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【2019年版・国産12台乗り比べ】通勤・通学・街乗りに、ガチで使える125ccスクーター教えます。

MotorFan / 2019年4月17日 6時0分

【2019年版・国産12台乗り比べ】通勤・通学・街乗りに、ガチで使える125ccスクーター教えます。

バイクの種類は数あれど、手軽さで125㏄クラスのスクーターに敵うものなし! 通勤・通学はもちろん「ちょっと近所のコンビニまで」なんて時も自転車代わりに使えちゃうのが魅力。そんな125㏄スクーターだけど比較してみれば各々でコンセプトや機能は大きく違う? 今回は110㏄モデルも含めて、2019年4月現在でラインナップされている国産モデルをメーカー別にご紹介。自分の用途や予算などと照らし合わせながら、じっくりと検討してみて!

YAMAHA編

国内メーカーでは最多の5機種を取り揃えるヤマハでは、代表格のシグナスXを筆頭に、三輪の個性派から最先端のスポーツモデル、足代わりに最適な廉価版まで幅広くラインナップ!

シグナスX SR(32万9400円):原二スクーターのエース!


原二ブームの火付け役として知られるシグナスXは、2003年の登場以降4度のモデルチェンジを経て熟成の域に! ボディサイズや12インチの足周り、パワーユニットなど全体のバランスに優れ、オールマイティに扱える。高い潜在能力を有し、日本や台湾ではミニバイクレースのベース車両としても用いられているほど。カスタムシーンも賑わっており、国内外から数多の社外パーツがリリースされているため、ドレスアップやチューニングが楽しめるのも魅力。

ブルーのバックライトを備えたデジタル表示の液晶メーターは、スポーティなバーグラフタイプの回転計がポイント。
導光タイプのスリムなLEDテールランプが印象的。左右セパレートされたアシストグリップもスタイリッシュだ。

impression:文句なしの基本性能で“遊べるスクーター”

「市街地の交通の流れに先行してダッシュを決めるのは朝飯前! ピークトルクが発生する6000rpm前後をキープして軽快に走ることが可能だ。この回転数でもエンジンや駆動のフィーリングは穏やかで不快感がない。元気良く走れる扱いやすさと快適な乗り心地とのバランスの妙に感心する。社外の排気量アップキットで200ccオーバーも可能だし、ブレーキやサスペンションなども豊富に揃うからワンランク上のポテンシャルを得ることもできる。イジって遊べる発展性も持ち味だから、こういった楽しみ方をするならばシグナスXが最有力手といえるだろう。(近田 茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,890mm/690mm/1,120mm
シート高 775mm
軸間距離 1,305mm
車両重量 119kg
エンジン型式 空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 37.3km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.4mm×57.9mm
最高出力 7.2kW(9.8PS)/7,500rpm
最大トルク 9.9N・m(1.0kgf・m)/6,000rpm
燃料タンク容量 6.5ℓ
タイヤサイズ(前/後) 110/70-12/120/70-12
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
本体価格 32万9400円

NMAX(35万1000円):最新の水冷ブルーコア&可変バルブを採用


ヤマハの新世代エンジン「BLUE CORE(ブルーコア)」を搭載し、2016年3月にデビュー。アルミ製ダイキャストシリンダー&アルミ鍛造ピストンを採用したこのパワーユニットは6000rpmを境に低速と高速とでカムプロファイルを切り替える、可変バルブ機構(VVA)を備えている。兄貴分の155㏄と共通フレームの大柄なボディとパワフルな走行性能はロングクルージングやタンデムも楽にこなし、ABSを備えて安全面にも配慮。スポーティさとコンフォートを兼ね備えた一台なのだ。

立体的なオーバルデザインのフル液晶メーターは、デジタル表記の速度計をセンターに配し、上部に時刻、左に燃料残量を表示。
ロングサイズのシートは二人乗りでも狭さを感じず、パッセンジャーが握りやすいグラブバーも用意。給油口はセンターコンソール部に備える。

impression:俊敏な走りと操作性はさすがハイエンドモデル!

