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N-BOXの次期型は安全装備と燃費の進化に注目/価格まで含めて完全予想!

MōTA / 2023年5月18日 10時0分

スズキ ワゴンRスマイル 試乗会(ホンダ N-BOX)

ホンダ 新型N-BOXが2023年の末から2024年の初頭にかけて発売されます。N-BOXは日本で最も売れている車であることからも新型N-BOXにかかる期待も大きくなります。そこで今回は新型N-BOXの価格予想や内外装の変更点、予約受注の時期などをカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。

スズキ ワゴンRスマイル 試乗会(ホンダ N-BOX)

新型N-BOXは2023年11月ごろから予約受注が開始される見込み!

2023年の後半には、さまざまな新型車が登場します。その中でも特に注目される車種が、次期ホンダ N-BOXでしょう。

現行型のN-BOXは2代目で、2017年に発売されました。2023年には、現行N-BOXの発売から6年を経過するため、次期型にフルモデルチェンジされます。N-BOXは2017年から2022年まで、一貫して国内販売の1位を守る人気車ですから、次期型(新型)に対する期待も高いです。

※画像は現行N-BOX

新型N-BOXの発売は、2023年の末から2024年の初頭です。2023年10月26日から、従来の東京モーターショーを発展させた「ジャパンモビリティショー2023」が開催されるため、この会場に新型N-BOXのプロトタイプが出展される可能性も高いです。11月ごろから予約受注を開始して、12月に正式発表という段取りです。

新型N-BOXについて販売店に尋ねると、以下のように返答されました。「車両の内容や細かなスケジュールは、今のところメーカーから聞いていません。現時点では、現行型の新規注文も入れられます。それでも次期型の登場が控えているため、現行N-BOXのメーカーへの発注は、7月頃には終了すると思います。そこから先は在庫車を販売します」。

新型N-BOXの外観|フロントマスクは新型ヴェゼルのような水平基調のグリルになりそうだ

※画像は現行N-BOX

新型N-BOXの概要ですが、軽自動車なのでボディサイズは現行型と同程度と予測されます。全長は3395mmで、全幅は1475mmになります。

全高も現行型と同じ1790mmでしょう。全高はさらに高めることも可能ですが、重心も持ち上がって走行安定性で不利になります。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は、現行型の2520mmが軽自動車で最長ですから、さらに伸ばすのは難しいです。

※画像は現行N-BOX

新型N-BOXはボディの基本スタイルも踏襲されますが、フロントマスクは、新型ヴェゼルのように水平基調のグリルを強調した形状になるでしょう。今の設計が比較的新しいホンダ車の中で、新型ヴェゼルのフロントマスクの評判が一番良いことも影響しています。

新型ヴェゼル

新型N-BOXの内装|すでに最大限活用されている室内空間は変わらない

新型N-BOXの車内の広さは、現行型と同程度です。空間効率は現行型でも徹底的に追求され、軽自動車の規格内で、車内をさらに広げることは難しいためです。

※画像は現行N-BOX

新型N-BOXの内装の質感や機能については、気になる課題があります。それはコストの低減です。初代と2代目になる現行N-BOXは、開発と製造の両方で、コストの高いクルマ造りを行ってきました。

そのためにN-BOXは、軽自動車では上質で販売も好調ですが、ホンダの社内からは「コストが高く、1台当たりの利益が少ない」という話も聞かれます。

人気の高い新型N-BOXの商品力は下げないだろう

※画像は現行N-BOX

新型N-BOXでは、コストを抑えて開発されることになるでしょう。

ちなみに2023年1〜4月に日本国内で販売されたホンダ車のうち、N-BOXの比率が40%に達しました。膨大に売られるN-BOXの儲けが少ないと、ホンダの国内市場全体の利益に重大な影響を与えます。そこで新型N-BOXの使命は「従来型よりも儲かる商品にすること」でもあるのです。

そこで心配なのがクルマの質です。コストを抑えれば、内外装の造り、シートの座り心地、静粛性、乗り心地などが低下することも考えられます。

結論をいえば、新型N-BOXは、コストを抑えながらも品質は下げないでしょう。ホンダの国内販売の半数近くを占めるN-BOXが、商品力を低下させて売れ行きも悪化すると、やはり国内販売に悪影響が生じるからです。コストを抑えながら、商品力を下げないクルマ造りが行われます。

