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PSA Certified、「PSA Certified Level 4 iSE/SE」を発表

マイナビニュース / 2024年4月10日 20時8分

画像提供:マイナビニュース

PSA Certified(https://www.psacertified.org/)は4月4日にPSA Certified Level 4 iSE/SEを発表した。これまで最も高いレベルはPSA Certified Level 3+ Secure Elementだったから、新たにLevel 4が加わった格好になる。これについてご紹介したい。

まず、2019年のArm TechConで行われたセッションの資料を基にPSA Certifiedの基本的な考え方の説明を行いたい。PSA(Platform Security Architecture)そのものは2017年に基本的なアイディアが説明されている。もっともこの時はまだあくまで概念レベルの話であり、同年11月に開催されたArm TechConでも、コンセプトが示されたに過ぎなかった。

そもそもPSAそのものは「IoTデバイスを設計し開発していく上で、順守すべきプロセスや手法に関するArmのベストプラクティスをまとめたビジョンというかガイドライン」でしかない。なのでIoT向けのSoCの設計者は、このガイドラインに沿った形で設計を行えば、安全なSoCが完成する“はず”ではあるのだが、強制力のないガイドライン止まりである限りは、ガイドラインが正しく実装されたかどうかの保証が無い。そこで、第三者の認証機関により、ガイドラインが正しく実装されたかどうかを検証し、合格した者に認証を与えるという仕組みがPSA Certifiedである。

2019年2月にPSA Certifiedが稼働した際には、Arm以外に6社がこのPSA CertifiedのFounder Memberに名前を連ねており、この中にはULとかRiscureの様な認証機関も含まれている(Photo01)。

そんなPSA Certifieidであるが、当初は3レベル+1が想定されていた(Photo02)。

過去形なのは、現在はさらに増えて、「Level 1/Level 2/Level 2+SE/Level 3/Level 3+SE」の5レベルになっているからだ。もっともLevel 2とLevel 2+SE、あるいはLevel 3とLevel 3+SEの大きな違いは、Secure ElementあるいはSecure Enclaveと呼ばれる、高いセキュリティエリアのサポートの追加の有無といったところである。

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