「大き過ぎず小さすぎず、全体のデザインも含めてビシッと決まっている車格は上級モデルとしての風格と落ち着いた乗り味を提供してくれる。前後13インチの足周りとよく切れるステアリングが相まって、そこそこ大きい割には狭い路地でのUターンが難なくできるのには驚いた!エンジンはトリシティと同じ可変バルブ機構付きだが、駆動セッティングやギヤレシオなどが車体にマッチしていて発進から高速域までキビキビと走る。素直な操縦性とピカイチのパフォーマンスからスポーツバイクに近い感覚を覚えたね。(近田 茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,955mm/740mm/1,115mm
シート高 765mm
軸間距離 1,350mm
車両重量 127kg
エンジン型式 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 43.6km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.0mm×58.7mm
最高出力 9.0kW(12PS)/7,500rpm
最大トルク 12N・m(1.2kgf・m)/7,250rpm
燃料タンク容量 6.6ℓ
タイヤサイズ(前/後) 110/70-13/130/70-13
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
本体価格 35万1000円

アクシスZ(24万3000円):普段使いに必要な機能を網羅


ホイールは前後10インチとし、シート高も比較的低めの770㎜に設定することで、足が着きやすく小回りも効く、街乗りで扱いやすい一台だ。車重はおよそ100kgと軽量なうえ、空冷仕様のブルーコアエンジンは燃費54.6km/ℓ(スペック値)を実現し、ヘルメットが2個入る大容量のシート下トランクと組み合わせてバツグンの実用性を誇る。車体価格がリーズナブルなのも嬉しいところ!

140km/hスケールの指針式速度計をメインにして右にフューエルメーターを配置。左右には各インジケーターが備えられるシンプルなレイアウト。
ヘルメット2個+αが収まる37.5ℓ容量のシート下収納スペース。お買いものから二人乗りでのお出かけまで幅広く活躍!

impression:意外なほど軽快な身のこなし!

「車体が軽量なのでガレージからの出し入れで押したり引いたり、クルリと向きを変える扱いがとても容易。走行中もハンドリングが軽くてクイックに扱えるのがグッド! これに10インチの小径ホイールが加わって乗車感覚もテキパキと身のこなしが良く、軽快な乗り味が魅力的。荒れた路面は得意ではないハズだが、前後サスペンションがしっかり動いて、足周りの仕事ぶりもなかなかのものだ。近所の気軽な足にはもってこい! 燃費性も素晴らしく、長く使えば使うほどに二種スクとしての良さが引き立つモデルだね。(近田 茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,790mm/730mm/1,145mm
シート高 770mm
軸間距離 1,275mm
車両重量 100kg
エンジン型式 空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 54.6km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.4 mm×57.9 mm
最高出力 6.0kW(8.2PS)/6,500rpm
最大トルク 9.7N・m(0.99kgf・m)/5,000rpm
燃料タンク容量 6.6ℓ
タイヤサイズ(前/後) 100/90-10/100/90-10
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/ドラムブレーキ
本体価格 24万3000円

トリシティ125(41万5800円):ヤマハの粋を集めたスリーター


前2輪、後ろ1輪という個性的なスタイルのトリシティは、LMW(リーニングマルチホイール)テクノロジーによって安定して走れる3輪仕様ながらも一般的なスクーターと同じような感覚で操れるのが特徴だ。やや大柄で車重はあるが、パワーユニットはNMAXと同型のパワフルな水冷ブルーコアエンジンを搭載しているので過不足はない。また前後LEDライトで夜間の明るさも申し分なし! より安全性を高めたABS仕様も設定されている。

横長の液晶パネルを採用。時計や温度計、燃料残量系のほかにオイルやVベルトの交換時期を表示するなど至れり尽くせりの多機能メーターだ。
KYB製のフロントフォークは、2本1組の片持ち方式。左レバー操作で前後輪にバランスよく制動力を発生させるUBS(ユニファイドブレーキシステム)で違和感なく操作が可能。

impression:豊かで快適な乗り心地を提供!

