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モノのデザイン 第186回 バリスタはテクノロジー、ハリオが生んだIoTコーヒーマシンに未来を見た(後編)

マイナビニュース / 2024年4月18日 12時0分

画像提供:マイナビニュース

(前編から続く)

コーヒー器具メーカーのHARIO(以下、ハリオ)が昨年10月のクラウドファンディングによる先行発売を経て、今年4月以降に一般発売を予定している「"Hikaru" V60 Smart Brewer(以下、Hikaru)」。世界的なバリスタのコンテストの入賞者の多くが愛用していることで知られる「V60透過ドリッパー」を用いた、プロのテクニックを家庭で手軽に再現するために開発された、コーヒーメーカーだ。

スマートフォンとブルートゥースで接続し、アプリで抽出レシピのカスタマイズができることも特長だ。同社 NET事業部 平塚凌我氏は、その機能と目的を次のように説明する。

「コーヒーは品種によって、チョコレートのような深いコクやしっかりとした苦味のあるコーヒーから、果物を思わせるフレッシュな酸味と華やかな香りがあるものまで味の特性にさまざまな違いがあります。ワインにも“テロワール”という言葉がありますが、コーヒーも同じ品種でも産地によっても異なります。さらに、同じコーヒー豆でも焙煎度によって味わいが異なり、基本的には焙煎度ごとに特徴があります。そうした豆の特徴を最大限引き出すには、湯量・湯温・流速の正確なコントロールが重要なのですが、プロのバリスタさんたちは、日々技術を磨いて、ドリップのレシピの追求を重ねています。従来のコーヒーマシンは、容量のみでの選択が可能で、レシピの指定はできないものが多いですが、Hikaruの専用アプリには焙煎度ごとに適した抽出レシピを用意しています。また、豆の産地や焙煎度合いに合わせて本体に登録するプリセットレシピを変更したり、水温・水量・流速・蒸らし時間のカスタマイズを行って自分好みの味を追求したりもできます。アプリを通じて遠方のコーヒー愛好家とレシピを共有することもでき、まだ知らない新しい味わいに出会ったり、1台でコーヒーの楽しさが無限に広がり、新しいコーヒー体験ができるコーヒーマシンです」

今後の展望として、世界で活躍するトップバリスタの考えるV60ドリッパーでの抽出レシピを公開予定。ロースターとコラボしたコーヒー粉の販売も既に開始されており、パッケージに記されたQRコードをアプリで読み込むと豆の種類ごとにロースターが考えた最適な抽出のレシピが示され、再現することが可能だ。

外観デザインは「インテリアにもなる」ことにこだわった。“円”をモチーフとした意匠デザインは、シンプルでありながらも存在感があり、パッと見は和を感じさせるが、ヨーロッパのアンティークの茶器も彷彿させ、洋室・和室どちらにも調和する洗練されたデザインだ。

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