『あつ森』で熱中症予防、防災意識を喚起! 東京消防庁がゲームを活用する意義

マグミクス / 2020年8月26日 14時10分

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■請求力と分かりやすさが求められる「防災情報」だからこそ

 新型コロナウイルス感染症の影響により、実践を伴う防災訓練を行うことが困難である現状にあります。それ受け、東京消防庁は防災意識を喚起する取り組みの一環としてNintendo Switch用ソフト『あつまれ どうぶつの森』(以下、あつ森)を活用しています。 

 東京消防庁の職員の設定である「あつお君」が生活するのは「ボウサイ島」。

 東京消防庁は熱中症に対する予防策や、地震による怪我を防ぐための部屋レイアウトを『あつ森』内に登場するアイテムを用いて再現。Twitter上へ防災意識を促す投稿を寄せると、大きな反響を呼びました。

 コロナ禍にある本年は、企業やブランドのPRに『あつ森』が用いられることがたびたびニュースになりました。今回の試みは、東京消防庁が行ったからこその意義を見つけられます。

 まず、試みが目新しく、話題になったこと自体が重要です。防災情報は訴求力が求められ、人の目に留まる必要があるからです。
 
 テレビ番組やポスターなど、これまでにもさまざまな媒体で防災意識を喚起する取り組みが行われてきましたが、アプローチ方法に話題性のある『あつ森』を取り入れ、多くの人の関心を集めることを成功させました。
 
 また、これまで『あつ森』を用いたPRにはゲーム画面のスクリーンショットなどの画像を使うことが主でした。東京消防庁は画像と一緒にキャラクターの”動き”を撮影した動画も投稿していることが特徴です。

「あつお君」がクローゼット上の段ボールを片付けたり、家具の配置を変えたりしている様子は『あつ森』の世界で行われているからこそアニメチックに映ります。緊急性の高い情報を子供にとっても分かりやすく届けられたことは、話題性以上に伝達手段としての妙があったのではないでしょうか。

「何もないから、何でもできる」とは『あつ森』のコンセプトです。SNSに投稿される画像や動画の内要次第では、ゲームの他、”防災意識を促すことができる”ことも今回の試みから分かりました。

 梅雨明けが遅れ、日本各地で猛暑日が相次ぐ異常気象が続く2020年は、特に熱中症予防をはじめとした防災意識を高く持つ必要があります。

 必要な情報を確実に届けるため『あつ森』が用いられたことは、ゲームの持つ新しい可能性を予感させてくれるものでもあります。

(ふみくん)

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