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使い勝手がよくなった三大疾病保険、医療保険とどう違う?

MONEYPLUS / 2024年4月12日 18時0分

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使い勝手がよくなった三大疾病保険、医療保険とどう違う?

日本人の死亡原因のトップ3の疾病はご存じですか?

厚生労働省「人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、1位は「悪性新生物<腫瘍>」、つまり「がん」です。2位は「心疾患」、3位は「老衰」、4位は「脳血管疾患」です。「老衰」は疾患とはいえないので、日本人の三大死因は「がん」「心疾患」「脳血管疾患」になります。

これに対応している生命保険は、三大疾病保険(特定疾病保障保険)です。ただし、三大疾病保険の対象となる病気は、「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」のため、三大死因の疾病とは少し異なります。

しかし、近年、この三大疾病保険の保障範囲が広がり、使い勝手のよい保険商品がいくつか登場しています。


特定疾病保障保険にはさまざまなタイプがある

特定疾病保障保険といっても、保険会社により名称は異なり、対象となる疾病も少しずつ違いがあります。

簡単にいうと、医療保険は、様々な病気やケガを保障してくれるのに対して、特定疾病保障保険は特定の病気しか保障してくれない保険です。また、支払要件も「特定の状態」という制限が付いていることが多くなっています。

しかし、特定疾病は入院が長くなったり、治療が長期に渡ったりする場合が多いので、それだけ治療費や生活に負担がかかることが多くなります。それらの病気を中心に保障するのが、特定疾病保障保険です。

保障となる病気は、三大疾病保険(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)以外にも、7大疾病保険(三大疾病プラス糖尿病、高血圧疾患、肝硬変、慢性腎不全)、8大疾病保険(7大疾病プラス慢性膵炎)などがあります。このように保障する病気が変わると、保険商品の名称も変わります。

三大疾病の対象となる病気の範囲が広がった

三大疾病保険の対象となるのは、「がん・急性心筋梗塞・脳卒中」と説明しましたが、「がん・心疾患・脳血管疾患」と対象を広げた保険商品が増えてきました。つまり三大死因と同じです。そして、支払要件も大幅に改善した保険も登場しました。

がんは診断確定されたときですが、急性心筋梗塞は、60日以上の労働制限が必要とされる状態、脳卒中は、60日以上後遺症が継続している場合など、厳しい支払い条件を満たさなければいけませんでした。

しかし、最近発売された、もしくは、内容の改定があった商品は、「心疾患や脳血管疾患で手術を受けたとき」などの条件を満たせば、支払ってくれる保険も登場してきました。これによって、かなり使い勝手がよくなったといえます。

特定疾病保障保険は一時金タイプが中心

特定疾病保障保険の保障は、一時金が一般的です。また、死亡保障もあるので、保険料も高いものが多かったのです。しかし、最近では保険料が安い商品も登場してきたので、選びやすくなりました。

医療保険の場合は入院限度日数が60日など、入院日数に上限があります。しかし、「三大疾病特約」「7大疾病特約」などの特約をつけることで、入院日数が延長したり、無制限になる場合もあり、入院給付金が増額になる特約もあります。

特定疾病保障保険とがん保険を比べてみる

特定疾病保障保険で、もっとも使われるのががんの疾病です。では、がん保険と特定疾病保障保険とどう違うのか、比較してみます。

保障となる疾病は、がん保険はもちろん「がん」だけです。特定疾病保険は、がんとその他の疾病が保障されるので、その分、範囲は広いです。

保障内容を見てみると、がん保険は、診断一時金、治療一時金、入院給付金、手術給付金、抗がん剤治療給付金、自由診療などなど、さまざまな保障が付いているので手厚くなっています。

特定疾病保障保険は、「一時金だけ」となっているのが一般的です。一時金でその他の治療費を補う保険です。ちなみに太陽生命の「がん・重大疾病予防保険」は、がんと診断されると100万円から最高額2000万円までの一時金を設定できます。この一時金は1回だけで、受け取ったらその保障は終わります。

しかし、なかには、一時金を複数回受け取れる保険もあります。なないろ生命の「なないろスリー」は、一時金を何度でも受け取ることができます(回数無制限)。しかも180日に1回受け取れる保険です。通常のがん保険は、診断給付金は回数無制限ですが、2年に1回または1年に1回と設定されていることが多く、「なないろスリー」は、それに比べても180日で1回というのは、十分対応できる内容になっています。

がん保険の代わりとしても検討できる

以前の特定疾病保障保険は、支払条件が厳しくて保険料も高く、使い勝手の悪い保険でした。でも、新しく登場してきた特定疾病保障保険は、検討する余地のある商品です。

がん保険の代わりとしても検討できるというものまで登場してきました。選択肢のひとつに加えてみるのもいいでしょうか。

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( 長尾義弘)

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