「LMWのキモであるパラレログラムリンクを介したフロントサスの動きは絶妙で、バンクしながら旋回するのは2輪の扱いそのものだが、ふらつくことはなく車体挙動の落ち着き具合は4輪のそれに迫る感覚だ。ブレーキはしっかり効くし、握りこけの心配がないからビギナーにもとっつきやすい。またエンジンのトルクも太く、この柔軟なパワーバンドを有効に使える変速具合も快適。現行モデルはスロットルレスポンスも改善されていて、追い越し加速でも軽快な身のこなしを見せつけてくれた。(近田 茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,980mm/750mm/1,210mm
シート高 765mm
軸間距離 1,350mm
車両重量 159kg(ABSは164kg)
エンジン型式 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 43.6km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.0mm×58.7mm
最高出力 9.0kW(12PS)/7,500rpm
最大トルク 12N・m(1.2kgf・m)/7,250rpm
燃料タンク容量 7.2ℓ
タイヤサイズ(前/後) 90/80-14/130/70-13
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
本体価格 41万5800円(ABSは45万3600円)

BW’S125( 32万9400円):SUVスクーターの代名詞


ワイドなブロックパターンの12インチタイヤやバーハンドル&ハンドガード、フロントフォークブーツなどでオフテイストをプラスした異色のモデル。代々丸型の二灯ライトがアイデンティティだったが、現行機はシャープなマスクとなり、都会的なエッセンスを投入。スチール製のリヤキャリアも使い勝手マル! シグナスXと共有する空冷エンジンはキビキビ走り、社外パーツも潤沢なのでチューニングベースとしても人気が高い。

※試乗車は2017年モデルです。
メーターユニットは独立しており、デジタル表記のスピードメーターとバーグラフ式のタコメーター、燃料残量計などを備える。
ヘッドライトに合わせたセパレートデザインのテールランプがスタイリッシュ! 昔ながらの丸パイプで構成されたキャリアと容量29ℓの収納で積載性にも優れる。

impression:アクティビティな遊びも楽しめる!

「シグナスXがベースだが、この雰囲気があるだけでオフロードも走れそうな気がしてくる。実際にブロックタイヤはちょっとしたダートでもグリップするし、ハンドガードも道路脇の小枝ぐらいは弾いてくれるから頼もしい。剛性感のある車体とダンパーが効いた前後サスのフィーリングが気持ちよく、シャキっとした走りを楽しめる。荒々しい鼓動感と中間加速から盛り上がるトルク感のワイルドなエンジンはトラクションが良く効くので、砂利道ではスロットルワークでリヤをスライドさせたりして遊ぶのもお手のモノ!(ケニー佐川)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,910mm/765mm/1,125mm
シート高 780mm
軸間距離 1,305mm
車両重量 119kg
エンジン型式 空冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 37.3km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.4mm×57.9mm
最高出力 7.2kW(9.8PS)/7,500rpm
最大トルク 9.9N・m(1.0kgf・m)/6,000rpm
燃料タンク容量 6.5ℓ
タイヤサイズ(前/後) 120/70-12/130/70-12
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
本体価格 32万9400円

ヤマハでは5月末までお得なキャンペーンも実施中!


HONDA編

毎日使う125㏄スクーターでは気になる「燃費」にも重点を置いたモデルが揃うホンダ勢。大人気のPCXにはハイブリッド仕様も登場し、110㏄モデルも展開するなど世界基準で勢力を拡大している。

PCX(34万2360円):eSPエンジンで燃費と走りを両立!


グローバルモデルとして2010年に登場して以降、常に販売台数は上位に位置し、シグナスXと人気を二分するヒット作。ダブルクレードルフレームにホンダ独自のeSPエンジンを搭載し、さらにアイドルストップ機能を備えてクラス随一の燃費性&加速力を持つ。14インチの大径ホイールは走破性に優れ、ゆったりとしたポジションが取れる大柄なボディと相まって長距離移動も快適にこなす。灯火類は全てLED仕様で、スマートキーといったハイエンドな装備も注目!

