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言葉を失う衝撃のアニメ“トラウマ回”3選 頭にこびりついて離れない…

マグミクス / 2020年11月10日 18時10分

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■残酷かつ悲しみが胸に迫る「トラウマ回」

 皆さんは「トラウマ回」と聞くと、どの話を思い浮かべますか? 最初から残酷な展開のアニメもありますが、これまでの作風を急に裏切る展開こそ、「トラウマ回」といえるかもしれません。この記事では、そんな「トラウマ回」を3作品から1話ずつご紹介します。今でもSNSで「地獄すぎて泣いた」「リアルタイムで見た人は息してた? 大丈夫?」と評判です。

●『鋼の錬金術師(2003年版)』第7話「合成獣が哭く夜」

『鋼の錬金術師』は、同名マンガ(著・荒川弘)を原作としたアニメで、平成16年度文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門・審査委員会推薦作品に選ばれたり、第9回アニメーション神戸のテレビ部門・作品賞に選ばれたりと受賞歴も多く、放送当時の最高視聴率は8.4%とかなりの人気を誇った作品です。第7話「合成獣が哭く夜」は、査定のプレッシャーに追い詰められた錬金術師・ショウ・タッカー(CV:永井誠)が、娘と愛犬を使って合成獣(キメラ)を錬成してしまったトラウマ回です。

 軍事国家・アメストリスで暮らしているエドワード・エルリック(通称・エド/CV:朴ロ美※ロは、王へんに路)と弟のアルフォンス・エルリック(通称・アル/CV:釘宮理恵)。かつて亡くなった母を蘇らせようと、錬金術最大の禁忌「人体錬成」を行った結果、エドは左足を、アルは体全てを失ってしまいました。エドの右腕と引き換えにアルの魂は鎧に宿りましたが、ふたりは失った体を取り戻すため、強大な力を持つ「賢者の石」を探す旅に出ます。体を取り戻す方法を見つけるべく、国家錬金術師の試験に向けてタッカー家に通うことになったエドとアル。エドは無事合格しますが、既に国家錬金術師であるタッカーは、毎年行われる査定の日が近づき静かに追い詰められていて――?

 タッカーは査定に通るため、もう一度人語を理解する合成獣(キメラ)を錬成します。しかしその材料は、まだ小さい娘のニーナ・タッカー(CV:こおろぎさとみ)と愛犬のアレキサンダーでした。加えて、国家錬金術師の試験に合格した際も、錬成した合成獣(キメラ)の材料には彼の妻が使われていました。父を慕い、タッカー家に通うエドとアルにもなついていたニーナ。人とは思えない声を発する長い髪の犬がニーナだと知った時、あまりの残酷さとおぞましさに、目を反らしたくなった方もいるでしょう。禁忌とされる人体錬成に手を染めたタッカーに「君も私も同じだよ」と言われ、激昂するエド。大きな可能性を秘めた錬金術が「諸刃の刃」であることも示されたトラウマ回です。タッカーの名言「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」もこの回で聞くことができます。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●『魔法のプリンセス ミンキーモモ』第46話「夢のフェナリナーサ」

『魔法のプリンセス ミンキーモモ』画像は「EMOTION the Best 魔法のプリンセス ミンキーモモ DVD-BOX 2」(バンダイビジュアル)

『魔法のプリンセス ミンキーモモ』は、総監督に「ポケットモンスター」シリーズの湯山邦彦氏、シリーズ構成に『機動戦艦ナデシコ』の首藤剛志氏を迎え、葦プロダクションが製作した魔法少女アニメです。第1期・第2期にかけて放送され、当時の視聴率は10%を超えることもあったなど高い人気を集めた作品です。トラウマ回としては、主人公のミンキーモモ(CV:小山茉美)が交通事故で亡くなってしまう第46話「夢のフェナリナーサ」が挙げられます。

 魔法の国「フェナリナーサ」のプリンセスであるモモ。地球では、とあるペットショップの夫婦が、子供がいないことを嘆いていました。ある日、そんなふたりの家にモモは突然現れ、自分の部屋を作ってぐっすり寝てしまいます。翌朝から、夫婦もモモを前からいたかのように受け入れてしまい、3人での生活が始まったのでした。牧場の馬の体調を治したり、かわいい子犬を立派な猟犬に育てたりと、事件が起こるたびに大人に変身して、解決してしまうモモ。しかし、ある日トラブルに巻き込まれたモモは、ギャングにステッキを撃たれ魔法を使えなくされてしまいます。失意に沈みながらも、普通の女の子として過ごそうとするモモ。公園前の道路で遊ぶ男の子と話していると、急カーブしてきたトラックが向かってきて――?

