1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

【「光る君へ」吉高由里子インタビュー】まひろにとって道長は「この世にいる理由」 出産、源氏物語執筆…怒涛の展開演じる胸中

モデルプレス / 2024年8月25日 20時45分

― 座長として意識されているわけではないと思うんですが、やはり主役を務めていらっしゃるというところで皆さんへの気配りや心がけでされていることは?

吉高:あえて気を遣おうということはないです。自分が興味を持った瞬間や表情を見て話しかけることはありますけど、「元気づけよう」とか「やる気を出して貰おう」とか「皆集まれ~」みたいなことはやらないですよ(笑)。皆大人ですから。各々キャリアも実力もある方たちが多いので、逆にあわよくば誰に甘えさせてもらおうかという感じです。

― まひろとして文字を書いていたときと紫式部として「源氏物語」を書くときで文字が変わったり書の練習が変わったり、書道指導の根本知先生から何かアドバイスはありましたか?

吉高:まひろとしてはやっぱり仮名が多い人だったので、仮名文字を中心に。道長との文通では漢字を使ってみたりしましたけど、仮名と漢字を両方書くので集大成が始まるなという感覚はあります。漢字も仮名も両方出てきますし、現代ではあまり使われていない変体仮名も出てきますし、不思議なのが変体仮名も読めるようになってきちゃって怖いです(笑)。身についているのか、もうこびりついちゃっているのかどちらか分からないんですけど。書に対するプレッシャーもあったし、分からないものを覚えていく楽しみもありました。できないことができていくという、10代の頃に見ていたような自分の成長を30代半ばで経験できるとは思ってもいなかったので、すごくワクワクすることもありますが、本番は公開テストみたいな感覚で怯えながらやっていますね。やっぱり書き続けているとその人の字の癖も出てくるみたいで、根本先生もそういうことを理解した上で「こっちの字の方が相性が良かったね」や「ここはあえてこうやってみよう」など組み合わせて字を考えて下さるので、ゴルフで言うとキャディみたいです。書は家での練習時間が膨大なのに、実際に撮影する時間は30秒もしない内に終わってしまったりして、家の時間の孤独さを一番分かってくれるのも根本先生だと思うので、相棒感が強いというか一緒に挑戦している感じが心強いです。

― 放送が始まる前は書について「手が震えるのでなるべく書くシーンを減らして欲しい」とおっしゃっていましたが、今はもうスラスラと書ける状態になっていますか?

吉高:手の震えは日によって違うんですよね。稽古中は30~40分ぐらい経ったらやっと線が安定してくれる感じがありますが、現場は30~40分も止められないので、直前の練習は撮影本番の10分前。その「10分の間に仕上げてくれ」というプレッシャーがあって、10分でもちゃんとできるようにするには、線の傾きや筆の傾け方、線がどっちに行きやすいなど家でもコツコツやるしかないんですよね。本番となると、スタジオの湿度や風で墨の乾き方も変わってきたりして家でやるのと同じようにはいかないときがあるので、スタッフの皆さんに「お祈りしていて下さい」と言って本番に挑んでいます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください