NTTドコモ、NFTマーケットにおける1次・2次流通の促進を狙う技術の実証を開始
マイナビニュース / 2024年4月8日 10時15分
NTTドコモは4月5日、ゲーム開発スタジオFSLグループと連携して、ユーザーがさまざまなNFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)から個々の好みに適したものを見つけられるよう支援するNFTレコメンド技術を活用して、NFTマーケットにおけるNFTコンテンツの1次流通および2次流通を促進させる実証実験を開始することを発表した。
○実証実験の概要
実証は、Web3プロダクトの開発を行うFSLグループが提供するNFTマーケット「MOOAR」にて実施する。MOOARにNTTドコモが開発したこの技術を連携して、ユーザーがMOOARでコンテンツを購入する1次流通と、そのユーザーがMOOARへ売りに出したコンテンツを別のユーザーが購入する2次流通以降について、レコメンドがどのように購入の後押しをするかを検証する。ブロックチェーンゲーム「Gas Hero」とコラボした限定NFTコンテンツを用いて、FSLグループが発行する暗号資産を使用する。
アートNFTコンテンツの多くは興味や関心によって購入や売却が決められる。これに対し、キャラクターを含むNFTコンテンツを購入して楽しむブロックチェーンゲームを想定した場合に、NFTの売買において、ゲームを有利に進めようとする外的な要因が加わった状況下でも適切にNFTのレコメンドが機能するかを検証する。
○NFTレコメンド技術
NTTドコモが開発したNFTレコメンド技術は、「ブロックチェーンの情報を取得する装置」「AI技術(Graph Neural Network 以下、GNN)を用いてユーザーのウォレットとNFTの間のつながりの強さを予測するトークングラフの解析装置」「NFTマーケット側からの要求に応じてユーザーのウォレットに適した最適なNFTコンテンツを即時に応答するための索引装置」の3つの装置で構成される。
これらの装置はAWS(Amazon Web Services)などのパートナー企業や、DOCOMO Innovations, Inc.などの海外の研究開発拠点などとも連携して開発を進めてきたものだという。AI技術「GNN」も活用してトークングラフの解析を行うことで、ユーザーがさまざまなNFTの中から個々の好みに適したものを見つけられるよう支援する仕組み。
(熊谷知泰)
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