クロスオーバーSUVの座でトップを狙うマツダCX-30。このサイズは激戦区だ スバルXV/トヨタC-HR/三菱エクリプスクロス/ホンダ・ヴェゼル
MotorFan / 2019年3月20日 9時30分
CX-3とCX-5の間を埋める新しいモデルとしてアンヴェールされたマツダCX-30。よりパーソナルなムードを漂わせるクロスオーバーSUVというのがそのポジションだ。このポジションには、すでに国産勢でも強力なライバルが控えている。全体を俯瞰してみよう。
マツダCX-30は、マツダの新世代商品群の第二弾だ。シャシーはSKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREだし、エンジンには革新的な燃焼方式を採るSKYACTIV-Xも搭載する。AWDも新世代だ。ボディサイズは、全長×全幅×全高:4395×1795×1540mm ホイールベース:2655mmだから、いわゆるCセグメントのクルマである。このカテゴリーは、非常に競争が激しい。個性的なスタイリング、魅力的なパワートレーンが必須のこのカテゴリーには世界的にも競争が激しいが、日本勢にも強力なライバルが存在する。
CX-30とほぼ同じサイズの国産クロスオーバーSUVを、サイズの小さい順に紹介しよう。
ホンダ・ヴェゼルハイブリッド 全長×全幅×全高:4330×1770×1605mm ホイールベース:2610mm
ホンダ・ヴェゼルは、ベースがフィットだけにサイズはコンパクト。2610mmのホイールベースは、クラス最短だ。ハイブリッドは、ホンダ独自のi-DCDだ。これは7速DCTにモーターを組み合わせたハイブリッド・トランスミッションである。
トヨタC-HR 全長×全幅×全高:4360×1795×1550mm ホイールベース:2640mm
現在、日本でこの市場を牽引していると言えるのは、トヨタC-HRだ。TNGAベースのクロスオーバーだが、最大のセリングポイントは、やはりスタイリングだろう。現在、このクラス随一の個性的なスタイリングが人気の源泉。パワートレーンは、1.2ℓ直4ダウンサイジング過給エンジン+CVTと1.8ℓ直4エンジン+モーターのTHS2の2種類を用意している。
マツダCX-30 全長×全幅×全高:4395×1795×1540mm ホイールベース:2655mm
というわけで、CX-30のボディサイズは、このクラスのど真ん中。全高は、機械式タワーパーキングに入る1550mmを下回るし、全幅も1700台にすることでコンパクトさ(と言っても1800mmまであと5mmだが)をアピールする。
パワートレーンの主力は1.8ℓ直4ディーゼルターボのSKYACTIV-D1.8になるだろう。燃料代という点なら、トヨタ、ホンダのフルハイブリッドに充分対抗できるはずだ。トルキーな走りということならクラストップになるのではないか。トランスミッションは、マツダ内製の6速ATである。
三菱エクリプスクロス 全長×全幅×全高:4405×1805×1685mm ホイールベース:2670mm
エクリプスクロスのパワートレーンは、1.5ℓ直4ターボ+CVT。取り立てて新しさをアピールするものではない。プラットフォームも新しくない。が、だからといってクルマとしての魅力が不足しているわけではないところが自動車の面白さだ。AWDは、三菱得意のS-AWD。AWDの制御技術には一日の長がある。
スバルXV 全長×全幅×全高:4465×1800×1550mm ホイールベース:2670mm
もっとも大きいのが、スバルXV。スバルXVは、もちろんインプレッサ・ベースのクロスオーバー。したがって、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用している。主力のパワートレーンは、2.0ℓ水平対向4気筒+CVT(リニアトロニック)だが、e-BOXERとスバルが呼ぶ、マイルドハイブリッドモデルも設定されている。これは、リニアトロニックの後端に12V駆動のモーターを搭載したものだ。ホンダやトヨタのフルハイブリッドのような燃費は望めないが、いわゆる「電気ターボ」としてのメリットは体感できる。
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