 男の子をよけようとハンドルを切ったトラックはモモにぶつかり、そのままモモは命を落としてしまいます。無音の事故シーンからの暗転、その直後に遺影の立てかけられた墓場のシーンが続き、1980年代の女児向けアニメとしてはかなりシリアスで衝撃的な展開です。そのうえひとつ前の第45話「魔法の消えた日」では、モモは魔法の力も失っており、救いのない展開が続きます。しかしこの後、モモは「私は、私の夢を見たい」と地球のパパ・ママのもとに改めて生まれ変わることに。モモが大人になり、自分の夢を叶えれば「フェナリナーサ」も地球に戻れる、と物語は後編へ続きます。このような展開になった背景には、この46話の制作前に打ち切りが決定し、その後再度延長が決定したという事情がありました。そのため、後編のエピソードは最終的に全て「生まれ変わったモモの見ていた夢」という壮大な夢オチとなっています。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」で見ることができます。

●『美少女戦士セーラームーン』第45話「セーラー戦士死す! 悲壮なる最終戦」

『美少女戦士セーラームーン』画像はDVD Vol.8(東映ビデオ)

『美少女戦士セーラームーン』は同名マンガ(著・武内直子)を原作としたアニメで、アメリカ・アジアなど世界各国でも人気を博した大人気作品です。2021年に劇場アニメ『劇場版 美少女戦士セーラームーンEternal』の公開が予定されているなどその人気は根強く、トラウマ回としては月野うさぎ(CV:三石琴乃)以外のセーラー戦士が全員死んでしまう第45話「セーラー戦士死す! 悲壮なる最終戦」が挙げられます。

 ちょっと泣き虫な中学2年生・月野うさぎは、ある日不思議な黒猫・ルナ(CV:潘恵子)と出会います。ルナがくれた変身ブローチで月の戦士「セーラームーン」に変身し、謎の妖魔たちと戦いつつ「月のプリンセス」を探す使命を受けたうさぎ。セーラー戦士である水野亜美(CV:久川綾)、火野レイ(CV:富沢美智恵)、木野まこと(CV:篠原恵美)、愛野美奈子(CV:深見梨加)と出会いながら、妖魔たちを操るダーク・キングダムの謎に迫っていきます。そしてついにそのアジトを見つけたセーラー戦士たちは、全員でダーク・キングダムに乗り込みますが、そこには刺客として送り込まれた5人のD.D.ガールズが待ち受けていて――?

 第45話では、サブタイトル通りセーラー戦士たちが次々と戦死。まことが自分に雷を落とすことで敵と相討ちになった時、うさぎは「こんな思いをするなら、銀水晶なんかあげちゃえばいいのよ」と泣き叫びます。しかし、普段落ち着いている亜美がうさぎの頬を叩き、「ジュピター(まこと)の死を無駄にしないで」と今度は自分がおとりになることを提案。使命を果たすため、ひとりずつ敵と相討ちになり死んでいくセーラー戦士たちの悲しくも美しい姿は、涙なしには見られません。放送当時はこの展開にショックを受け、体調不良を訴えたり学校を休んだりした子どもが続出。新聞の投書欄に親からの投稿が掲載されるなど、物議をかもしました。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

* * *

 なかなか人にはすすめづらい「トラウマ回」ですが、その分強く心に残る、メッセージ性の高い物語であることもまた事実です。あなたのトラウマ回は、どの作品の何話でしょうか。「アニメ沼」にはまるきっかけにもなりうる「トラウマ回」、未見の方はぜひこの機会にご覧ください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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