ヒット作となり、日本生まれの怪獣ゴジラはハリウッドでも人気スターとして迎え入れられました。対するキングコングも、ストップモーション・アニメとして撮影された『キングコング』(1933年)を皮切りに、ハリウッドの特撮技術の進化に伴うようにリメイク版が重ねられてきました。

 破壊神ゴジラと密林王キングコングが激突すれば、どんな戦いになるのでしょうか。今回は、ファンを「あっ」と驚かせた異色対決を売りにした特撮&アニメ作品を紹介します。

■ゴジラとコングの初戦は、ゴジラが優勢だった

 実はすでにゴジラとキングコングは対戦済みです。東宝30周年記念作『キングコング対ゴジラ』(1962年)です。南洋の孤島で神として恐れられているキングコングは、テレビのバラエティー番組の目玉企画として捕獲され、日本へと運ばれます。一方のゴジラは北極海で復活。両者はお互いに引き合うように日本に上陸し、列島狭しと大激突することになるのです。

 口から放射能線を吐くゴジラの前に、さすがのコングも間合いを詰めることができません。死んだふりをして、ゴジラを背後から襲うなどの猿知恵を働かせるコングですが、ゴジラもそう簡単には倒されません。序盤はゴジラが優勢です。

 流れが変わったのは、一度はダウンしたコングが落雷のショックで息を吹き返してからです。コングは猛然と反撃し、両者は断崖から海へ落ちてリングアウト。結果はドロー判定。日本で制作された『キングコング対ゴジラ』は、両雄に花を持たせた形で終わっています。

■永井豪ユニバース『マジンガーZ対デビルマン』

『マジンガーZ対デビルマン』 (C)ダイナミック企画・東映アニメーション

 子供心に驚いたのは、「東映まんがまつり」の一本として上映された『マジンガーZ対デビルマン』(1973年)です。『マジンガーZ』(フジテレビ系)も『デビルマン』(テレビ朝日系)も、どちらも永井豪氏の人気マンガが原作ですが、巨大ロボットと悪魔人間がどう戦うのか、子供たちは興味津々でした。

 タイトルは『マジンガーZ対デビルマン』ですが、実際は両者が協力しあって、機械獣軍団と妖獣軍団を迎え撃つという内容でした。ちょっと、がっかり。タイトルにだまされた感はありましたが、マジンガーZの本部である光子力研究所を『デビルマン』の人気キャラ・妖鳥シレーヌが襲うなどの、クロスオーバー作品ならではのシーンがあり、マジンガーZが「ジェットスクランダー」を使って初めて空を飛ぶシーンも話題となりました。

 悪魔の力と人間の心を持ったデビルマンは、『サイボーグ009VSデビルマン』(2015年)では石ノ森章太郎氏の人気キャラ・サイボーグ戦士たちとも共演します。ああ見えてデビルマンは、意外と協調性が高いキャラのようです。

■ウルトラマンがサイクロン号に乗るレアカットも

 デビルマン、マジンガーZ、サイボーグ戦士たちは、どれも東映アニメの作品だったので共演が実現したわけでが、かなり変わった顔合わせとなったのは『ウルトラマンVS仮面ライダー』です。これは1993年にオリジナルビデオ作品としてリリースされたものです。

「ウルトラマン」シリーズでおなじみの円谷プロが東宝との資本提携を解消したことで、東映作品の「仮面ライダー」シリーズとのコラボが実現したレア企画でした。両シリーズの過去の名場面集がほとんどなのですが、終盤の10分間は非常に珍しい共演シーンとなっています。

 同時に出現した古代怪獣ガドラスと毒サソリ男に対し、初代ウルトラマンと仮面ライダー1号はそれぞれ戦うのですが、追い詰められたガドラスと毒サソリ男は合体し、合体巨大怪人獣サソリガドラスに変身。仮面ライダーも巨大化し、ウルトラマンと共闘します。ライダーがどうやって巨大化したのかは、説明はありません。

 エンドロールでは、戦いを終えたウルトラマンが普段は仮面ライダーが乗っているサイクロン号に乗ってみせるなど、ゆる~い親睦ショットが映し出されます。ファンなら、まぁ一度くらい観てもいいんじゃないでしょうか。

■「少年ジャンプ」的な盛り上がり『AVP』

 最後に紹介するのは、ハリウッド作品らしい超ド派手な『エイリアンVSプレデター』(2004年)です。リドリー・スコット監督のSFホラー『エイリアン』(1979年)がヒットしたことで人気シリーズとなった「エイリアン」と、SFアクション作『プレデター』(1987年)で人気を博した誇り高き狩猟星人プレデターとの南極大陸での攻防を描いています。

 エイリアンもプレデターも、出し惜しみなくワサワサと登場。両者の戦いに巻き込まれた女性登山家レックス(サナ・レイサン)とプレデターとの言葉なき友情も盛り込まれ、「少年ジャンプ」的な盛り上がりを見せることになります。ポール・W・S・アンダーソン監督は、日本発のテレビゲームの実写化映画『バイオハザード』(2002年)も大ヒットさせており、ファン心理のツボを抑えるのがうまいエンタメ職人です。

 子供の頃は知る由もありませんでしたが、人気キャラクター同士の対戦には大人の利権問題が絡みがちです。「モハメド・アリ対アントニオ猪木」のようなハラハラドキドキする夢の対決を、また観てみたいものです。さて、『コングVSゴジラ』はどんな結末が待っているのでしょうか?

(長野辰次)

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