反転液晶のメーターは、大きく見やすい速度計を中心にして下側に時計や平均燃費計、燃料計などを表示。左右には各種インジケーターを配置する。
パワー、燃費、環境性能を追求したeSPエンジンは2012年から採用。発進からトップスピードまで軽やかに加速していく。

impression:ジェントルさが一層増している!

「2018年のモデルチェンジで駆動系の変速比や吸排気が見直され、全域でストレスを感じさせない、伸びやかな加速力を獲得している。ほぼ一定のトルク感をキープしながらグングンと速度を増していくのには驚いた! PCXのもう一つの魅力である前後14インチホイールについては、狙ったコーナーラインがキッチリと追え、旋回中もピタッと車体を安定させることができる。急に工事中の路面の凹凸などに遭遇しても、慌てることなく通過できる安心感は大きい。身長170cmの私にはフロアからシートまでの高さやレッグスペースが適度で、内腿の一部もシートにフィットして体圧が広く分散されるから長時間でも快適だった。(近田茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,925mm/745mm/1,105mm
シート高 764mm
軸間距離 1,315mm
車両重量 130kg
エンジン型式 水冷4ストロークOHC単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 50.7km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.4mm×57.9mm
最高出力 9.0kW(12PS)/8,500rpm
最大トルク 12N・m(1.2kgf・m)/5,000rpm 
燃料タンク容量 8.0ℓ
タイヤサイズ(前/後) 100/80-14/120/70-14
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
本体価格 34万2360円

PCXハイブリッド(43万2000円):電動アシストで異次元の走りへ!


PCXの車体やエンジンなどのプラットフォームはそのままに、エンジン始動や発電を担うACGスターターに駆動アシスト機能を持たせたハイブリッド仕様。四輪では浸透しているが、バイクの量産車では世界初となる技術だ。通常のPCXよりモーターの分だけパワー&トルクが増しており、燃費もアップ。スタートから4秒間、電動アシストが行われる設計となっている。なおこの技術を転用したフル電動のPCXエレクトリックもリース販売されている。

PCXと共通のデザインとし、チャージ/アシストレベルを示すゲージが追加されている。パワーモードやリチウムイオンバッテリー残量表示はこの仕様ならでは。
φ220mmのディスク&2ポットキャリパーはPCXと同じだが、こちらは兄貴分のPCX150と同様にABSを標準装備している。

impression:鋭いダッシュ力でスポーティさに磨きがかかる!

「エンジンは静かだが、アクセルを開けた途端のダッシュ力がスゴイ! 瞬間的にトルクを発生できるモーターの利点が生かされており、クラッチがつながるまでの時間も短縮されているから出足の力強さは通常モデルとの違いは明確に体感できる。モーターアシストの立ち上がりも早く、コーナリング中でもリニアかつ安定してトラクションをかけ続けることができる。パワーモードは通常の『D』とより強力なアシストを発揮する『S』、アイドルストップを解除する『アイドル』の3つあるが、このモデルならではの加速感を味わいたいならSモードがオススメ。(ケニー佐川)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,925mm/745mm/1,105mm
シート高 764mm
軸間距離 1,315mm
車両重量 135kg
エンジン型式 水冷4ストロークOHC単気筒
電動機種類 交流同期電動機
燃料消費率(WMTCモード値) 51.9km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.4mm×57.9mm
エンジン最高出力 9.0kW(12PS)/8,500rpm
モーター最高出力 1.4kW(1.9PS)/3,000 rpm 
エンジン最大トルク 12N・m(1.2kgf・m)/5,000rpm 
モーター最大トルク 4.3N・m(0.44 kgf・m)/3,000 rpm 
燃料タンク容量 8.0ℓ
タイヤサイズ(前/後) 100/80-14/120/70-14
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
本体価格 43万2000円

