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【「光る君へ」吉高由里子インタビュー】まひろにとって道長は「この世にいる理由」 出産、源氏物語執筆…怒涛の展開演じる胸中

モデルプレス / 2024年8月25日 20時45分

◆吉高由里子、道長との子を出産したまひろの想い

― 石山寺の道長との再会シーン(第27回)では、道ならぬところで子をなしてしまう展開になりましたが、展開を知ったときはどう受け止めましたか?

吉高:人間ですから、そういうこともあるんじゃないかなと。当時は感性が剥き出しに先行していた時代で、それはそれで何事にもとらわれずある種、美しいものじゃないかなとは思いました。

― 元々「(道長の)正妻じゃないと嫌だ」と思っていたまひろが、正妻ではないけど道長の子どもを持つことで圧倒的な自信ができたという部分はあると思いますか?

吉高:宣孝と結婚する時点でそういうこだわりはもうなくなっていると思います。やっぱり若い頃は経験がないからこそ怖いもの知らずで何でも言えるというか、知らないからこそ言えるし、自分の可能性を多く見積もることもあると思うんですけど、生きていてある程度年齢が行ったらそうはなれない難しさが色々あるじゃないですか。現代でもそうだと思うんですけど、そういうことを悟ったというか「自分の人生はこれ以上ない」とピークが分かったんだと思います。それでいて親などに心配をかけたくないという想いもあって、最後は申し訳ないながらすがる想いで貰ってくれる男性に行った感じはしますから、道長の子どもを持てたことで自信になったという次元ではないと思いますね。自分も家族も生きることに必死で、気づいたら赤ちゃんもお腹の中で必死に大きくなっていた感覚じゃないでしょうか。

◆「光る君へ」吉高由里子が考えるまひろと道長の関係性「この世にいる理由」

― 道長からは政治的な思惑もありながら「物語を書いて欲しい」と頼まれ、ここから2人の関係はまた変わっていきますが、変わったことと変わらないことは何だと思いますか?

吉高:同じ空間にいることは今までなかったので、立ち位置も環境も変わって2人が一緒にいれる空間になって物理的には近くなります。だけど、逆にすごく遠い関係にも思えて、塀の外にいたときのまひろと三郎のときの方が心の距離は近かったような気もするんです。一生結ばれないだろうけど、惹かれ合っているのはずっと変わらないと思うんですよね。道長のことはずっと想っているし、その気持ちが爆発しないように一生懸命蓋をして、その蓋をした箱から自分で距離をとっている。また、一緒に戦って同じ方向を目指している2人としてはすごく心強くて生き甲斐なんじゃないかとも思います。まひろにとっては道長の存在はもう「どうなりたい」という相手ではなくて、生きていることが自分がこの世にいる理由という感じがしました。

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