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長澤まさみが共感したある人物の言葉「人生においても同じことが言える」そこから導き出した壁の乗り越え方【「スオミの話をしよう」インタビュー】

モデルプレス / 2024年9月11日 17時0分

― ミュージカルシーンの稽古もあったかと思いますが、どのような進め方だったのでしょうか?

長澤:同時進行です。撮影終わった後にミュージカルシーンの練習に行く…みたいな、本当に芝居に没頭している「芝居漬けの日々」という感じで、すごく良い環境でした。

― 普通の映画撮影とは時間のかけ方がかなり違ったのでしょうか?

長澤:最近は監督によって稽古や台本の勉強会をする作品もあって、ディスカッションする場は増えてきていると思います。また今、映像作品を作る上では今までの形や固定概念に縛られず、どんどん開けていっている印象もあります。別にこれまでの決まりは誰が作ったわけでもないですからね。作品自体のクオリティ、完成度を上げていきたいと思っている人たちが多いのではないかなというのは感じていますし、絶対に良い流れだと思います。

◆スオミへの共感

― 台本を読んだ最初、スオミは難しい役と感じられたそうですが、具体的にどのようにスオミを作り上げていきましたか?

長澤:相手によって印象の違うスオミのキャラクターを自分なりに作って稽古に挑んだのですが、監督が求めていたのは私が最初にやってみたスオミとはまたちょっと違ったみたいで。「もう少しこういう感じなんだ」と言われたものをその都度私なりに解釈していく作業がありました。

でも人が多面的であるということは、誰もが持ち合わせている部分ですよね。皆それぞれ生きて日常生活を送っていると、大体の人は演じている自分がいる。自分の持つ違うキャラクターが必ずあるので、人によって違う顔を見せてしまうのは多くの人がスオミと共通する部分だと思います。なので、スオミのキャラクターをどう設定するというよりかは、一緒にいる人との関係性がスオミのそれぞれのキャラクターになっていったということだと思います。なので「この人とはどういうふうに時間を過ごしていたんだろう」「どういう関係なんだろう」といつも通りの役作り、向き合い方をしました。

ただそこで1番大事だったのが、「じゃあ素のスオミはどれなのか」ということです。でもきっと、草野さん(西島)と一緒にいるときが1番素のスオミに近いと思うんですよ。草野さんと一緒にいる時のスオミから、別の人と向き合ったときのスオミへの変化を同時に考えなくちゃいけなかったのがすごく複雑でした。日々課題が多くてこれでいいのかなと思うこともありましたが、今のところ自分がやれることはやれたかなと感じています。

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