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キーサイトが見る2024年の技術展望 - あらゆる分野で進むAI活用

マイナビニュース / 2024年4月18日 6時15分

画像提供:マイナビニュース

テクノロジーのスピードが加速する中、2024年は私たちの暮らし、人々との関わり方やコミュニケーションのあり方を根本的に変える新たなブレークスルーが登場することになりそうです。

イノベーションの限界を超えて、人工知能(AI)と機械学習(ML)は、6G、クラウドコンピューティング、ネットワーク、 EDAなどの他の技術を可能にすることで、2024年に大きな影響を与え始めようとしています。無線通信では、完全な5Gの機能が実現される一方、6Gの技術と規格の定義の進展が見込まれます。2024年は、チップレット、新規格、ソフトウエアベースのテストと設計への継続的な注力など、さまざまな半導体イノベーションが誕生するでしょう。さらに、量子コンピューティングは、量子・アズ・ア・サービス(quantum-as-a-service)の出現で、理論だったものが現実へと移行が始まるでしょう。

本稿では、Keysight Technologiesが少し先の未来をどのように見据えているのか、ならびに2024年を形作るイノベーション、トレンド、技術トピックに関するインサイトの共有を目指します。
1.人工知能(AI)
○6Gはネットワーク最適化のためにAIを採用

AIは6Gの最適化に大きな役割を果たしますが、大規模な言語モデルと膨大なデータセットに依存する話題の生成AIではありません。その代わりに、特定の業界の問題を解決するのに役立つのが、AIモデルとワイヤレスドメインの専門知識を組み合わせたドメイン固有のデータです。例えば、AIアルゴリズムはエアインタフェースを改善し、6Gシステムの最適化に役立ちますし、ハンドオーバー時のモビリティ管理方法の向上、セルサイトの計画、MIMOの最適化などの活用方法があります。しかし AIが6Gの開発に付加価値を与える前に、より信頼性が高く、説明可能で、コストを大幅に削減する必要があります。また、ネットワーク最適化にAIを活用していくには、テスト面での課題が生まれます。AIアルゴリズムをテストして、トレーニングデータに偏りがなく、モデルが効果的で異常な動作がないことを確認できる技術の開発が不可欠になります。
○クラウドコンピューティング市場におけるAIの影響

AIのワークロードにはGPUとメモリを大量に必要とします。以前は、AWS、Azure、GCPがクラウドコンピューティングにおける主要3社であると考えられていました。 オラクル・クラウド・インフラ(OCI)の第2世代クラウドは、生成AIのトレーニングで価格と性能で大きな優位性を持つため、クラウドコンピューティングの分野では現在4社の競争が繰り広げられています。
○EDAのAI化:複雑なものを明瞭化へ

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