リード125(30万9960円):質実剛健を体現! 利便性に富んだ一台


リード・EXの後継機として2013年にデビュー。PCXと同型のeSPエンジン&アイドリングストップ機能という先進装備を採用しているが、こちらは前12インチ、後ろ10インチの異径サイズの小径ホイールを組み、旋回性を高めつつ直進安定性もカバー。760㎜の低シート高は足着きも良く、クラス最大級の容量37ℓのシート下収納スペースも相まって普段使いでの使い勝手は随一! 派手さこそないが36年以上続く「LEAD」ブランドを正しく継承した機能を有している。

一目で情報が把握できるシンプルなデザイン。燃料計は6ブロックのバーグラフで表示される。下側液晶の数字はオド、トリップ、時計の切り替えが可。
余裕でヘルメット2個を飲み込むシート下収納。フロントには500㎜ボトルが入るカバー付きボックスと大型フックを備え、キャリアを含めればかなりの荷物が積める。

impression:全てをソツなくこなす、贅沢な作り込み!

「30万に届く価格を鑑みれば当然かもしれないがひとクラス上質な仕上がり。前後異径ホイールはステアリングを切った時の操舵感に適度な重さと落ち着きがあり、シルキーな乗り味に作用している。サスペンションと114kgの車重とのマッチングも良く、疲労が少ないため遠出も厭わない。エンジンブレーキの利きもスムーズで、加速性能もストリートユースでは十分に強力。トランクスペースが広いから雨具や工具などを積んでおけるし、なんなら一泊二日のツーリングにも行けてしまう、まさに“懐の深さ”が魅力。外観の仕上げも含めてプチ贅沢が楽しめる一台である。(近田茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,840mm/680mm/1,130mm
シート高 760mm
軸間距離 1,275mm
車両重量 114kg
エンジン型式 水冷4ストロークOHC単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 50.0km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.4mm×57.9mm
エンジン最高出力 8.3kW(11PS)/8,500rpm
エンジン最大トルク 11N・m(1.1kgf・m)/5,000rpm 
燃料タンク容量 6.0ℓ
タイヤサイズ(前/後) 90/90-12/100/90-10
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/ドラムブレーキ
本体価格 30万9960円(ツートーンカラーは31万3200円)

Dio110(23万1120円):スリム&ハイホイールの良コスパモデル


銘車「ディオ」の名を冠して2011年にリリース。PCXと同じく世界戦略車として開発され、海外市場も視野に入れた前後14インチのハイホイール仕様は悪路でも走りやすく、直進安定性にも大きく寄与。2015年のフルチェンではエンジンを刷新。空冷108㏄eSPエンジンとアイドリングストップ機能を新たに投入し、パワー&燃費に拍車をかけている。125ccモデルより安価に購入でき、燃費も抜群のコストパフォーマンスに優れる一台だ。

黒基盤に白と赤で見やすいアナログ式のスピードメーターを中央に据え、左上に燃料計を、右上に各種インジケーターを集約している。
φ190㎜サイズのブレーキディスクと1ポットキャリパーの組み合わせで、前後連動のコンビブレーキを採用している。

impression:通勤からプチツーまで行けるエコ・コミューターだ!

「ホンダ製スクーターならではのアイドルストップ機能を備え、燃費にゆとりを持って走れるのはエコ的な観点から見て贅沢そのもの。前後連動ブレーキが採用されており、左手レバーの操作だけでも十分なほどの制動力が効かせられるのは、ストップ&ゴーの多い混雑した環境下で安心感が高い。108㏄でもトルク感は中々のもので、車体が軽いから瞬発力がある。これに大径ホイールが組み合わされてヒラヒラと走り回れる。通勤・通学等、毎日の足に使用してもストレスは少なそう。もちろん休日のプチツーリングにもうってつけ!(近田茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,870mm/690mm/1,085mm
シート高 750mm
軸間距離 1,255mm
車両重量 100kg
エンジン型式 空冷4ストロークOHC単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 54.0km/ℓ
総排気量 128cm3
内径×行程 50.0mm×55.1mm 
エンジン最高出力 6.6kW(9.0PS)/7,500rpm
エンジン最大トルク 0.95N・m(9.3kgf・m)/5,500rpm 
燃料タンク容量 5.2ℓ
タイヤサイズ(前/後) 80/90-14/90/90-14
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/ドラムブレーキ
本体価格 23万1120円(写真のマットギャラクシーブラックは23万4360円)

ビジネス向けのスクーターも!

