上沼恵美子「怪傑えみちゃんねる」終了から見える中居正広の偉大さ

メディアゴン / 2020年7月30日 7時40分

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奥村シンゴ(ライター)

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上沼恵美子がMCの『怪傑えみちゃんねる』(関西テレビ系)が突然の放送終了。筆者は、関西住みだが「え? 上沼さんの番組なんでいきなり終わるん?」「毎週みていたのにめっちゃ残念や」といった声を多く聞く。7月24日に最終回が放送されたものの、上沼から直接挨拶もなく、感謝のテロップが出たぐらいだった。

『怪傑えみちゃんねる』は、25年間1000回以上の放送を続け平均視聴率が12.6%を記録する人気番組。突然放送終了した原因は、「女性セブン」(7月16日号)によれば、上沼とお笑い芸人・キングコング梶原の確執が発端かと報じられている。

しかし、上沼はファンや周囲のスタッフや出演者に支えられ今の地位を確立できたわけで、個人的な遺恨はさておき、なぜもう少し冷静な判断ができなかったのか。そう考えると、周囲のスタッフや出演者を人一倍大事にし、今年3月までジャニーズに残留し続けた元SMAPの中居正広は偉大だ。

<上沼の独断で仕事がなくなるスタッフや出演者は大勢いるはず>

「女性セブン」(7月16日号)によれば、上沼が同番組で梶原に「高級料亭に招待しろ」というも、梶原が渋ったのをみて数十分間罵倒したという。母親に生活保護を受給させていた問題で世間からバッシングを浴びていた梶原に、2本もレギュラー番組に起用した上沼。梶原にとって上沼はまさに恩人なのだが、料亭の誘いを断られ、腹が立ったということか。

しかし、原因はそれだけではないようだ。

スポーツニッポンによれば、上沼の次男が『怪傑えみちゃんねる』の構成作家を担当しており、その次男が上沼に、「梶原はYoutubeで稼ぎ、テレビと本気で向き合ってない」と伝えたことも一因なのだという。梶原は、Youtubeで『カジサックチャンネル』を配信中で、登録者数が200万人を超え、人気コンテンツになった。先日は、ナインティンナインの矢部浩之がゲストに登場し、『めちゃめちゃイケてる』のエピソードで話題を呼んだ。

さらに、上沼はコロナ禍で番組のレギュラーメンバーを気遣っていたが、梶原から連絡がなかったという話もある。そうした梶原の態度が積み重なり、上沼が一気に爆発したのかもしれない。

同局サイドは上沼から「番組をよくしたい」と提案をうけ、それに対して意見を伝えたところ、上沼は「そこまで言われるなら辞めてやる」と言い、急遽番組終了が決定したとも報じられている。筆者の推測だが、同局は吉本興業と長年の関係性を維持したいと考えたのではないか。そこで、上沼に梶原や吉本芸人ともめないでほしいと伝えたのではないだろうか。にもかかわらず、上沼は、慕っていた梶原に不義理な言動をうけたので激怒したのではないのか。

[参考]ジャニーズ、元SMAP3人への圧力問題 各局のテレビ報道は?

しかし、上沼は番組を降板すればスッキリしてすむ話だが、長年応援した視聴者は悲しみ、周囲のスタッフ・出演者は一気に仕事がなくなる。テレビ番組のディレクター、AD、カメラマン、音声、照明など大半は制作会社などの外注スタッフだ。

近年、予算の削減に加えコロナ禍が重なり制作会社が番組を丸々作るケースも少なくない。また、出演者も芸能プロダクションに所属しているケースがほとんどだ。その出演者も仕事を失う。筆者も、たまにテレビの仕事を手伝うが、いきなり番組が終わり、その番組で入るはずの見込み収入がゼロになり慌てた経験がある。

テレビ番組の終了は半年位前に決まり、後番組の内容やキャストを詰めていくのが普通だが、今回に件に関して言えば、その時間もなかったはずだ。それでも、番組枠を埋めないといけないので今頃テレビ局は大慌てだろう。

<中居は事務所に推されなくてもスタッフや出演者ファースト>

その点、芸能界でファンやスタッフを人一倍大事にすると言われているのが、中居正広だ。中居は、お世話になったスタッフや出演者へ大量の差し入れをすることでも有名だ。

例えば、中居は2018年1月に『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)の出演者やスタッフに「日本一周 ありがとうございました! ラストスパート~ 中居正広」と書かれたメッセージ付きのサンドウイッチを差し入れた。また、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の最終回収録直後、スタッフ200人に名前入りのナイキのスニーカー「エアーマックス」をプレゼントした。さらに、一部報道では、ジャニーズ事務所の社員やスタッフに約200人前の、しかも1人約3千円の高級焼き肉弁当を総額60万円で大盤振る舞いしたといわれている。

このように、中居は自身の番組スタッフや出演者への気配りや感謝の気持ちを忘れない人格で知られている。中居がSMAP解散後もジャニーズに残留し続けた理由の一つに、「退所すると、番組が打ち切られる可能性がある。スタッフに迷惑をかけたくなかったのと、後輩の育成を見届けたかった」という見解を複数のメディアが報じている。

中居は、SMAP解散後、ジャニーズからけっして押されている印象はなかった。それどころか、中居の番組にジャニーズで共演するのは SMAPの元マネージャーが育成したKis-My-Ft2ぐらいだ。中居が嵐や関ジャニ∞などの藤島ジュリー副社長が作ったグループとの共演は『音楽の日』であるかどうか。加えて、中居の人気番組『ナカイの窓』(日本テレビ系)も打ち切られた。

一方、元SMAPの木村拓哉は、ジャニーズの後輩とテレビで共演できたり、ドラマに抜擢されたり、ネット配信やSNSを駆使したりと、事務所の推し具合が中居と対照的だ。それでも中居は、2020年3月31日まで間、約3年もジャニーズに籍を置き続けたのだ。

中居のことを考えれば、上沼は梶原の件があったにせよ番組を降板するほどの出来事には思えない。中居のように、上沼にもう少し周囲への思いやりや優しさがあれば、番組を継続したか、ここまで突然の終了もなかっただろう。

上沼のほぼ独断ともいえる姿をみていると、改めて中居の偉大さを痛感した。

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