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<相次ぐ選択肢のない地方選挙に現役市議が警鐘>対立軸のない市長選に無投票当選の市議補欠選挙で良いのか?

メディアゴン / 2015年1月13日 2時20分

水野ゆうき[千葉県・我孫子市議]

* * *

千葉県我孫子市の選挙に批判が相次いでいる。2015年1月11日告示、1月18日投開票の我孫子市長選挙と我孫子市議会議員補欠選挙だ。

現職の市長は3選目を目指すことを昨年の市議会における一般質問で早々に答弁した。我孫子市は前回の市長選で現職の中堅議員が対抗馬として出馬しており、両者とも2万票台だったことからも、誰しもが「また今回も挑戦するのでは?」と予想していたが、結局、出馬表明はしなかっため無投票と噂されていた。

しかし、突如として以前「みんなの党(解党前)」で県議選に立候補をした60代女性が出馬を表明し、選挙が行われることとなったのだ。しかしながら、その対抗馬の活動も、具体的政策も目に見えず、あらゆる場面で物議を醸している(注:ちなみに選挙ポスターでは漫画であろうと数十年前の写真であろうと違反ではない)。

県議選に出ておきながら全く職責の異なる市長選に立候補をすることも有権者の理解を超えている、という声は多数ある。有権者も千万単位の血税を使って行われることになった選挙がこれでは怒るのももっともだ。

そして今回、無投票となった市議会補欠選挙にいたっては更に問題視されている。元々1名の欠員でその1議席をめぐって争われると予想されていた市議会議員補欠選挙であるが、選挙間近に突如現職市議が辞職した。つまり、2名の欠員となったのだ。しかしながらそんな短時間では政党も、会派も、市民も、立候補者を擁立することができなかった。

結果、2名の欠員で2名しか立候補せずに無投票で自動的に彼らが市議となることになった。1名は昨年から活動をして出馬表明をしていたが、もう1議席については告示日に様子見していた複数のうち一人が滑り込んだ形だ。今回無投票で市議会に入ってくる2名は市議本選にも出馬経験があり、最初に手を挙げた一人は自民党公認の男性で市議選本選では次点だった。

そしてもう1人は「みんなの党(解党前)」で出馬した74歳の男性だ。その方はUFOと交信していることを堂々と自分のブログで発言しているという人物。

市長選に紐づいて行われる市長選で、本当に補欠選挙をする必要性があるのかと疑問視、問題視している有権者は多い。しかも、市議会議員選挙本選が今年の11月に行われる。このことから、今回の2名の任期は10か月間だけであることや、本選で落選しても補欠選挙で無投票で市議になれることに違和感を覚えている有権者は少なくない。

筆者個人としては、今回、ここまで競争が働かなかったことについては、「候補者がいないほど市議の仕事に関心や興味をもたれていない」ということが大きな問題であり、地方政治の課題が今回の選挙を通して浮き彫りになったと感じている。筆者が出馬した2011年の市議選は熾烈を極め24の議席を32名で争う激戦だったが、随分と様子が変わった。

今回の我孫子市における選挙の問題点は市長選においては対立軸の不透明さから比較ができないこと、そして市議補欠選では候補者の少なさから投票すらもできず、無投票で届け出をした人が「そのまま市議となる」ということだ。すなわち、選挙というものに対し停滞した空気が流れ、盛り上がりに欠けたことである。

有権者は選ぶ権利として投票権がある。選ぶことすらもできない地方選挙について政治家も市民も行政も全ての人が全ての立場で責任を感じ、改めて自分の血税の行方について考えなくてはならない。

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