デリバリーなどで活躍する「働くバイク」の代名詞、ベンリィ110(28万800円)も忘れちゃいけない! 最大積載量60kgのデッキキャリアや容量10ℓの燃料タンク、重い荷物を積んでいてもかけやすいセンタースタンドなど酷使されがちなネジネスシーンで使いやすい設計となっている。さらにフットブレーキや大型キャリア、前カゴ、ポジションランプなどを追加したベンリィプロ110(29万4840円)もラインナップ!


SUZUKI編

軽量&コンパクトなスクーターを打ち出してきたスズキ。根幹をなすモデルでは、今となってはマイノリティな小径ホイールを採用して俊敏さを持ち味にしているのもコアなファンが存在する理由のひとつ。

スウィッシュ(31万8600円):機動力に富んだシティスプリンター!


2018年5月にデビューしたスズキ渾身の一台。エッジの効いたボディに縦型二灯のLEDヘッドライトを備えるなど先鋭的なデザインを採用している。足周りはスズキ製スクーターのアイデンティティともいえる前後10インチの小径ホイールを組み、入り組んだ街中での取り回しやすさを重視。心臓部には低燃費とパワーを両立した独自のSEP(スズキ・エコ・パフォーマンス)エンジンを搭載し、様々なシーンに対応するパッケージとなっている。

フル液晶パネルとし、速度計とバーグラフ回転計のほかにオド、トリップ、燃料計、時計、オイル交換時期の表示など必要な機能は全て網羅!
旋回性と加速力の向上に貢献する10インチホイール。ブレーキはφ200㎜ディスクと2ポットキャリパーのコンビで優れた制動パフォーマンスを発揮。

impression:小径のネガを消して落ち着きのある走りを披露!

「車名こそ異なるが実質はアドレスV125Sの後継と見てよいだろう。穏やかな雰囲気の中で不足を感じない瞬発力を披露する特性は頼もしい。平地では6000~6500rpmで加速し、50km/h巡航では5000rpmをキープ。登板時などは8000rpmを超える領域を使うこともあり、伸びやかな性格を披露してくれた。基本は加速フィーリングだがアドレスV125Sより落ち着いた印象を受ける。ワイドかつハイトの高いタイヤを履くことで、小径のわりにはしっとりした操縦性と高い直進安定性を発揮。小さなギャップは拾うものの不安を抱くようなことはなく、軽快にUターンが決められるのはやはり魅力的に映った。(近田茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,830 mm/690 mm/1,095 mm 
シート高 760mm
軸間距離 1,250 mm
車両重量 114kg
エンジン型式 空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 50.1km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.5mm×57.4mm
最高出力 6.9kW(9.4PS)/7,000rpm
最大トルク 10N・m(1.0kgf・m)/6,000rpm 
燃料タンク容量 5.5ℓ
タイヤサイズ(前/後) 100/90-10/100/90-10
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/ドラムブレーキ
本体価格 31万8600円(リミテッドは34万200円)

アドレス125(22万1400円):コスパ抜群! 日常での使い勝手を考慮


「毎日の生活を支える」をコンセプトに開発。新設計のSEPエンジンは実用速度域を意識した駆動系のセッティングに仕上げて伸びやかな加速力を発揮。51km/ℓの低燃費を実現しながらも125㏄スクーターの中で最も安価な22万円台に設定されているのがユーザーフレンドリーの証! 広々としたフロアステップ&シート、ガッチリとしたキャリアなど実用面も抜かりなし! まさに我々のライフスタイルに寄り添う相棒なのだ。

瞬時に速度が把握できるよう大きめのアナログスピードメーター(120km/h)を採用。右には燃料計、左にはインジケーターを配してすっきりと。
シート下収納の容量は18ℓと少なめだが、フロントインナーには500mℓボトルが2本収まるラックを用意。バッグが掛けられるコンビニフックもあり。

impression:太いトルクとバツグンの足着き性で不安を払拭!