新型N-BOXの居住性|後席の座り心地が改善されそうだ

※画像は現行N-BOX

そして居住性については、現行型では後席の座り心地が不満です。前席に比べて柔軟性に欠けるため、改善が加えられるでしょう。従って新型N-BOXでは、4名乗車時の居住性が従来以上に向上すると考えられます。荷室の広さやシートアレンジは、現行型を踏襲すると思われます。

新型N-BOXのボディ種類|標準ボディとエアロパーツだけでなくSUV風のグレードが追加される可能性も

※画像は現行N-BOXカスタム

また標準ボディとエアロパーツを装着するカスタムに加えて、フリードクロスターのようなSUV風のグレードを用意する可能性もあります。N-BOXのライバル車になる全高を1700mm以上に設定したスーパーハイトワゴンを見ると、新型タントファンクロス、新型スペーシアギア、新型デリカミニなど、SUV風のタイプが設定されているからです。

SUV風のグレードは、外観の変更だけでなく、荷室や後席の背面には汚れを落としやすい加工を施します。アウトドアで使った用品も、気兼ねなく積めます。

新型N-BOXの燃費|WLTCモードで23km/Lを超えるグレードの設定も

※画像は現行N-BOXカスタム

新型N-BOXのWLTCモード燃費も気になります。現行N-BOXでは、最も優れたグレードが21.2km/Lで、新型タントは22.7km/L、新型スペーシアは22.2km/Lです。

現行N-BOXは、ライバル車と比べて少し劣るため、マイルドハイブリッドを加えたりCVT(無段変速AT)に改善を施すことが考えられます。23km/Lを超えるかもしれません。

新型N-BOXのエンジンタイプ|本格的なハイブリッドが設定されることはなさそうだ

※画像は現行N-BOX

ただしホンダでは、2024年に入ると、軽商用バンのN-VANをベースに開発した電気自動車を投入します。その後には、N-BOXに近い機能を備えた軽乗用車サイズの電気自動車も発売するため、新型N-BOXに本格的なハイブリッドが設定されることはないでしょう。

新型N-BOXの安全装備|衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能も進化しそうだ

※画像は現行N-BOX

そのほか大きく進化する機能は安全装備です。衝突被害軽減ブレーキは、自車が右左折する時でも、直進車両や歩行者を検知して作動するタイプに進化すると考えられます。

後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットインフォメーションなども選べるようになるでしょう。運転支援機能も、操舵制御などの正確性が向上すると思われます。

新型N-BOXの価格|標準ボディは160万円前後、N-BOXカスタムは188万円になりそうだ

※画像は現行N-BOX

価格は、機能の充実などによって多少は値上げしますが、大幅には変わらないと思われます。

なぜならN-BOXは、2023年3月31日に、2〜4万円程度の範囲で既に値上げを行ったからです。これ以上値上げすると、ライバル車に対する価格競争力が下がり、従来型から新型に乗り替えるユーザーも割高に感じて敬遠します。

従って新型の価格は、左側スライドドアの電動機能などを標準装着する標準ボディの買い得グレードであれば、現行型に設定されたLグレードの159万9400円を維持する可能性が高いです。164万9000円といった価格に変わる可能性もありますが、割高感が生じてしまいます。

※画像は現行N-BOXカスタム

エアロパーツを装着した上級指向のN-BOXカスタムは、現行型でも180万円台に設定されています。新型N-BOXカスタムは188万円くらいでしょう。

まとめ

※画像は現行N-BOXカスタム

以上のように新型N-BOXは、現行型をベースにしながら、外観、燃費、シートの座り心地、安全装備、運転支援機能など、幅広い機能が改善されると予想できます。驚くような変化はありませんが、従来型のユーザーが乗り替えたいと思うクルマに仕上げられることでしょう。新型N-BOXも人気車になるはずです。

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:雪岡 直樹/和田 清志/MOTA編集部/本田技研工業】

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