「エンジンのボア・ストローク52.5×57.4mmは先代のアドレスV125S(53.5×55.2mm)よりもロングにシフトされており、最高回転数も500rpmほど低い。これによってエンジン回転をあげなくても十分なトルクを発揮。この特性に合わせた駆動系も秀逸でスムーズかつ俊敏な加速を見せつける。座面が広くなだらかなシートは745㎜と低めに設定され、太ももの内側が絞り込まれているから170cmの私でもべったりと両足が着く。もちろんクッション性も良好で乗り心地は快適そのもの。シート下収納が小さいながらもフルフェイスがすっぽり収まり、メットホルダーが2個あるのでタンデム時に困ることはないだろう。(近田茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,900 mm/685mm/1,135 mm 
シート高 745mm(フラットシート仕様は760㎜)
軸間距離 1,285 mm
車両重量 109kg
エンジン型式 空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 51.0km/ℓ
総排気量 124cm3
内径×行程 52.5mm×57.4mm
最高出力 6.9kW(9.4PS)/7,000rpm
最大トルク 10N・m(1.0kgf・m)/6,000rpm 
燃料タンク容量 6.0ℓ
タイヤサイズ(前/後) 90/90-12/100/90-10
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/ドラムブレーキ
本体価格 22万1400円(フラットシート仕様は22万6800円)

アドレス110(21万3840円):ヒラヒラ感が楽しい軽量14インチモデル


14インチの大径ホイールとロングストロークのサスで優れた走破性を発揮し、高回転型のSEPエンジンとの兼ね合いで軽やかな走行フィールを実現。車体構成やスペックが肉薄するDio110のライバルとして切磋琢磨する存在であり、Dio110と比較してシート下収納が2ℓ大きい、車体価格が約2万円安いといった優位点も! フロアをシェイプさせて足着きを改善したり、グリップ力のあるシート表皮を採用するなど、日常使いでの細かな配慮も見られる。

逆三角形のパネル中央部に140㎞/hの速度計を配し、フューエルメーターは下側にセット。左右にインジケーターを配したシンメトリーデザインだ。
容量20.6ℓのシート下トランクにはご覧の通り、フルフェイスヘルメットがすっぽり! 若干余裕があるのでグローブや工具などを入れることも可。

impression:スポーツマインドを刺激する味付け!

「100kgを下回る車重と細身の14インチタイヤによる操縦性は軽快かつスポーティ! 見た目はスクーターだがバイクに近い感覚で操れる。基本的には手軽な足代わりに適したキャラクターだが、高速重視のエンジン特性は通勤時の移動中をちょっぴりワクワクさせてくれるから不思議。サスペンションの動きは決して上等ではないものの大径ホイールのお蔭で不足のない落ち着きがあり、遠出をも許容する快適な乗り心地をもたらしてくれる。(近田茂)」


■SPECFICATION
全長/全幅/全高 1,845 mm/665mm/1,095 mm  
シート高 755mm
軸間距離 1,260mm
車両重量 99kg
エンジン型式 空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
燃料消費率(WMTCモード値) 48.9km/ℓ
総排気量 112cm3
内径×行程 51.0mm×55.2mm
最高出力 6.8kW(8.8PS)/7,750rpm
最大トルク 8.6N・m(0.88kgf・m)/6,000 rpm
燃料タンク容量 5.2ℓ
タイヤサイズ(前/後) 80/90-14/90/90-14
ブレーキ形式(前/後) 油圧式シングルディスクブレーキ/ドラムブレーキ
本体価格 21万3840円

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